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プロフィールにある通り、私は現在ECHIGOの国の奥深くに潜んでいます。
日本有数の豪雪地帯でもあるので、当然この時期は連日の大雪に悩まされる……はずなのですが、
今冬はもさもさと大量に降る日と、びっくりするくらい快晴な日が交互に訪れています。
おかげで例年に比べると積雪量はだいぶ少なめで、除雪作業による筋肉痛も殆どなし。
いつになく楽に毎日を過ごせている気がします。
こうした気候で何が一番嬉しいかって、競馬中継がちゃんと見れることなんですよね。
毎年この時期になると、屋外に設置してあるス○パーのアンテナが雪に覆われ、
ふわふわとした白いキノコのような形状になり……電波を受信しなくなるという事態が多々起こっていました。
その都度寒いベランダに身を乗り出し、凍えながら雪をどけ……部屋に戻ると既にレースはゴールを迎えていたり。
こんな、地味~にストレスが溜まる作業がないだけでも、気分はだいぶ違います。
特に一番の目的であるメインレース観戦を雪に潰されたとあっては、泣くに泣けませんからね。
そんな是非見たいメインレースのうち……今回は京都・日経新春杯について触れてみます。
◇
王道中の王道、2400mで行われるレースということもあって、例年面白い組み合わせになる当レース。
10~12年のように、実績上位の人気馬が力の違いを見せ付ける年もあれば、
09年や昨年のように、軽ハンデの伏兵が番狂わせを起こす年もある……どこからでも切り込めそうなレースと言えます。
ただ、今年はトップハンデがアドマイヤフライトとラブイズブーシェの56kg。
重賞で僅差の競馬をしているとは言え、オープンでの勝ち星がない2頭がこの斤量を背負うのですから、
ここ数年に比べると出走馬のレベルはやや低め。伏兵の台頭も十分期待出来そうなメンバー構成と言えるでしょう。
……なーんて書き方をすると上記の2頭に怒られてしまいそうですが、この2頭も当然首位候補だと思っています。
アドマイヤフライトは+18kg、ノドの手術明けという状態だった前走・オリオンSを快勝。
小頭数でスローペースだった分時計は平凡でしたが、本来の状態に戻りつつあることを窺わせた内容でした。
ノドの不安さえ無くなれば、元々素質は重賞級という評価をされていた馬。
一叩きされた上積みも考えると、無視は出来ない存在でしょう。
走りっぷりからは京都よりも阪神や中京のようなタフな舞台の方が向いていそうですが、
先週の京都芝で上位に来た馬達の血統を見るに、開催後半らしくパワー寄りの馬場に近付いている印象。
この馬場状態ならば大きく割り引く必要はなさそうです。
ラブイズブーシェは実績馬の揃った有馬記念で4着と大健闘。
昨年大きく崩れたのは、内伸び馬場で外を回った下鴨Sと極悪馬場だった札幌記念くらいで、
地味ながら確実に成長している印象を受けます。
脚質に合う差し有利の馬場ならば今回のメンバーに混じっても見劣りはしなさそうですが、
昨年や先週後半のように、内側ばかりが伸びる馬場になると乗り方が難しそう。
2走前の福島記念のように、上手く内を突けるかどうかが鍵となります。
彼らと上位人気を争う形になりそうなのが、菊花賞2着の実績が光るサトノノブレス。
あまり長距離という印象はない馬ですし、2400mに距離が短縮されるのはプラスでしょう。
血統のイメージほど切れ味は無く、ディープインパクト産駒にしてはパワー寄りな印象があるので、
12年2着のダノンバラードと同じように今の京都芝を味方に付けることが出来そうです。
あとは、(2.3.2.2)という戦績が示す通りの詰めの甘さをどこまで払拭出来るかでしょう。
脚質的に馬場のいい所を選んで走れそうなのがステラウインド。
父ゼンノロブロイ、母父スピニングワールドという血統は決して京都向きではないですが、
春・秋シーズンよりもパワーを要す今の時期に限れば、逆にプラスと見ることが出来ます。
海外遠征明けだった前走・クリスマスCでは、差し馬有利の流れの中を2番手からよく踏ん張っていましたし、
過去の戦績からも叩き2戦目に最も力を発揮してくる馬。ローテも理想的です。
あとは初の関西遠征がどう出るかですが、そこは海外遠征の経験を生かして欲しいもの。
昨年、8歳にして急激に安定してきたカワキタフウジンも力は通用。
ただ、こちらは先に挙げたラブイズブーシェ以上に融通の利かない脚質なので、
道中の位置取り、勝負所での進路選択等、好走するには色々な要素がハマる必要がありそう。
内枠を引いたのはプラスですが、最後までロスなく立ち回れるかどうか。
適性が全く掴めないのがサトノノブレスと同じ4歳馬・クラウンレガーロ。
小倉の1200mで好走したと思いきや、タフな阪神内回り2000mでも好走してみたり、
ここ2走も東京1400mと中山1800mという全く違う条件で見せ場を作っています。
近親にワンモアチャッター、スマートギアといった中距離重賞ウイナーがおり、自身の父はグラスワンダー。
血統のイメージだけなら2000m近辺がベストで、今回の2400mは少し長いように映ります。
ここで好走してくるようならば今後の選択肢が広がりそうですが、果たしてどんな走りを見せるでしょうか。
芝に転じてから一気の3連勝で愛知杯を制したフーラブライドは今回が試金石。
ゴールドアリュール産駒は10年にトップカミングが2着、昨年はトウカイパラダイスが3着と、
当レースや今の時期の馬場への適性を見せています。
本馬も前走の力強い走りを見る限り、パワーを要す馬場は向いているように感じますが、
斤量増&相手強化のここで同じだけ走れるかどうか。
2走前、3走前のレースレベルは良くも悪くも水準級に留まっていただけに、
全幅の信頼は置きにくいというのが正直なところです。
評価に悩むという点ではラウンドワールドも同じ。
常に上位人気に推される1頭ですが、発馬に難があったり、馬群を嫌がる素振りを見せたりと、なかなかのクセ馬。
陣営は今回、2走前のアンドロメダSのような外からマクる戦法を示唆していますが、
外が殆ど伸びなかった先週後半の芝の状態を考えると、こうした走りしか出来ない可能性があるというのはマイナス。
買い目に加えるにはオッズと要相談といった印象です。
◇
ある程度人気を集めそうな馬達を何頭か挙げてみましたが、どの馬を中心視するかはまだ決めかねています。
単純な能力だけで見れば、トップカミングやロードオブザリングといったベテラン勢もチャンスはあると思いますしね。
土曜日、そして当日メイン前までのレースをじっくりと楽しみながら、結論を出していきたいと思っています。
……と、ここまで書いて外を見たら、大粒の雪が空からどっさりと。
……あ、明日は晴れるといいな……。
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