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平松さとしの凱旋門賞レポートVol.3 前哨戦(ニエル賞、フォワ賞)を終えて

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平松さとしの凱旋門賞レポートVol.3 前哨戦(ニエル賞、フォワ賞)を終えて | コラム | ウマニティ

 現地時間15日、凱旋門賞へ向けてのステップレースが行なわれた。
日本馬2頭が出走したのはいずれも本番の舞台と同じロンシャン競馬場の2400メートル戦。
先陣を切ったのはキズナ(牡3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)だ。3歳の限定戦であるニエル賞に出走した。
「すごく落ち着いて気が抜けているのではないか?と思ったほど」
 佐々木調教師がそう語るほど、キズナは大人しい素振り。しかし、レースでは一変してみせた。
「元々反応が早いタイプではないし、休み明けでもあったのでいつもより早目にゴーサインを出した」(武豊騎手)。すると、キズナは即座に反応。「反応が良すぎたのであえてそこでワンテンポ待たせるほどでした」(同騎手)。
 その後、改めて追い出すと、先頭に立ち、最後はルーラーオブザワールドの猛追をハナ差凌いで勝利してみせた。
 それから1時間40分後、古馬のみに解放されているフォワ賞に出走したのがオルフェーヴル(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
 同じく日本調教馬のステラウインド(牡4歳、美浦・尾関知人厩舎)が逃げる形になったこのレースで、オルフェーヴルは3番手のインを追走。
「超スローペースだったけど、うまく折り合っていた」と池江調教師。
 結局、最後までほとんど追うことなく、楽に抜け出すと、ゴール前ではC・スミヨン騎手が後ろを振り返り、抑える余裕。それでいて3馬身の差をつける圧勝劇を演じてみせた。
「調子は良かったと言え、3月以来の競馬。それでいてこれだけのパフォーマンスが出来たことは、明らかに良くなるであろう次走に向けて明るい材料となりました」
 池江調教師はそう語った。
 日本馬2頭は、凱旋門賞ではライバルとして激突することになる。果たして、どのような結果が待っているのか。願わくば、共に素晴らしいレースをして欲しいし、今回の結果をみる限り、出来ると信じたい。

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