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勝ちたきゃウマいヤツに聞け! ~2012年 朝日杯フューチュリティS~

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勝ちたきゃウマいヤツに聞け! ~2012年 朝日杯フューチュリティS~ | コラム | ウマニティ

先週に引き続き、今週も特別編としてお伝えしてまいります。2歳戦のスペシャリストである、栗山求さんとサラマッポさんに、双方が得意にしている血統および馬体・走法の観点から、有力馬の能力・適性診断を行ってもらいましょう。ピックアップするのは上位人気が予想される4頭+それぞれの注目馬1頭。先週はキレのある見解を披露しつつも、残念ながら予想で好結果を残せなかった2人の巻き返しにご期待ください!

コディーノ
栗山の見解]

09年の当レース勝ち馬ローズキングダムと同じ「キングカメハメハ×サンデーサイレンス」という組み合わせです。機動力と瞬発力を武器とするので安定した好位差しが期待でき、どこから脚を使っても差せるので競馬は楽でしょう。小回り適性も問題ありません。母ハッピーパス京都牝馬S(GⅢ)の勝ち馬で、シンコウラブリイマイルCSなど重賞6勝)の半妹にあたる良血なので底力があります。本馬のほかにラヴェルソナタ(準OP)、パストフォリア(OP)を出しており、繁殖牝馬としてもきわめて有能です。

サラマッポの見解]
走法のバランスが抜群に良く、能力はここでも一枚上の印象を受けます。首の使い方が上手いのでコーナリングも得意です。前2走で見せた、馬群をさばくセンスと根性があるのも頼もしいところですね。小回り中山の内枠は完全にプラス材料で、高い能力をいかんなく発揮できると思います。

エーシントップ
栗山の見解]

半兄ジェネラルクォーターズは米GⅠ馬で、非凡な芝適性を発揮しました。本馬の父テイルオブザキャットとジェネラルクォーターズの父スカイメサは相似な血なので、両者の配合構成はきわめてよく似ています。決してダート血統ではありません。エイシンアポロン(09年2着)、ゴスホークケン(07年1着)、メイショウボーラー(03年2着)など、当レースはストームキャットを持った馬がよく馬券に絡んでいます。ストームキャット系の本馬にとっては追い風と言えるでしょう。

サラマッポの見解]
米国産馬らしく筋肉質な馬体でいかにも短距離向きです。前向きすぎる気性でもあり、距離延長はマイナス材料となるでしょうね。首の使い方がぎこちなく、コーナリングも苦手なはずです。距離延長、小回り中山コースの今回は危険な人気馬と言えます。

フラムドグロワール
栗山の見解]

オークスシルクプリマドンナの息子です。持続力に秀でたロベルト系の母にダイワメジャーを掛け合わせた配合なので、メイショウカドマツとアウトラインは同じになります。スパッと切れるタイプではありません。従って、積極的に位置を取りにいって終いを粘らせる技術を持つウィリアムズ騎手とは手が合うでしょう。ロベルトは基本的に中山コースと相性がいいです。ユアホステス≒フラワーボウル6×5という力強い4分の3同血クロスが生じるので、馬場が渋った際には怖いですね。

サラマッポの見解]
胸が深く心肺機能の高さが武器の馬です。それだけに、距離短縮がどうかという部分はありますね。GⅠの厳しい流れでスタミナが問われれば期待できますが……。レースセンスがいいので、小回り中山コースは合うと思います。

クラウンレガーロ
栗山の見解]

ロベルト系の父グラスワンダーは15年前の当レース勝ち馬で、08年には産駒のセイウンワンダーが親子二代制覇を成し遂げています。「グラスワンダー×エンドスウィープ」ゆえにローカル向きの匂いがあり、多数の活躍馬を送り出しているスケアヘッドラインの一族もどちらかと言えば小回り向きです。平坦コースがベターなので直線の坂をどう克服するかが鍵になるでしょう。

サラマッポの見解]
好位につけ、立ち回りの上手さを生かすタイプです。小回り中山コースなら長所を余すことなく発揮できるでしょう。ただし、全3走とも立ち回りでかなり得をしている印象で、能力面には疑問が残ります。

ラブリーデイ
栗山の注目馬!]

キングカメハメハ×ダンスインザダーク」と言えばショウリュウムーン(朝日チャレンジCなど重賞3勝)と同じ配合です。母はオークス6着馬で、トニービンやリアルシャダイが入るスタミナ豊富な血統になります。2000m以上が合うタイプと考えていただけに、1400mの京王杯2歳Sで2着に粘った内容は見どころがありました。今回の1ハロンの距離延長は好材料ですね。キングカメハメハ産駒は当コースで連対率25.2%と好成績を残しています。緻密な配合構成で潜在能力は高いと思われるので侮れません。

■ゴッドフリート
サラマッポの注目馬!]

首を上手く使った柔軟な走法でコーナリングが上手です。小回り中山向きで内枠の良さも生かせそうですね。新馬戦で負かした2着馬のその後の活躍や、苦手なはずの新潟コースでの500万勝ちの内容からも、能力的にGⅠでも十分通用するとみています。

栗山さん、サラマッポさん、2週にわたって参考になる情報を提供していただきありがとうございました。ユーザーの皆さんも、この貴重な情報をぜひともご活用ください。コディーノの1強と目されている今年の朝日杯FS。いったい、どんな結末が待っているんでしょうかね。栗山さん、サラマッポさんの最終結論を確認したい方は、レース当日の「プロ予想MAX」をしっかりチェックしてください!

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