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『競馬』という名の推理小説 ~第214話JCD(謎解き編)~

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『競馬』という名の推理小説 ~第214話JCD(謎解き編)~ | コラム | ウマニティ

第214話 「JCD」


08年 36.7-35.9-36.6 =1.49.2 ▼4△1△ 4 平坦戦
09年 36.3-36.5-37.1 =1.49.9 △3▼6△11 瞬発戦
10年 35.9-36.4-36.6 =1.48.9 ▼3▼2△10 平坦戦 稍重
11年 35.8-37.4-37.4 =1.50.6 ▼1▼2△12 平坦戦

阪神開催は過去4回だがその4回が展開的にバラバラだったりします(前半-中盤-後半、に三分割した場合→添付画像参照)
但し、過去4回共通したことがあります。
上がりが中盤の3Fよりも速くなったことはありません
中盤が速いにも関わらず上がりが掛かっての消耗戦が一度もないというのはそれだけレベルが高いレースだと言えますし、かなりタフなレースとも言えます。
中盤が速いにも関わらず上がりでギアを1段上げないと勝ち負け出来ないからです。
タフなレースということで象徴的なデータが当日の馬体重にあります。
過去4回の勝ち馬は全て500kg以上の馬体重がありました。
出走頭数の約半分は500kg以上なので当たり前かもしれませんが4-2-3-29(勝率10.5%、連対率15.8%、複勝率23.7%)とまずまずの成績でしょう。
(今年の登録馬20頭では前走500kg未満の馬は10頭となっています)
馬体重500kg未満で馬券になった3頭はメイショウトウコンゴールデンチケットシルクメビウスの3頭でどれも人気薄の馬でした(シルクメビウスは5番人気で中穴人気かもですが)
そしてこの3頭は上がり最速で突っ込んで来た差し追い込み馬というのも共通点です。
なので「馬体重が軽めの馬は道中は死んだふりで上がりに賭けそうな馬」を狙うべきかもしれません。

ちょっとここからはデータをいくつか紹介します。

【脚質別成績】
逃げ 3-0-0- 2 勝率60.0% 連対率60.0% 複勝率60.0%
先行 0-0-1-12 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 7.7%
中団 1-2-2-20 勝率 4.0% 連対率12.0% 複勝率20.0%
後方 0-2-1-17 勝率 0.0% 連対率10.0% 複勝率15.0%

逃げ馬が圧倒的有利という数字になってはいますが逃げor先行馬で馬券になったのはトランセンドエスポワールシチーの2頭だけです。
つまり、強い逃げ馬は別にするとどちらかといえば差し有利なレースと言えるかもしれません。
但し、強い馬が厳しいラップを踏むのでそれに付いて行く先行馬は潰れる可能性もあるので強い逃げ馬が不在の場合は先行有利になっても不思議はないでしょう。
ちなみに強い逃げ馬が不在だった08年ですが外国馬のティンカップチャリスとサクセスブロッケンがハナ争いをしたおかげで中盤がかなり速く流れました。

【前走着順】
前走1着   2-2-2- 7 勝率15.4% 連対率30.8% 複勝率46.2%
前走2~4着 1-2-2-21 勝率 3.8% 連対率11.5% 複勝率19.2%
前走5着~  1-0-0-22 勝率 4.3% 連対率 4.3% 複勝率 4.3%

前走でどのクラスのレースに出走していようと5着以下に敗退していた馬は割り引きが必要でしょう。
唯一馬券になったのは08年の勝ち馬カネヒキリです。
同馬は出走当時GⅠ4勝(JCD→フェブを連覇)の実力馬で故障→長期休養明け9着敗退→JCD勝利、というローテでした。
こういうケースは稀でしょう。
ダートの場合、芝に比べてコース適性にあまり左右されない馬が多いです(私はそう思っています)
ダートの方が連勝馬が多いのはこれも要因の一つだと思います。
ということで、ダートのハイレベルGⅠに出走する馬が前走大敗してる様では更なる上積みは見込めない、ということです。

【ローテ】
明け初戦  0-0-0- 3 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 0.0%
明け2戦  2-2-1-12 勝率11.8% 連対率23.5% 複勝率29.4%
明け3戦  2-1-2-19 勝率 8.3% 連対率12.5% 複勝率20.8%
明け4戦  0-1-1- 3 勝率 0.0% 連対率20.0% 複勝率40.0%
明け5戦~ 0-0-0-13 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 0.0%

休養明け2~3戦目の馬が勝ち負けの対象馬となっています。
明け4戦目の馬も複勝率は高いですが勝ち馬はいません。

これに「7歳以上は不振(0-0-1-11)」などを加えるともっと絞り込めますがクリアする馬は何頭かいます。
とここまで書いて伊吹さんのコラムを拝見すると…結構かぶってる…ま、いいか。
現在の私の候補馬はニホンピロアワーズローマンレジェンドワンダーアキュートの3頭。
今年もトランセンドエスポワールシチーの2頭が登録していますが様々な状況から考えると厳しい流れで引っ張ることが出来るかどうかがちょっと疑問。
例年よりは先行馬が踏ん張れるレースかもしれません。

「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
ワンダーアキュートニホンピロアワーズローマンレジェンド

(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。

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