第188話 「安田記念」
07年 34.1-23.4-34.8 =1.32.3 ▼3△2△5 平坦戦
08年 34.6-23.3-34.8 =1.32.7 ▼3±0△6 平坦戦
09年 33.4-24.0-36.1 =1.33.5 ±0▼5△8 瞬発戦
10年 33.6-22.7-35.4 =1.31.7 ▼1△4△7 平坦戦
11年 33.9-23.1-35.0 =1.32.0 ▼4△4△6 平坦戦
【瞬8平2消0】というこの瞬発コースで最も瞬発戦にならないレースが
安田記念といっていいでしょう。
それぐらいテン~中盤で脚を溜める区間が少ないレースで、走破時計も1分32秒前後になるスピード勝負のレース。
つまり上がりの爆発力だけで勝てるレースではありません。
過去5年で上がり最速馬は1勝、過去10年でも3勝となっています。
とにかくこのレースで必要なのは
「スピード」と
「平坦適性」でしょう。
東京コースなのに瞬発力が最大の武器にならないというのが
安田記念ということです。
とはいえ今年の登録メンバーを見てみると適性だけで取捨選択をするのは困難な気がします。
混戦模様のメンバーに骨っぽい外国馬が2頭登録しているという状況ですから。
なので今回は過去のレース傾向からある程度絞り込んで最終的に適性がありそうな馬をピックアップするという方向で行こうと思います。
【年齢】
3歳 1-0-0- 1 勝率50.0% 連対率50.0% 複勝率50.0%
4歳 1-4-3-35 勝率 2.3% 連対率11.6% 複勝率18.6%
5歳 1-3-2-52 勝率 1.7% 連対率 6.9% 複勝率10.3%
6歳 6-0-5-33 勝率13.6% 連対率13.6% 複勝率25.0%
7歳以上 1-3-0-29 勝率 3.0% 連対率12.1% 複勝率12.1%
昨年3歳馬が勝利しましたが、過去10年で6歳馬が6勝とトップ。
古馬GⅠでは4~5歳馬が強いという傾向にあるのが一般的なのですが
安田記念にはあてはまりません。
能力もさることながら「経験」が重要なレースだと考えられます。
速い流れの中でもう1段のギアを繰り出せるかどうかが鍵となるので過去に速い流れ、厳しい流れでのレース経験というのが必要になってくるのでしょう。
経験の少ない3歳馬の
リアルインパクトが勝利出来たのも前走の
NHKマイルCで1.32.5という速い走破時計を経験していたことが足りない穴を埋めていたのだと思います。
ちなみに4歳の1勝と5歳の1勝はどちらも
ウオッカです。
【前走着順】
3着以内 8-6-6-68 勝率9.1% 連対率15.9% 複勝率22.7%
4着以下 2-4-4-79 勝率2.4% 連対率 6.7% 複勝率11.2%
前走3着以内と4着以下では結構成績に差があります。
また、前走4着以下から巻き返して本番で連対した馬は全てGⅠでの連対経験があった馬ばかりでした。
前走好調馬、もしくはGⅠ連対経験のどちらかは必要だといえそうです。
前走3着以内で6歳馬は1頭もいません。
昨年2着の
ストロングリターンが前走4着なのでこの馬も人気の一角になるでしょう。
また、前走3着以内でGⅠ連対経験のある馬は
サダムパテック、
ドナウブルー、
マルセリーナの3頭だけです。
この辺りの馬が主役になるのでしょうか?
それとも外国馬2頭なのか?
いや、私的には
アパパネをプッシュしたい。
昨年の
ヴィクトリアMでは1.31.9という高速消耗戦で
ブエナビスタに勝利したオールラウンダー。
3冠馬ではあるが休養明けはさっぱり走らなく好不調の波が激しいので常に好走できる馬ではありません。
この春は2戦凡走に終わっています。
叩き2走目で走らなかったので逆にここは期待が持てるのではないかと思います。
適性は特に問題なく体重がもう少し絞れてくれば。
先週惜しくもハナ差で惜敗の蛯名Jと
ベストディール&
パララサルーという期待馬が出走出来なかった国枝厩舎がここでの巻き返しに期待します。
「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
アパパネ→グロリアスデイズ→ストロングリターン
一番注目なのは
ローズキングダムかもしれません。
この馬が一番強かったと思うのは
朝日杯FSでマイルへの距離短縮は結構当たりかもしれません。
武豊Jがこの馬に久々に騎乗というのも興味あるところ。
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は
岡村信将プロのマイページをご覧下さい。
(
20)
ナイス!(
7)
このコラムへのコメント
関連競馬コラム
新着競馬コラム
人気競馬コラム
アパパネの復活を願う一人のファンです・・・
単勝で・・ダービーは応援していた馬がやられましたが安田記念ではぜひ勝ってもらいたいですね・・