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いよいよ、2011年日本ダービーの発走時刻が近づいてきました。ダービーのタイトルはすべてのホースマンが目指す最高の栄誉。我々ファンにとっても、1年で最も盛り上がるお祭りレースです。馬券の勝ち負けはGⅠも未勝利も同じですが、やはりダービーだけは特別、ぜひとも獲りたい、と思っている方も多いのではないのでしょうか。今年のダービーは2400mがドンピシャリというタイプがあまりいないうえ、週末の天気は雨予報になっていますので、つかみづらい各馬の距離適性・馬場適性を探るべく、今回は血統のプロである栗山求さんに登場してもらいます。2008年ダービーのプロ予想DXにおいて、馬単万馬券をズバリ的中させた栗山さんに、金曜日時点での見解を聞きました。
今年は皐月賞が東京で行われました。例年より関連性は深いと思われますか?
また、オルフェーヴルの二冠達成の可能性は?
「中山でやるよりは関連性は深くなると思います。例年以上に、皐月賞の結果を重視したほうがいいでしょう。オルフェーヴルの二冠達成の可能性は大いにアリです。皐月賞を3馬身以上の差で勝った馬は過去50年で4頭いて、骨折でダービー出走が叶わなかった2頭を除くと、トウショウボーイが2着、ナリタブライアンが1着と、いずれもダービーでは連対を果たしています。やはり皐月賞で2着以下につけた3馬身差は決定的。馬場状態がどこまで悪くなるのかにもよりますが、現時点でオルフェーヴルは◎か○以下には落とせないと思っています」
皐月賞から距離が延びていいと思われる馬で、狙ってみたいのは?
「今年の場合、距離適性よりも馬場適性とスロー適性が焦点になると思います。飛ばす馬がいないので、スローペースはほぼ確実ですよね。そこで折り合いがつくかどうかが重要になるんじゃないかと。あとは雨です。道悪になれば、そういう馬場に強い血統の馬を狙うべきでしょう。オルフェーヴルは、折り合い面の心配が若干あるものの、道悪は問題ないタイプだと思います。この馬に限らず、ステイゴールド産駒は全般的に道悪はこなせますね。あとは、サドラーズウェルズが入っている血統の馬も、道悪は得意なので要チェックです」
別路線組でチャンスがありそうなのは?
「外枠ですが、ユニバーサルバンクが面白いと思います。ネオユニヴァース産駒は東京の2400mで強い。そして、道悪も問題ない。この馬は決め手に欠けるタイプなので良馬場では分が悪いですが、雨が降ればその弱点をカバーできるのではないかと期待しています」
道悪になると危ないなという馬はいますか?
「コティリオンですかねぇ。コティリオンはキレ味勝負の馬なので、馬場が悪くなるのは明らかにマイナスでしょう。折り合い面でもちょっと心配なところがあります。道悪、そして2400mという距離は、この馬にとっては厳しい条件になりそうです」
電話取材中、栗山さんは「天気と馬場がハッキリしないことには、なんとも……」という言葉を繰り返していました。確かに、どの程度雨が降るのか(また降らないのか)、そしてどれくらい馬場が悪くなるのかがわからないことには、これだ!という結論は出しづらいですよね。土曜日の馬場傾向、そして雨の降り具合。この2点を強く意識しながら、予想を組み立てていくことが必須の作業になると思います。「土曜日の競馬と天気を見て判断します」という栗山さんの最終結論を知りたい方は、ぜひレース当日のプロ予想DXをご確認ください!
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