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朝ぼらけ  しののめ 朝焼け 曙 暁 夜明けの5重勝  

 813

 ◇キングスエンブレムヴァーミリアン

の弟ではなく、やはりクレイジー・エンブ

レムの息子だった。ウォーエンブレム産駒

は〝狂気の沙汰〟としか説明のつかない勝

ち方(負け方)をする。それがイカレたオ

ヤジの遺伝子のタマモノであることは言う

までもない。東京や京都でなく、小回り阪

神のフルゲート1枠②番。前が壁になり、

横にも行けず、下げることもできない閉塞

状況で、そのタマモノ、シルシ(徴、象徴

=emblem)がぶちキレる。九分九厘

とまでは確信できなかったが、85%くら

いの確率で惨敗シーンが見えていた。

 ◇キング(サンスポのコラムではキング

スと直されていたが、あくまでも王様・の

・象徴であって「王様の」で切るのはおか

しい。マック・ドナルドをマックでなくマ

クドで切るのと同じ感覚…なのかなぁ。そ

れともキングスのスは複数型なのか?)。

 ◇そのKings(王侯たちの、としよ

う)が気質による弱点、汚点を露呈するの

と同じ状況(1枠①番)で、シルクメビウ

スも、持ち前の追い込み一手の脚質によっ

て行き場を失い、脚を余したまま終わる。

これは九分九厘読めていた。◎トランセン

ドを負かしうる2頭が危ないなら、◎が勝

つ(楽に逃げ切る)確率は限りなく100

%に近い。頭は不動、あとは2・3着選定

で③1着固定3連単に8頭ものヒモを選び

ながら…⑭が抜けた。①②を無視(抜け=

無印)していレバ、もう一歩踏み込んでい

タラと後悔しても始まらないが、香港への

旅打ち資金に渾身の力を込めたGⅠだけに

情けなかった。

 ◇敗因は予想の形、定型をふまえること

を失念したところにあった。よくよく考え

れば、GⅠで1番人気馬に◎を打った記憶

ミスターシービー菊花賞(1983

年)以来一度もない。本命馬を◎に据えた

ときの相手選びのスキルが習熟できていな

かったのだ。人気馬(とくに逃げ馬)が強

い勝ち方をするときには、人気薄の差し~

追い込み馬が漁夫の利を占める。本命を負

かしに行く先行馬や、自在性のある上位人

気馬が追走バテしたところに、そうしスト

レッチ勝負型の穴馬が突っ込む。この基

本、定型さえ思い起こしていれば、フツー

に当てられた3連単だった。穴馬から入る

ときの相手選びのノウハウが身に染みつい

てしまい、反射的、習慣的にヒモの序列を

決めていたのだった。

 ◇○ラベリータや★ダイシンオレンジ

いった先行タイプより先に、ドバイにも遠

征歴のある〝切れ者〟の切り込みに配慮す

べきだった。それが「本命予想」の基本で

あることは、元サンスポ本紙予想・西島大

和記者の◎△▲3連単的中でも証明されて

いる。しかしその西島キャップにして「3

連単どころか馬単も買っていなかった。買

えなかった。金がもたなかった…」と切歯

扼腕していた。おそらく初めからそれほど

気合いを入れて買うつもりがなかったので

はないか。本命党にとってもレースそのも

のが購買欲をそそるようなものではなかっ

たということか。

 ◇予想には型がある。たとえばフランク

永井の♪ABC~XYZ、それがおいらの

口癖さ~(西銀座駅前型)。人気馬(AB

C)から入るときの抜け目(XYZ)狙い

は理にかなった定型であり、XYZ(△)

によって高配当を拾った経験は山ほどあ

る。にもかかわらず、その形を思い出すこ

とさえしなかった。できなかった。なぜそ

れほど結論を急ぐ必要があったのか。

 ◇おそらく、一番人気馬から入るより仕

方のない、面白くも美味しくもない低レベ

ルのダートG1に、初めから食指が動かな

かったからだ。だから尻切れトンボのよう

な締まりのない予想になり、痛恨のしっぺ

返しを受けた。嘗めたらあかん、気を抜い

たら逆襲される。それが競馬であり、予想

であることを改めて思い知らされた。学ん

でときにこれを習う。また楽しからずやだ

が、少年老いやすく学なりがたしともい

う。日ぐれて道遠し。しみじみと。

 ◇ぐたぐたと愚痴をこぼしすぎて喉が涸

れた。ちょいと失礼おばいたします。プシ

ュっ(とPMモルツ)。→続く

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