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春の二冠馬アパパネが三冠を達成できるのかどうかが注目される今年の秋華賞。
阪神に外回りコースが出来て4年目になるが、桜花賞・ローズステークスが外回りコースに変わり、秋華賞の特異性が強くなっている一方で、桜花賞・オークス・ローズステークスの関連性が強くなっている。
それでは、過去3年の各レースの上位馬とカツラギ指数を一覧してみよう。
■2009年 優勝馬:レッドディザイア
55.4 ローズステークス(優勝馬:ブロードストリート)
55.4 ローズステークス(2着馬:レッドディザイア)
56.0 オークス(優勝馬:ブエナビスタ)
56.0 オークス(2着馬:レッドディザイア)
55.8 桜花賞(優勝馬:ブエナビスタ)
55.2 桜花賞(2着馬:レッドディザイア)
■2008年 優勝馬:ブラックエンブレム
51.7 ローズステークス(優勝馬:マイネレーツェル)
53.9 オークス(優勝馬:トールポピー)
53.2 桜花賞(優勝馬:レジネッタ)
■2007年 優勝馬:ダイワスカーレット
57.0 ローズステークス(優勝馬:ダイワスカーレット)
58.7 ダービー(優勝馬:ウオッカ)
54.7 オークス(優勝馬:ローブデコルテ)
57.8 桜花賞(優勝馬:ダイワスカーレット)
指数レベルが高かった2009年・2007年は、春の実績馬がローズステークスでの好走を経て秋華賞を制した。
一方で、指数レベルが低かった2008年は、各レースともに人気薄の馬が上位を占める大混戦であった。
次に、今年の各レースの上位馬とカツラギ指数を一覧してみよう。
■2010年
53.8 ローズステークス(優勝馬:アニメイトバイオ)
52.6 ローズステークス(2着馬:アパパネ)
53.8 オークス(優勝馬:アパパネ)
54.5 桜花賞(優勝馬:アパパネ)
各レースとも大きく荒れた結果とはなっていないが、二冠馬アパパネがローズステークスで4着に敗れ、指数的にも低いレベルで頭打ちとなっているので、アパパネが三冠を達成する可能性は低いと言わざるを得ない。
そこで、2008年の優勝馬であるブラックエンブレムの実績を振り返ってみると、クラシックでは結果が出なかったものの、クラシック直前のフラワーカップで重賞を制していることが分かる。
それでは、今年の出走馬で同じような過程を経ている馬をピックアップしてみよう。
54.9 ショウリュウムーン(チューリップ賞優勝)
52.5 アプリコットフィズ(クイーンカップ優勝)
54.6 アプリコットフィズ(クイーンステークス優勝)
52.8 ショウリュウムーン(クイーンステークス5着)
以上の2頭が該当するが、特にアプリコットフィズは、クイーンステークスで古馬を相手に優勝しており、アパパネの三冠を阻止する資格を十分に持ち合わせていると結論づけたい。
なお、ここで述べた見解はあくまでも、カツラギ指数をベースにした前走に関する一考察であり、カツラギの最終結論では無いことをお断りしておきたい。
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