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ゴールデンウィークに集中して行われるダートグレード第1弾は、昨年より装いを新たに、ハンデ戦に生まれ変わったかきつばた記念。昨年のこのレースは、ハンデ戦になったことで、JRAのトップクラスは不在。優勝したのは、ハンデ52キロを利して逃げ切った園田のトウケイタイガーでした。
このレースは、一昨年にJRAの出走枠が1枠増えて5頭となりました。しかし、昨年のJRAからの参戦馬は、東京スプリントの凡退馬と、新興勢力ばかり。今後もそのような傾向が予想されますが、大きく変わらないのは、名古屋は地方競馬でも随一の小回りコースであり、逃げ馬が圧倒的に有利であることでしょう。
実際に過去10年の逃げ馬の成績は、【5・0・2・3】ととても優秀。逃げて4着以下に敗れた3頭は、2016年・タガノトネール(4着)、2014年・サイモンロード(7着)、2012年・ジーエスライカー(6着)。大敗したサイモンロード、ジーエスライカーは、前走で凡退している地方馬でした。中央馬や昨年のトウケイタイガーや2011年のラブミーチャン(3着)のように、前走圧勝の地方馬や前走ダートグレードで3着以内の地方馬ならば、馬券圏内突入のチャンスがあります。
また、前年のJBCスプリントで3着以内だった馬の活躍も顕著で、このレースでの過去10年の成績は【2・2・1・0】。1着の該当馬は、2012年・セイクリムズン、2009年・スマートファルコン。2着の該当馬は、2011年・ミリオンディスク、2010年スーニ。3着の該当馬は、2009年・リミットレスビッド。この先、JBCスプリントの優勝馬はトップハンデを嫌って出走してくることは滅多になさそうですが、2着馬、3着馬ならば出走してくることはけっこうあるはず。その場合は、信頼してもいいでしょう。
他では今回と同距離の同年の黒船賞の優勝馬の活躍も目立ちます。過去10年の同年の黒船賞の活躍は【1・2・0・0】。1着の該当馬は2012年・セイクリムズン、2着の該当馬は2010年・スーニ、2009年・トーセンブライト。遡れば2007年にも黒船賞の優勝馬リミットレスビッドがこのレースで3着と好走しています。該当馬の全てが黒船賞からの直行か、前走の東京スプリントで連対という条件を満たしていましたが、トップクラスが不在であれば、東京スプリントで多少、負けていたとしても巻き返して来る可能性が高いでしょう。
逆に穴パターンは、2014年に6番人気で優勝したタガノジンガロのように中距離路線を使われていた馬。昨年4番人気で2着入線したタムロミラクルも、前走アンタレスS(1800m)・8着からの巻き返しでした。ただし、前記2頭は、中距離のダートグレードで4着以内の実績があった馬。レベルの高い中距離路線からメンバー弱化による必然の浮上パターンです。今後も要警戒でしょう。
他では、前走の東海桜花賞の勝ち馬の一発も要注意。昨年の覇者トウケイタイガーも、2013年に5番人気で3着入線したサイモンロードも、前走の東海桜花賞で2着馬に1.3秒以上差をつけて圧勝した馬でした。
また、内枠が断然有利で、過去10年の優勝馬10頭中9頭が馬番5番以内。内訳は馬番1番1勝、2番2勝、3番3勝、4番2勝、5番1勝。前記した逃げ馬有利の話に戻りますが、このレースを逃げ切った5頭とも馬番4番以内でした。遡れば2007年にこのレースを逃げて2着のサチノスイーティーも馬番2番。今回で逃げると予想される内枠の馬には注意しましょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年のJBCスプリントで3着以内だった馬。
・同年の黒船賞の優勝馬。
●穴馬候補
・前走で中距離戦に出走していた馬。
(中距離のダートグレードで4着以内の実績があることが条件)
・前走の東海桜花賞で圧勝した馬。
(2着馬に1.3秒差以上差をつけていることが目安)
●要注意
・逃げ馬。特に馬番5番以内の逃げ馬は要注意。
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