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岡村信将プロの競馬予想｜皐月賞 G1 - 2017年4月16日中山11R｜競馬予想のウマニティ
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| 着 順 | 枠 番 |
馬 番 |
予想印 | 馬名 | オッズ |
性齢 | 重量 | 騎手 | 一言コメント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6 | 11 | ○ | アルアイン | 22.4 | 牡3 | 57.0 | 松山弘平 | |
| 2 | 4 | 7 | ペルシアンナイト | 8.1 | 牡3 | 57.0 | M.デムー | ||
| 3 | 5 | 10 | ダンビュライト | 56.1 | 牡3 | 57.0 | 武豊 | ||
| 4 | 8 | 16 | クリンチャー | 76.7 | 牡3 | 57.0 | 藤岡佑介 | ||
| 5 | 3 | 5 | レイデオロ | 10.4 | 牡3 | 57.0 | C.ルメー | ||
| 6 | 1 | 2 | スワーヴリチャード | 7.0 | 牡3 | 57.0 | 四位洋文 | ||
| 7 | 4 | 8 | ◎ | ファンディーナ | 2.4 | 牝3 | 55.0 | 岩田康誠 | |
| 8 | 8 | 17 | ウインブライト | 14.7 | 牡3 | 57.0 | 松岡正海 | ||
| 9 | 2 | 4 | カデナ | 7.2 | 牡3 | 57.0 | 福永祐一 | ||
| 10 | 5 | 9 | プラチナヴォイス | 41.7 | 牡3 | 57.0 | 和田竜二 | ||
| 11 | 7 | 13 | サトノアレス | 19.8 | 牡3 | 57.0 | 戸崎圭太 | ||
| 12 | 3 | 6 | アウトライアーズ | 16.5 | 牡3 | 57.0 | 田辺裕信 | ||
| 13 | 8 | 18 | トラスト | 153.6 | 牡3 | 57.0 | 柴田大知 | ||
| 14 | 2 | 3 | コマノインパルス | 127.3 | 牡3 | 57.0 | 江田照男 | ||
| 15 | 7 | 14 | キングズラッシュ | 224.4 | 牡3 | 57.0 | 柴田善臣 | ||
| 16 | 1 | 1 | マイスタイル | 79.0 | 牡3 | 57.0 | 横山典弘 | ||
| 17 | 7 | 15 | アダムバローズ | 43.7 | 牡3 | 57.0 | 池添謙一 | ||
| 18 | 6 | 12 | アメリカズカップ | 84.1 | 牡3 | 57.0 | 松若風馬 |
| 式別 | 買い方 | 組み合わせ | 1点あたりの金額 |
|---|---|---|---|
| 単 勝 | 通常 | 8 | 5,800円 |
| 12 | 2,100円 | ||
| 複 勝 | 通常 | 8 | 100円 |
| 合計 | 3通り | 8,000円 | |
| 購入額 | 払戻額 | 収支 | 回収率 |
|---|---|---|---|
| 8,000円 | 0円 | -8,000円 | 0% |
岡村信将のコメント
クラシック三冠レースの第一関門となる皐月賞。瞬発力勝負のダービーと比較して、持続力を試されるレースではあるのだが、2歳、3歳競馬としてはむしろ皐月賞こそが異端。なぜなら2歳、3歳のクラシック路線はスローペースになりやすく、全体的にどのレースも“スローの瞬発力勝負”になりやすいからだ。古馬のG1で必要とされる能力は、ダービーよりも皐月賞や菊花賞に集約されるのだが、2歳戦、3歳戦においての皐月賞は、それが異端となる。
瞬発力より持続力の勝負。とは言っても、それは“究極の瞬発力勝負”であるダービーと比較してのことであって、とくに近年では“瞬発力のない馬”が皐月賞を制覇することは皆無と言っても良い状況。ちょうど良い機会なので、拙作・ラップギアでフィルタを作ってお見せしよう。
■1990年以降、皐月賞馬の皐月賞出走時ラップギア適性値
2016年 皐月賞 ディーマジェスティ 【瞬3平1消0】
2015年 皐月賞 ドゥラメンテ 【瞬4平0消0】
2014年 皐月賞 イスラボニータ 【瞬4平1消0】
2013年 皐月賞 ロゴタイプ 【瞬3平1消0】
2012年 皐月賞 ゴールドシップ 【瞬4平1消0】
2010年 皐月賞 ヴィクトワールピサ 【瞬3平2消0】
2009年 皐月賞 アンライバルド 【瞬3平0消0】
2008年 皐月賞 キャプテントゥーレ 【瞬2平0消0】
2007年 皐月賞 ヴィクトリー 【瞬2平1消0】
2006年 皐月賞 メイショウサムソン 【瞬5平2消0】
2005年 皐月賞 ディープインパクト 【瞬3平0消0】
2004年 皐月賞 ダイワメジャー 【瞬1平0消1】
2003年 皐月賞 ネオユニヴァース 【瞬2平1消1】
------
2002年 皐月賞 ノーリーズン 【瞬1平1消0】
2001年 皐月賞 アグネスタキオン 【瞬2平1消0】
2000年 皐月賞 エアシャカール 【瞬2平2消0】
1999年 皐月賞 テイエムオペラオー 【瞬2平1消1】
1998年 皐月賞 セイウンスカイ 【瞬1平2消0】
1997年 皐月賞 サニーブライアン 【瞬3平0消0】
1996年 皐月賞 イシノサンデー 【瞬3平1消0】
1995年 皐月賞 ジェニュイン 【瞬3平1消1】
1994年 皐月賞 ナリタブライアン 【瞬4平3消0】
1993年 皐月賞 ナリタタイシン 【瞬2平3消1】
1992年 皐月賞 ミホノブルボン 【瞬1平3消0】
1991年 皐月賞 トウカイテイオー 【瞬3平0消1】
1990年 皐月賞 ハクタイセイ 【瞬1平5消1】
※ラップギアについての説明はこちら↓
http://saikyo.k-ba.com/members/lapgear/about.html
2000年より以前の皐月賞は【瞬2平2消0】のようなラップギア適性値の馬が上位を占めるようなレースだったのだが、そういった傾向も時代とともに薄れはじめ、【瞬1平2消0】のような完全平坦タイプは1998年セイウンスカイ、【瞬2平2消0】のような瞬発・平坦同数タイプの皐月賞馬も2002年ノーリーズンを最後に姿を消してしまった。
もう少し掘り下げて・・・
過去10年、皐月賞出走馬のラップギア別成績をまとめてみると下記のようになる。
・瞬発特化タイプ(【瞬4平0消0】、【瞬3平0消0】など)
60戦【3-4-6-3-4-40】勝率05% 連対率11% 複勝率22% 4着以内27% 5着以内33%
・瞬発タイプ(【瞬3平1消0】、【瞬2平1消0】など)
62戦【7-3-4-5-5-38】勝率11% 連対率16% 複勝率23% 4着以内31% 5着以内38%
・瞬発・平坦同数タイプ(【瞬1平1消0】、【瞬2平2消0】など)
26戦【0-2-0-1-1-22】勝率00% 連対率07% 複勝率07% 4着以内11% 5着以内15%
・平坦タイプ(【瞬1平2消0】、【瞬1平3消0】など)
23戦【0-1-0-1-0-21】勝率00% 連対率04% 複勝率04% 4着以内09% 5着以内09%
・その他(【瞬1平1消1】、【瞬1平0消2】など)
06戦【0-0-0-0-0-06】勝率00% 連対率00% 複勝率00% 4着以内00% 5着以内00%
ちょっと見づらいかもしれないが、勝率、連対率にしても、4着以内率、5着以内率を見ても、中山芝2000mのコース適性値【瞬5平4消1】に近い馬、瞬発特化ではない瞬発型が最上位の成績を収めている。要するに“瞬発力に劣るタイプ”は過去10年の皐月賞、延べ49戦【0-3-0-46】という成績なのだ。
つまり現代の皐月賞は瞬発力に劣る馬にとってかなり辛いレースになっていると考えざるを得ない。そして今年の皐月賞には
【瞬2平3消0】アダムバローズ
【瞬1平3消0】アウトライアーズ
【瞬1平3消0】ウインブライト
【瞬1平2消0】コマノインパルス
【瞬1平1消0】ダンビュライト
【瞬0平2消0】トラスト
【瞬1平2消0】レイデオロ
など、人気の中心とまではいかないものの、ソコソコ人気を集めそうな平坦タイプが数多く登録しており、これらの馬が皐月賞を勝ち切るのは相当に難しいのではないかと考えている。ラップギア的にはもうバッサリと切り捨てても良いような感覚だ。
過去の皐月賞で例を挙げるなら、この辺りの人気馬は瞬発力不足が敗因だったと思われる。
2004年皐月賞 3番人気 4着 コスモサンビーム 【瞬1平4消1】
2005年皐月賞 2番人気 4着 マイネルレコルト 【瞬2平2消0】
2012年皐月賞 1番人気 5着 グランデッツァ 【瞬2平2消0】
2012年皐月賞 2番人気 2着 ワールドエース 【瞬2平2消0】
2013年皐月賞 1番人気 2着 トゥザワールド 【瞬2平3消0】
皐月賞、上位人気想定のラップギア適性値についてはこちら（http://lapgearblog.saikyo.k-ba.com/）のブログに記しているので、興味があれば参照しみてみほしい。
オマケでもうひとつ。皐月賞は“前走の位置取り”も気にしておくべきレースだと考えている。いくら瞬発力があっても、それに頼り切りになるようなタイプ、末脚にすべてを賭けるようなタイプは大きく割り引くべきではないかということだ。
“前走4角7番手以内”が一応の目安になるだろうか。皐月賞は基本的に“前に行ける馬のレース”であり、ディーマジェスティやドゥラメンテなど、末脚で皐月賞を制した馬も含め、これに適合していない皐月賞馬は、過去30年を見ても2010年ヴィクトワールピサ(前走4角9番手からの皐月賞勝利)しか見当たらない。30年で1勝、つまりは勝率3%。普通に考えると絶望的な低勝率だ。
“4角7番手以内”というのはギリギリのボーダーラインであって、これに関しては前でレースが出来ているなら、それに越したことはない。レース運びの上手さも皐月賞馬の重要な要素だと考えられる。
過去の皐月賞で例を挙げるなら、この辺りの人気馬はすべて“前走が4角で8番手以下”だった。2016年、マカヒキが届かなかった理由もここにある。
1997年皐月賞 1番人気 4着 メジロブライト
1999年皐月賞 1番人気 6着 アドマイヤベガ
1999年皐月賞 3番人気 9着 マイネルプラチナム
2002年皐月賞 1番人気 3着 タニノギムレット
2002年皐月賞 2番人気 14着 ローマンエンパイア
2004年皐月賞 2番人気 16着 ブラックタイド
2006年皐月賞 1番人気 4着 アドマイヤムーン
2007年皐月賞 3番人気 8着 ドリームジャーニー
2016年皐月賞 3番人気 2着 マカヒキ
今年出走馬では
レイデオロ （前走４角８番手）
ペルシアンナイト（前走４角９番手）
サトノアレス （前走４角９番手）
キングズラッシュ（前走４角１０番手）
がこれに該当。
----------
……と、ここまでが週半に
http://umanity.jp/racedata/columnist_backnumber.php?uid=3100000002
のコラムに書いた皐月賞考察であり、続きを記していくことになる。
“前走の位置取り”が大事だと書いたが、それでいて末脚勝負に不安がある馬はまったくダメ。“レース運びの上手さ”は必要だが、立ち回りの上手さを第一の武器としているタイプは良くないということ。ソコソコに立ち回れて、あくまで基本は末脚勝負。そう考えると【瞬３平０消０】(１)マイスタイルは弥生賞２着でも割り引きが必要。前走脚質転換で結果を出してしまった【瞬３平０消０】(11)アルアインは、どこまで末脚に比重を置いた競馬ができるか。
さて、ここまでに挙げた皐月賞馬の条件をすべて満たしているのは以下の５頭。
【瞬3平0消0】(８)ファンディーナ
【瞬5平0消0】(４)カデナ
【瞬3平1消0】(２)スワーヴリチャード
【瞬3平0消0】(12)アメリカズカップ
【瞬3平0消0】(11)アルアイン
まずは１番人気確実の牝馬(８)ファンディーナか。この馬に関しては、牝馬という性別より、年明けの１月２２日デビューということのほうが気になっていた。
年明けデビューの皐月賞馬と言えば、過去３０年で
１９８８年ヤエノムテキ ２月27日デビュー
１９９８年セイウンスカイ １月５日デビュー
２００２年ノーリーズン １月５日デビュー
の３頭。桜花賞なら
１９８８年アラホウトク １月31日デビュー
１９９３年ベガ １月９日デビュー
１９９５年ワンダーパヒューム １月８日デビュー
の３頭か。１０年に１頭ペースなのだが、ここ１０年は、年明けデビュー馬は１度コケたらアウト、ほとんど運まかせみたいな状況で、桜花賞、皐月賞への出走さえ厳しくなっていた。
■年明けデビュー馬の桜花賞、皐月賞出走頭数
1986年 4頭
1987年 8頭
1988年 7頭
1989年 3頭
1990年 6頭
1991年 3頭
1992年 3頭
1993年 7頭
1994年 2頭
1995年 6頭
1996年 3頭
1997年 4頭
1998年 5頭
1999年 2頭
2000年 6頭
2001年 4頭
2002年 3頭
2003年 2頭
2004年 2頭
2005年 1頭
2006年 0頭
2007年 2頭
2008年 0頭
2009年 3頭
2010年 1頭
2011年 2頭
2012年 0頭
2013年 1頭
2014年 1頭
2015年 2頭
2016年 1頭
2017年 2頭（皐月賞のファンディーナとクリンチャー）
出走頭数の減少は馬質の低下とも連動するはずで、実際のところ過去１０年の桜花賞・皐月賞・オークス・ダービーの４レースを“年明けデビュー馬”が勝ったのは２０１０年オークス（１着同着）のサンテミリオンだけであり、延べ４９戦１勝。勝率２％単回収率７％という成績。
２歳新馬戦開始の早期化、２歳１２００ｍ重賞の減少、２歳重賞数の増加など、この現象は今後もさらに強まっていくはずであり、「もうこりゃー年明けどころか、２歳１２月以降にデビューした馬は（桜花賞～ダービーを語る上で）全部無視しちゃっても良いのでは？」とさえ考えていたのが正直なところ。
それが“競馬最強の法則 2017年２月号”に掲載した「２歳馬ランキング」だったワケですよ。「阪神ＪＦより前の時点で、すでに翌年クラシックの大まかな構図は出来上がっている！」みたいなコンセプトで。
いま見てもかなり異質なランキングだと思うだが、そのランキングに載せた２０頭に、桜花賞馬も皐月賞馬も、ＮＨＫマイルカップ勝ち馬も、オークス馬もダービー馬も含まれているはずだったのだ。いや、いきなり桜花賞のレーヌミノルさん入ってないんだけど(笑)
しかし現れてしまった。年明け、１月２２日デビューの(８)ファンディーナ。参ったな、間に合っちゃったよ。ド本命で間に合っちゃったよ。できれば「２歳馬ランキング」以外から本命馬を選出するという恥は晒したくなかったのだが。
１２月以前にデビューしているのに、そのランキングに入っていない(４)カデナと(２)スワーヴリチャードの◎は、自分的にはあり得ない。そんなに大した馬だと思っていないから。問題は(12)アメリカズカップ。牡馬３位にランク付けしていた(12)アメリカズカップだ。
当時「朝日杯フューチュリティＳ９番人気の馬が３位て(笑)」みたいに思われもしたのだが、きさらぎ賞快勝で面目を躍如してくれた(12)アメリカズカップは、大変に愛おしい存在。
◎を打ったきさらぎ賞予想時にも書いたのだが、「２戦２勝馬が朝日杯で単勝３５倍というのは明らかにおかしい」、「通常ならたとえ１２００ｍの２戦２勝でも、無敗なら単勝１０倍～１５倍に収まるはず」、「ましてや１８００ｍをこなした２戦２勝馬が？」、「つまり朝日杯時は誰の目にも状態が良くなかったということ」。
加えて、きさらぎ賞を勝った直後には「まだまだ伏兵扱いのようですが、皐月賞でも結構有力なのではないかと楽しみにしています」とブログに書いたのだが、こちらも困ったことになった。その文章を書いたとき、想定していた皐月賞オッズは、伏兵らしく単勝１０倍ちょっと。
瞬発力あふれるダービー・タイプではないので、狙いは皐月賞オンリー。ここで狙う以外にはない。弥生賞を終え、（抜けた１番人気になるであろう）(８)ファンディーナが皐月賞出走を表明するまでの期間は、単勝５～６倍になってしまうかなとも考えていたほどだ。
それがどうだ、ふたを開けてみれば驚異の単勝８０～９０倍想定。伏兵どころか単勝１５番人気て。これ、どういうこと！？ これじゃ朝日杯フューチュリティＳの時と同じではないか。
いや、全勝ではないが“４戦３勝の重賞勝ち馬”が単勝８０～９０倍想定というのは尋常じゃない。朝日杯よりもっと悪い。「(８)ファンディーナの相手になるのは(12)アメリカズカップだけ」と思っていたのに、これは困ったことに。
経験上、こういう不思議なオッズはトラックマンなど「誰が見ても明らかに状態が良くない」ということであり、これを「美味しいオッズだ」と飛びつくのは悪手だと思い知らされている。そう、昔はよく飛びついてみたりもしたのだが(笑) 人間でも同じだと思うのだが、体調の良さそうな人よりも、体調の悪そうな人のほうが分かりやすいのでは？ ましてや馬はそれを隠そうとしたりしないから。
(12)アメリカズカップの狙いが悪手になってしまった。それでも単勝３０倍までは許容しようと考えていたのだが、どうやら単勝８０～９０倍想定はそれをはるかにオーバー。非常につらい選択だ。(８)ファンディーナの相手になるのは(12)アメリカズカップだけ。それでも(12)アメリカズカップを推せない。対抗できる馬はいるはずなのだが、それでも今年の皐月賞は(８)ファンディーナのものだと言わざるを得ない。相手筆頭は(11)アルアイン、穴なら(９)プラチナヴォイスで。
瞬発力より持続力の勝負。とは言っても、それは“究極の瞬発力勝負”であるダービーと比較してのことであって、とくに近年では“瞬発力のない馬”が皐月賞を制覇することは皆無と言っても良い状況。ちょうど良い機会なので、拙作・ラップギアでフィルタを作ってお見せしよう。
■1990年以降、皐月賞馬の皐月賞出走時ラップギア適性値
2016年 皐月賞 ディーマジェスティ 【瞬3平1消0】
2015年 皐月賞 ドゥラメンテ 【瞬4平0消0】
2014年 皐月賞 イスラボニータ 【瞬4平1消0】
2013年 皐月賞 ロゴタイプ 【瞬3平1消0】
2012年 皐月賞 ゴールドシップ 【瞬4平1消0】
2010年 皐月賞 ヴィクトワールピサ 【瞬3平2消0】
2009年 皐月賞 アンライバルド 【瞬3平0消0】
2008年 皐月賞 キャプテントゥーレ 【瞬2平0消0】
2007年 皐月賞 ヴィクトリー 【瞬2平1消0】
2006年 皐月賞 メイショウサムソン 【瞬5平2消0】
2005年 皐月賞 ディープインパクト 【瞬3平0消0】
2004年 皐月賞 ダイワメジャー 【瞬1平0消1】
2003年 皐月賞 ネオユニヴァース 【瞬2平1消1】
------
2002年 皐月賞 ノーリーズン 【瞬1平1消0】
2001年 皐月賞 アグネスタキオン 【瞬2平1消0】
2000年 皐月賞 エアシャカール 【瞬2平2消0】
1999年 皐月賞 テイエムオペラオー 【瞬2平1消1】
1998年 皐月賞 セイウンスカイ 【瞬1平2消0】
1997年 皐月賞 サニーブライアン 【瞬3平0消0】
1996年 皐月賞 イシノサンデー 【瞬3平1消0】
1995年 皐月賞 ジェニュイン 【瞬3平1消1】
1994年 皐月賞 ナリタブライアン 【瞬4平3消0】
1993年 皐月賞 ナリタタイシン 【瞬2平3消1】
1992年 皐月賞 ミホノブルボン 【瞬1平3消0】
1991年 皐月賞 トウカイテイオー 【瞬3平0消1】
1990年 皐月賞 ハクタイセイ 【瞬1平5消1】
※ラップギアについての説明はこちら↓
http://saikyo.k-ba.com/members/lapgear/about.html
2000年より以前の皐月賞は【瞬2平2消0】のようなラップギア適性値の馬が上位を占めるようなレースだったのだが、そういった傾向も時代とともに薄れはじめ、【瞬1平2消0】のような完全平坦タイプは1998年セイウンスカイ、【瞬2平2消0】のような瞬発・平坦同数タイプの皐月賞馬も2002年ノーリーズンを最後に姿を消してしまった。
もう少し掘り下げて・・・
過去10年、皐月賞出走馬のラップギア別成績をまとめてみると下記のようになる。
・瞬発特化タイプ(【瞬4平0消0】、【瞬3平0消0】など)
60戦【3-4-6-3-4-40】勝率05% 連対率11% 複勝率22% 4着以内27% 5着以内33%
・瞬発タイプ(【瞬3平1消0】、【瞬2平1消0】など)
62戦【7-3-4-5-5-38】勝率11% 連対率16% 複勝率23% 4着以内31% 5着以内38%
・瞬発・平坦同数タイプ(【瞬1平1消0】、【瞬2平2消0】など)
26戦【0-2-0-1-1-22】勝率00% 連対率07% 複勝率07% 4着以内11% 5着以内15%
・平坦タイプ(【瞬1平2消0】、【瞬1平3消0】など)
23戦【0-1-0-1-0-21】勝率00% 連対率04% 複勝率04% 4着以内09% 5着以内09%
・その他(【瞬1平1消1】、【瞬1平0消2】など)
06戦【0-0-0-0-0-06】勝率00% 連対率00% 複勝率00% 4着以内00% 5着以内00%
ちょっと見づらいかもしれないが、勝率、連対率にしても、4着以内率、5着以内率を見ても、中山芝2000mのコース適性値【瞬5平4消1】に近い馬、瞬発特化ではない瞬発型が最上位の成績を収めている。要するに“瞬発力に劣るタイプ”は過去10年の皐月賞、延べ49戦【0-3-0-46】という成績なのだ。
つまり現代の皐月賞は瞬発力に劣る馬にとってかなり辛いレースになっていると考えざるを得ない。そして今年の皐月賞には
【瞬2平3消0】アダムバローズ
【瞬1平3消0】アウトライアーズ
【瞬1平3消0】ウインブライト
【瞬1平2消0】コマノインパルス
【瞬1平1消0】ダンビュライト
【瞬0平2消0】トラスト
【瞬1平2消0】レイデオロ
など、人気の中心とまではいかないものの、ソコソコ人気を集めそうな平坦タイプが数多く登録しており、これらの馬が皐月賞を勝ち切るのは相当に難しいのではないかと考えている。ラップギア的にはもうバッサリと切り捨てても良いような感覚だ。
過去の皐月賞で例を挙げるなら、この辺りの人気馬は瞬発力不足が敗因だったと思われる。
2004年皐月賞 3番人気 4着 コスモサンビーム 【瞬1平4消1】
2005年皐月賞 2番人気 4着 マイネルレコルト 【瞬2平2消0】
2012年皐月賞 1番人気 5着 グランデッツァ 【瞬2平2消0】
2012年皐月賞 2番人気 2着 ワールドエース 【瞬2平2消0】
2013年皐月賞 1番人気 2着 トゥザワールド 【瞬2平3消0】
皐月賞、上位人気想定のラップギア適性値についてはこちら（http://lapgearblog.saikyo.k-ba.com/）のブログに記しているので、興味があれば参照しみてみほしい。
オマケでもうひとつ。皐月賞は“前走の位置取り”も気にしておくべきレースだと考えている。いくら瞬発力があっても、それに頼り切りになるようなタイプ、末脚にすべてを賭けるようなタイプは大きく割り引くべきではないかということだ。
“前走4角7番手以内”が一応の目安になるだろうか。皐月賞は基本的に“前に行ける馬のレース”であり、ディーマジェスティやドゥラメンテなど、末脚で皐月賞を制した馬も含め、これに適合していない皐月賞馬は、過去30年を見ても2010年ヴィクトワールピサ(前走4角9番手からの皐月賞勝利)しか見当たらない。30年で1勝、つまりは勝率3%。普通に考えると絶望的な低勝率だ。
“4角7番手以内”というのはギリギリのボーダーラインであって、これに関しては前でレースが出来ているなら、それに越したことはない。レース運びの上手さも皐月賞馬の重要な要素だと考えられる。
過去の皐月賞で例を挙げるなら、この辺りの人気馬はすべて“前走が4角で8番手以下”だった。2016年、マカヒキが届かなかった理由もここにある。
1997年皐月賞 1番人気 4着 メジロブライト
1999年皐月賞 1番人気 6着 アドマイヤベガ
1999年皐月賞 3番人気 9着 マイネルプラチナム
2002年皐月賞 1番人気 3着 タニノギムレット
2002年皐月賞 2番人気 14着 ローマンエンパイア
2004年皐月賞 2番人気 16着 ブラックタイド
2006年皐月賞 1番人気 4着 アドマイヤムーン
2007年皐月賞 3番人気 8着 ドリームジャーニー
2016年皐月賞 3番人気 2着 マカヒキ
今年出走馬では
レイデオロ （前走４角８番手）
ペルシアンナイト（前走４角９番手）
サトノアレス （前走４角９番手）
キングズラッシュ（前走４角１０番手）
がこれに該当。
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……と、ここまでが週半に
http://umanity.jp/racedata/columnist_backnumber.php?uid=3100000002
のコラムに書いた皐月賞考察であり、続きを記していくことになる。
“前走の位置取り”が大事だと書いたが、それでいて末脚勝負に不安がある馬はまったくダメ。“レース運びの上手さ”は必要だが、立ち回りの上手さを第一の武器としているタイプは良くないということ。ソコソコに立ち回れて、あくまで基本は末脚勝負。そう考えると【瞬３平０消０】(１)マイスタイルは弥生賞２着でも割り引きが必要。前走脚質転換で結果を出してしまった【瞬３平０消０】(11)アルアインは、どこまで末脚に比重を置いた競馬ができるか。
さて、ここまでに挙げた皐月賞馬の条件をすべて満たしているのは以下の５頭。
【瞬3平0消0】(８)ファンディーナ
【瞬5平0消0】(４)カデナ
【瞬3平1消0】(２)スワーヴリチャード
【瞬3平0消0】(12)アメリカズカップ
【瞬3平0消0】(11)アルアイン
まずは１番人気確実の牝馬(８)ファンディーナか。この馬に関しては、牝馬という性別より、年明けの１月２２日デビューということのほうが気になっていた。
年明けデビューの皐月賞馬と言えば、過去３０年で
１９８８年ヤエノムテキ ２月27日デビュー
１９９８年セイウンスカイ １月５日デビュー
２００２年ノーリーズン １月５日デビュー
の３頭。桜花賞なら
１９８８年アラホウトク １月31日デビュー
１９９３年ベガ １月９日デビュー
１９９５年ワンダーパヒューム １月８日デビュー
の３頭か。１０年に１頭ペースなのだが、ここ１０年は、年明けデビュー馬は１度コケたらアウト、ほとんど運まかせみたいな状況で、桜花賞、皐月賞への出走さえ厳しくなっていた。
■年明けデビュー馬の桜花賞、皐月賞出走頭数
1986年 4頭
1987年 8頭
1988年 7頭
1989年 3頭
1990年 6頭
1991年 3頭
1992年 3頭
1993年 7頭
1994年 2頭
1995年 6頭
1996年 3頭
1997年 4頭
1998年 5頭
1999年 2頭
2000年 6頭
2001年 4頭
2002年 3頭
2003年 2頭
2004年 2頭
2005年 1頭
2006年 0頭
2007年 2頭
2008年 0頭
2009年 3頭
2010年 1頭
2011年 2頭
2012年 0頭
2013年 1頭
2014年 1頭
2015年 2頭
2016年 1頭
2017年 2頭（皐月賞のファンディーナとクリンチャー）
出走頭数の減少は馬質の低下とも連動するはずで、実際のところ過去１０年の桜花賞・皐月賞・オークス・ダービーの４レースを“年明けデビュー馬”が勝ったのは２０１０年オークス（１着同着）のサンテミリオンだけであり、延べ４９戦１勝。勝率２％単回収率７％という成績。
２歳新馬戦開始の早期化、２歳１２００ｍ重賞の減少、２歳重賞数の増加など、この現象は今後もさらに強まっていくはずであり、「もうこりゃー年明けどころか、２歳１２月以降にデビューした馬は（桜花賞～ダービーを語る上で）全部無視しちゃっても良いのでは？」とさえ考えていたのが正直なところ。
それが“競馬最強の法則 2017年２月号”に掲載した「２歳馬ランキング」だったワケですよ。「阪神ＪＦより前の時点で、すでに翌年クラシックの大まかな構図は出来上がっている！」みたいなコンセプトで。
いま見てもかなり異質なランキングだと思うだが、そのランキングに載せた２０頭に、桜花賞馬も皐月賞馬も、ＮＨＫマイルカップ勝ち馬も、オークス馬もダービー馬も含まれているはずだったのだ。いや、いきなり桜花賞のレーヌミノルさん入ってないんだけど(笑)
しかし現れてしまった。年明け、１月２２日デビューの(８)ファンディーナ。参ったな、間に合っちゃったよ。ド本命で間に合っちゃったよ。できれば「２歳馬ランキング」以外から本命馬を選出するという恥は晒したくなかったのだが。
１２月以前にデビューしているのに、そのランキングに入っていない(４)カデナと(２)スワーヴリチャードの◎は、自分的にはあり得ない。そんなに大した馬だと思っていないから。問題は(12)アメリカズカップ。牡馬３位にランク付けしていた(12)アメリカズカップだ。
当時「朝日杯フューチュリティＳ９番人気の馬が３位て(笑)」みたいに思われもしたのだが、きさらぎ賞快勝で面目を躍如してくれた(12)アメリカズカップは、大変に愛おしい存在。
◎を打ったきさらぎ賞予想時にも書いたのだが、「２戦２勝馬が朝日杯で単勝３５倍というのは明らかにおかしい」、「通常ならたとえ１２００ｍの２戦２勝でも、無敗なら単勝１０倍～１５倍に収まるはず」、「ましてや１８００ｍをこなした２戦２勝馬が？」、「つまり朝日杯時は誰の目にも状態が良くなかったということ」。
加えて、きさらぎ賞を勝った直後には「まだまだ伏兵扱いのようですが、皐月賞でも結構有力なのではないかと楽しみにしています」とブログに書いたのだが、こちらも困ったことになった。その文章を書いたとき、想定していた皐月賞オッズは、伏兵らしく単勝１０倍ちょっと。
瞬発力あふれるダービー・タイプではないので、狙いは皐月賞オンリー。ここで狙う以外にはない。弥生賞を終え、（抜けた１番人気になるであろう）(８)ファンディーナが皐月賞出走を表明するまでの期間は、単勝５～６倍になってしまうかなとも考えていたほどだ。
それがどうだ、ふたを開けてみれば驚異の単勝８０～９０倍想定。伏兵どころか単勝１５番人気て。これ、どういうこと！？ これじゃ朝日杯フューチュリティＳの時と同じではないか。
いや、全勝ではないが“４戦３勝の重賞勝ち馬”が単勝８０～９０倍想定というのは尋常じゃない。朝日杯よりもっと悪い。「(８)ファンディーナの相手になるのは(12)アメリカズカップだけ」と思っていたのに、これは困ったことに。
経験上、こういう不思議なオッズはトラックマンなど「誰が見ても明らかに状態が良くない」ということであり、これを「美味しいオッズだ」と飛びつくのは悪手だと思い知らされている。そう、昔はよく飛びついてみたりもしたのだが(笑) 人間でも同じだと思うのだが、体調の良さそうな人よりも、体調の悪そうな人のほうが分かりやすいのでは？ ましてや馬はそれを隠そうとしたりしないから。
(12)アメリカズカップの狙いが悪手になってしまった。それでも単勝３０倍までは許容しようと考えていたのだが、どうやら単勝８０～９０倍想定はそれをはるかにオーバー。非常につらい選択だ。(８)ファンディーナの相手になるのは(12)アメリカズカップだけ。それでも(12)アメリカズカップを推せない。対抗できる馬はいるはずなのだが、それでも今年の皐月賞は(８)ファンディーナのものだと言わざるを得ない。相手筆頭は(11)アルアイン、穴なら(９)プラチナヴォイスで。
払戻金
| 単勝 | 11 | 2,240円 | 9番人気 |
|---|---|---|---|
| 複勝 | 11 | 650円 | 9番人気 |
| 7 | 320円 | 4番人気 | |
| 10 | 1,340円 | 12番人気 | |
| 枠連 | 4 - 6 | 2,380円 | 10番人気 |
| 馬連 | 7 - 11 | 8,710円 | 31番人気 |
| ワイド | 7 - 11 | 2,250円 | 25番人気 |
|---|---|---|---|
| 10 - 11 | 16,960円 | 102番人気 | |
| 7 - 10 | 6,770円 | 58番人気 | |
| 馬単 | 11 - 7 | 20,720円 | 67番人気 |
| ３連複 | 7 - 10 - 11 | 176,030円 | 306番人気 |
| ３連単 | 11 - 7 - 10 | 1,064,360円 | 1646番人気 |
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