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岡村信将プロの競馬予想｜桜花賞 G1 - 2017年4月9日阪神11R｜競馬予想のウマニティ
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| 着 順 | 枠 番 |
馬 番 |
予想印 | 馬名 | オッズ |
性齢 | 重量 | 騎手 | 一言コメント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 10 | レーヌミノル | 40.8 | 牝3 | 55.0 | 池添謙一 | ||
| 2 | 3 | 6 | リスグラシュー | 14.5 | 牝3 | 55.0 | 武豊 | ||
| 3 | 7 | 14 | ◎ | ソウルスターリング | 1.4 | 牝3 | 55.0 | C.ルメー | |
| 4 | 4 | 8 | カラクレナイ | 24.3 | 牝3 | 55.0 | 田辺裕信 | ||
| 5 | 6 | 12 | アエロリット | 23.6 | 牝3 | 55.0 | 横山典弘 | ||
| 6 | 8 | 17 | ディアドラ | 207.2 | 牝3 | 55.0 | 岩田康誠 | ||
| 7 | 8 | 18 | カワキタエンカ | 87.7 | 牝3 | 55.0 | 和田竜二 | ||
| 8 | 1 | 2 | ライジングリーズン | 47.2 | 牝3 | 55.0 | 丸田恭介 | ||
| 9 | 2 | 4 | ジューヌエコール | 96.6 | 牝3 | 55.0 | 北村友一 | ||
| 10 | 7 | 13 | ヴゼットジョリー | 115.0 | 牝3 | 55.0 | 福永祐一 | ||
| 11 | 1 | 1 | ミスエルテ | 16.7 | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | ||
| 12 | 7 | 15 | ○ | アドマイヤミヤビ | 5.1 | 牝3 | 55.0 | M.デムー | |
| 13 | 5 | 9 | ゴールドケープ | 94.8 | 牝3 | 55.0 | 丸山元気 | ||
| 14 | 6 | 11 | アロンザモナ | 293.7 | 牝3 | 55.0 | 幸英明 | ||
| 15 | 4 | 7 | ショーウェイ | 290.3 | 牝3 | 55.0 | 松若風馬 | ||
| 16 | 8 | 16 | ミスパンテール | 15.8 | 牝3 | 55.0 | 四位洋文 | ||
| 17 | 3 | 5 | ベルカプリ | 347.9 | 牝3 | 55.0 | 藤岡佑介 | ||
| 取消 | 2 | 3 | -- | 牝3 | 55.0 | 浜中俊 |
【注意】03サロニカの出走取消により、3を含む買い目は無効になっています。（枠連は場合によって無効）
| 式別 | 買い方 | 組み合わせ | 1点あたりの金額 |
|---|---|---|---|
| ３連単 | 通常 | 14 - 4 - 12 | 100円 |
| 14 - 4 - 13 | 100円 | ||
| 14 - 4 - 15 | 200円 | ||
| 14 - 12 - 4 | 100円 | ||
| 14 - 12 - 13 | 100円 | ||
| 14 - 12 - 15 | 800円 | ||
| 14 - 13 - 4 | 100円 | ||
| 14 - 13 - 12 | 100円 | ||
| 14 - 13 - 15 | 200円 | ||
| 14 - 15 - 4 | 300円 | ||
| 14 - 15 - 12 | 1,600円 | ||
| 14 - 15 - 13 | 300円 | ||
| 合計 | 12通り | 4,000円 | |
| 購入額 | 払戻額 | 収支 | 回収率 |
|---|---|---|---|
| 4,000円 | 0円 | -4,000円 | 0% |
岡村信将のコメント
※本日は病気のため、大幅に遅れてしまいました。申し訳ございません。
阪神ジュベナイルフィリーズからチューリップ賞、桜花賞と、すべて“阪神芝1600m”のコースで施行される、謎の牝馬クラシック路線。同コース施行であるがゆえに、それら3つのレースが密接な関係を持っていることは言うまでもないのだが、平均を出してみると、それぞれのレースが持つ特徴が少しずつ違うことも分かってくる。
阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞と桜花賞、過去10年勝ち馬のタイムをざっと比較してみよう。勝ち馬の前半1000mタイムと、ラスト600mのタイムを一覧にしてみた。ちなみにこれは“レース先頭馬の通過タイム”ではなく、“勝ち馬の通過タイム”である。
■阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬 過去10年
2006年 58.9-34.2 ウオッカ 桜花賞2着
2007年 58.6-35.2 トールポピー 桜花賞8着
2008年 60.4-34.8 ブエナビスタ 桜花賞1着
2009年 60.6-34.3 アパパネ 桜花賞1着
2010年 61.8-33.9 レーヴディソール 桜花賞不出走
2011年 60.8-34.1 ジョワドヴィーヴル 桜花賞6着
2012年 58.3-35.9 ローブティサージュ 桜花賞5着
2013年 59.8-34.1 レッドリヴェール 桜花賞2着
2014年 60.4-34.0 ショウナンアデラ 桜花賞不出走
2015年 58.7-35.8 メジャーエンブレム 桜花賞4着
2016年 59.2-34.8 ソウルスターリング
■チューリップ賞勝ち馬 過去10年
2007年 60.2-33.5 ウオッカ 桜花賞2着
2008年 61.3-34.5 エアパスカル 桜花賞9着
2009年 61.8-34.7 ブエナビスタ 桜花賞1着
2010年 61.4-34.7 ショウリュウムーン 桜花賞4着
2011年 60.9-33.6 レーヴディソール 桜花賞不出走
2012年 61.5-34.0 ハナズゴール 桜花賞不出走
2013年 60.2-34.7 クロフネサプライズ 桜花賞4着
2014年 60.6-33.7 ハープスター 桜花賞1着
2015年 61.8-35.9 ココロノアイ 桜花賞10着
2016年 59.8-33.0 シンハライト 桜花賞2着
2017年 59.4-33.8 ソウルスターリング
■桜花賞勝ち馬 過去10年
2007年 60.1-33.6 ダイワスカーレット
2008年 59.9-34.5 レジネッタ
2009年 60.7-33.3 ブエナビスタ
2010年 59.2-34.1 アパパネ
2011年 59.6-34.3 マルセリーナ
2012年 60.3-34.3 ジェンティルドンナ
2013年 59.5-35.5 アユサン
2014年 60.4-32.9 ハープスター
2015年 62.5-33.5 レッツゴードンキ
2016年 60.4-33.0 ジュエラー
実際のところ、この一覧を見ただけではピンと来ないと思われるのだが、それぞれの平均を出してみると、少しずつ傾向が出始める。
■阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬 過去10年平均
1000m通過 59秒8 ラスト600m34.6
■チューリップ賞勝ち馬 過去10年平均
1000m通過 61秒0 ラスト600m34.2
■桜花賞勝ち馬 過去10年平均
1000m通過 60秒3 ラスト600m33.9
要するに、阪神ジュベナイルフィリーズはハイペースから上がりの掛かるレースであり、チューリップ賞はスローペースから上がりの早いレース。これは“多頭数G1”と“少頭数トライアル”というレースの性質がそのまま出ているのだと思われる。
そして問題の桜花賞は、とにかく上がりが速いのが特徴。チューリップ賞より遥かに速いペースから、それでいてチューリップ賞よりさらに速い上がりが要求されるレース。「チューリップ賞の時計が速い年は桜花賞と連動する」と言われる理由は、ここではないかと思われる。
そう、桜花賞を勝つためには、それなりの時計的な裏付けが必要なのだ。具体的なラインとしては・・・
1600m以上の距離を33秒台で上がって勝ち負けできた馬。
■過去10年の桜花賞馬
2007年 ダイワスカーレット シンザン記念で33秒7など
2008年 レジネッタ 500万下で33秒7
2009年 ブエナビスタ 新馬戦で33秒5
2010年 アパパネ 500万下で33秒6
2011年 マルセリーナ 新馬戦で33秒9
2012年 ジェンティルドンナ 未勝利戦で34秒1
2013年 アユサン アルテミスS2着で33秒5
2014年 ハープスター 新潟2歳Sで32秒5など
2015年 レッツゴードンキ 阪神JF2着で33秒6
2016年 ジュエラー チューリップ賞で33秒0
2012年ジェンティルドンナだけ0.2秒ほど足りていないのだが、それ以外は桜花賞12番人気だったレジネッタも、桜花賞7番人気だったアユサンも、もちろん5番人気だったレッツゴードンキもオールクリア。ここに桜花賞というレースの特徴が隠れているのではないかと思われる。
余談だが、2012年1番人気のジョワドヴィーヴルより強いと公言していたジェンティルドンナに桜花賞で◎を打たなかったのは、こういった不安点があったから。そういった意味ではジェンティルドンナが桜花賞を取れたのはラッキーだった思うし、桜花賞をクリアできるなら三冠級だと思っていただけに、桜花賞馬として臨んだオークスで3番人気にしか支持されなかったのは大変な驚きだった。
さらに余談になるのだが、このデータで面白いのは、2006年12月、阪神芝外回りコースが全面改装される前の桜花賞では、1頭たりとも1600m以上の距離を33秒台で上がって勝ち負けできた桜花賞馬がいないというここと。ファレノプシスもテイエムオーシャンもスティルインラブもラインクラフトも、1頭たりともこの条件をクリアしていない。拙作・ラップギアで指摘している、旧阪神芝内回り1600m【瞬3平5消2】と現阪神芝外回り1600m【瞬8平2消0】コース適性の違いが、如実に表れているのだと思われる。
もうひとつタイムに着いて言及すると、芝1600mで1分35秒を切る走破タイムを持っていることが望ましい(10頭すべてが該当)。さらに言うと、最速が1分34秒9だったブエナビスタ以外の9頭は、すべてマイルで1分34秒5を切る走破タイムを持っていた。
ちなみに現在のコースになって以降の桜花賞(2007年～)だが、この要項をクリアできていない1番人気は7頭すべてが敗れている。
■桜花賞、過去10年の1番人気馬
2007年1番人気 ウオッカ 2着 条件クリア○
2008年1番人気 トールポピー 8着 条件クリア×
2009年1番人気 ブエナビスタ 1着 条件クリア○
2010年1番人気 アパパネ 1着 条件クリア○
2011年1番人気 ホエールキャプチャ 2着 条件クリア×
2012年1番人気 ジョワドヴィーヴル 6着 条件クリア×
2013年1番人気 クロフネサプライズ 4着 条件クリア×
2014年1番人気 ハープスター 1着 条件クリア○
2015年1番人気 ルージュバック 9着 条件クリア×
2016年1番人気 メジャーエンブレム 4着 条件クリア×
2007年2番人気 アストンマーチャン 7着 条件クリア×
2008年2番人気 リトルアマポーラ 5着 条件クリア×
2009年2番人気 レッドディザイア 2着 条件クリア×
2010年2番人気 アプリコットフィズ 5着 条件クリア×
2011年2番人気 マルセリーナ 1着 条件クリア○
2012年2番人気 ジェンティルドンナ 1着 条件クリア×
2013年2番人気 レッドオーヴァル 2着 条件クリア×
2014年2番人気 レッドリヴェール 2着 条件クリア×
2015年2番人気 ココロノアイ 10着 条件クリア×
2016年2番人気 シンハライト 2着 条件クリア○
2007年3番人気 ダイワスカーレット 1着 条件クリア○
2008年3番人気 オディール 12着 条件クリア×
2009年3番人気 ダノンベルベール 8着 条件クリア×
2010年3番人気 オウケンサクラ 2着 条件クリア×
2011年3番人気 ダンスファンタジア 7着 条件クリア×
2012年3番人気 アイムユアーズ 3着 条件クリア×
2013年3番人気 トーセンソレイユ 7着 条件クリア×
2014年3番人気 フォーエバーモア 8着 条件クリア×
2015年3番人気 クイーンズリング 4着 条件クリア×
2016年3番人気 ジュエラー 1着 条件クリア○
2番人気、3番人気を見ても、これをクリアできていなかった桜花賞馬は2012年ジェンティルドンナだけであり、1～3番人気に限ると延べ30頭のうち8頭が
1600m以上の距離を33秒台で上がって勝ち負けできた馬。
で、8戦【6-2-0-0】。勝利75%、単回収248%という成績。2着に敗れた2頭も2007年ウオッカと2016年シンハライトであり、同年該当馬のダイワスカーレットとジュエラーが勝っている辺り、相当優秀なデータと言えるのではないだろうか。
ちなみに要項を満たしていなかった1～3番人気馬は22戦【1-5-1-15】。勝利5%、単回収22%。そして何より、桜花賞12番人気だったレジネッタも、桜花賞7番人気だったアユサンも、5番人気だったレッツゴードンキもすべてクリアしているデータというのが素晴らしい。
今年人気を集めるであろう、ソウルスターリングは、アドマイヤミヤビは、ミスエルテ、リスグラシューは、この要項をクリアできているのだろうか? そして要項クリアの特注人気薄は? 続きは週末の予想本文で!
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……と、ここまでが週半に
http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7898
のコラムに書いた桜花賞考察であり、ここからの続き。
今年はハイレベルであるためだろうか、上記の要件をクリアできている出走馬が６頭も存在する。
アエロリット クイーンカップ２着 １分３３秒３ ３３秒９
アドマイヤミヤビ クイーンカップ１着 １分３３秒２ ３３秒６
ソウルスターリング チューリップ賞１着 １分３３秒２ ３３秒８
ミスパンテール チューリップ賞２着 １分３３秒５ ３３秒７
リスグラシュー チューリップ賞３着 １分３３秒６ ３３秒９
ヴゼットジョリー 新潟２歳Ｓ １着 １分３４秒３ ３３秒２
次点で
ジューヌエコール デイリー杯２歳１着 １分３４秒６ ３３秒６
ミスエルテはこの条件をクリアできておらず、カラクレナイは１６００ｍの出走経験なし。クイーンカップとチューリップ賞のレベルが高いというのは間違いないようで、ここからが桜花賞予想の始まりとなる。
まずはチューリップ賞。勝った(14)ソウルスターリングと追い込んで２着の(16)ミスパンテールは分かるとして、不甲斐なく見えた３着(６)リスグラシューもこの要件をクリアしている点には注目しておきたい。チューリップ賞では単勝２．７倍だった(６)リスグラシューが、今回は単勝１５倍近くになるのだから、相当数の人が同馬に失望したのだろう。
ただ、だからとってチューリップ賞２着の(16)ミスパンテールや３着(６)リスグラシューが、(14)ソウルスターリングを逆転できるのかと言うと、それをまったくイメージできない辺りが(14)ソウルスターリングの凄さと言うべきか。
たとえば過去１０年、桜花賞で先頭を走っていた馬の“１０００ｍ通過タイム”平均は５９秒２なのだが、(14)ソウルスターリングは阪神ジュベナイルフィリーズで５８秒８、チューリップ賞では５８秒６の流れを持ったままの手応えで先頭に並びかけている。普通の桜花賞なら、馬ナリのまま後続を３馬身ほど引き離して逃げている計算だ。そして、そこから繰り出される要件クリアの３３秒８。
逃げることはないにしても、平均的な桜花賞の５９秒２ならもっと余裕を持って追走できるのだろうし、そうなれば末脚の鋭さはさらに増してくるものと思われる。もし仮に(14)ソウルスターリングが（ラップギアで言う）平坦馬であったり、３３秒台の要件を満たしていなければ「これ以上速い上がりには対応できないかも？」といった話にもなってくるのだろうが、その心配がないのが上記要件クリアの馬だということだ。
続いてクイーンカップ。これはちょっといわく付きのレースで、実際のところ１９８６年（の三冠牝馬）メジロラモーヌ以来２９年、このレースを使われた馬は１頭たりとも桜花賞を勝ててない。クイーンカップの勝ち馬“２９頭”が桜花賞を勝ててないのではなく、２着馬であろうと３着馬であろうと、クイーンカップを使われた馬“４２０頭”すべてが桜花賞を勝てていないのだ。
つまりはクイーンカップを使われた時点で桜花賞はアウト。これはちょっとした事件なのではないだろうか。
とはいえ、
キョウエイタップ エリザベス女王杯
ヒシアマゾン エリザベス女王杯
ウメノファイバー オークス
ダイワエルシエーロ オークス
コイウタ ヴィクトリアマイル
リトルアマポーラ エリザベス女王杯
ホエールキャプチャ ヴィクトリアマイル
ヴィルシーナ ヴィクトリアマイル＊２
ミッキークイーン オークス、秋華賞
メジャーエンブレム ＮＨＫマイルカップ
などなど、オークス以降のＧ１勝ち馬はここから多数輩出（クイーンカップ２着以下の馬も含む）。クイーンカップが３歳有数の出世レースであることは間違いない。
しかしその謎も、この“桜花賞要件”で解けてしまった。２０１６年１番人気のメジャーエンブレムを見て気付いたのだが、今までのクイーンカップは、この“桜花賞要件”を１度もクリアできていなかったのだ。走破時計が速い年は上がりが遅く、上がりが速い年は走破時計が遅く、それが桜花賞と噛み合っていなかったのではないかと考えられる。桜花賞はチューリップ賞組が強いのではなく、チューリップ賞が“桜花賞要件”を満たすレースになりやすいということだったのだ。
そして今年、(15)アドマイヤミヤビと(12)アエロリットの２頭が、はじめてクイーンカップでこの“桜花賞要件”をクリア。今までのクイーンカップとは違う、これは桜花賞に直結するクイーンカップだったのではないか。ただ、(12)アエロリットの地力は高いのだが、(15)アドマイヤミヤビへの交わされ方から、瞬発力では劣ってしまう印象。ラップギア適性値も【瞬２平２消０】であり、桜花賞向きの瞬発馬とは言いづらいか。
そして最後に(13)ヴゼットジョリーの新潟２歳ステークス。いままで新潟２歳ステークスでこの“桜花賞要件”をクリアした馬はシンメイフジ、マイネイサベルとハープスターの３頭。２０１０年シンメイフジは桜花賞６着であり、２０１１年マイネイサベルは桜花賞不出走（クイーンＣ２着、オークス６着でローズＳ２着）。２０１４年１着ハープスターと合わせて２戦１勝。正直、「新潟２歳ステークスでの要件クリアは参考にならんだろ(笑)」なんて考えていたのだが、全然そんなことはなかった。……(13)ヴゼットジョリー、侮りがたし。
ちなみにハープスターは新潟２歳ステークス、阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞、桜花賞と４レース連続で桜花賞要件をクリアした桜花賞の申し子だった。ここまで桜花賞に特化していたのなら、単勝１．３倍で敗れたオークスでの敗戦も必然だったのかも知れない。
前年のデイリー杯２歳Ｓで“桜花賞要件”に近い競馬をしてみせた(４)ジューヌエコール。敵性不一致のフィリーズレビューでも大きな不利を受けての４着、実はこれを密かに狙っていたのだが、さすがにここまで要件クリアの馬が揃ってしまうと難しいか？ (12)アエロリットと同じクロフネの産駒であるだけに、能力は高くても瞬発力勝負には強気にはなれないところ。２着や３着なら可能性はあるか？
総括しよう。単勝１．５倍を想定していた(14)ソウルスターリングが想定以上の人気を集めることになりそうだ。もう少し(15)アドマイヤミヤビと割れると思ったのだが、同馬は１度負けているのに対し、(14)ソウルスターリングは無敗だからなー。
それゆえに要件クリアの(15)アドマイヤミヤビに◎を打てないものかと考えてみたのだが、考えれば考えるほど(14)ソウルスターリングの強さが際立ってしまう状況。(15)アドマイヤミヤビのクイーンカップは歴代のクイーンカップでも最優秀だったのだが、例えるなら持ったままの手応えで(12)アエロリットに並び、そこから追い出しはじめるのが(14)ソウルスターリング。最優秀の(15)アドマイヤミヤビとてその域には達していない。(12)アエロリットだって要件を満たしているのに、無茶苦茶だ。
ということは、(15)アドマイヤミヤビや(13)ヴゼットジョリーの単の可能性を考えるより、先を行く(14)ソウルスターリングを意識しすぎて末脚が鈍る可能性を考えるほうが現実的か。そう、チューリップ賞での(６)リスグラシューのように。ならば(４)ジューヌエコールや(12)アエロリット、(13)ヴゼットジョリーといった人気薄の要件クリア馬も絡めた３連単。
・１着候補
(14)ソウルスターリング
・２着、３着候補
(４)ジューヌエコール
(12)アエロリット
(13)ヴゼットジョリー
(15)アドマイヤミヤビ
１２点でどうだ。(15)アドマイヤミヤビも(14)ソウルスターリングがいなければ、単勝１倍台になるべき馬。(13)ヴゼットジョリーにしても、その２頭がいなければ「レジネッタやアユサンの再来」と、大喜びで◎を打っていてたはずの馬。そう考えると想定より人気の(14)ソウルスターリング、この１着固定を外せないのが悔しくて仕方がないところではあるのだが。
阪神ジュベナイルフィリーズからチューリップ賞、桜花賞と、すべて“阪神芝1600m”のコースで施行される、謎の牝馬クラシック路線。同コース施行であるがゆえに、それら3つのレースが密接な関係を持っていることは言うまでもないのだが、平均を出してみると、それぞれのレースが持つ特徴が少しずつ違うことも分かってくる。
阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞と桜花賞、過去10年勝ち馬のタイムをざっと比較してみよう。勝ち馬の前半1000mタイムと、ラスト600mのタイムを一覧にしてみた。ちなみにこれは“レース先頭馬の通過タイム”ではなく、“勝ち馬の通過タイム”である。
■阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬 過去10年
2006年 58.9-34.2 ウオッカ 桜花賞2着
2007年 58.6-35.2 トールポピー 桜花賞8着
2008年 60.4-34.8 ブエナビスタ 桜花賞1着
2009年 60.6-34.3 アパパネ 桜花賞1着
2010年 61.8-33.9 レーヴディソール 桜花賞不出走
2011年 60.8-34.1 ジョワドヴィーヴル 桜花賞6着
2012年 58.3-35.9 ローブティサージュ 桜花賞5着
2013年 59.8-34.1 レッドリヴェール 桜花賞2着
2014年 60.4-34.0 ショウナンアデラ 桜花賞不出走
2015年 58.7-35.8 メジャーエンブレム 桜花賞4着
2016年 59.2-34.8 ソウルスターリング
■チューリップ賞勝ち馬 過去10年
2007年 60.2-33.5 ウオッカ 桜花賞2着
2008年 61.3-34.5 エアパスカル 桜花賞9着
2009年 61.8-34.7 ブエナビスタ 桜花賞1着
2010年 61.4-34.7 ショウリュウムーン 桜花賞4着
2011年 60.9-33.6 レーヴディソール 桜花賞不出走
2012年 61.5-34.0 ハナズゴール 桜花賞不出走
2013年 60.2-34.7 クロフネサプライズ 桜花賞4着
2014年 60.6-33.7 ハープスター 桜花賞1着
2015年 61.8-35.9 ココロノアイ 桜花賞10着
2016年 59.8-33.0 シンハライト 桜花賞2着
2017年 59.4-33.8 ソウルスターリング
■桜花賞勝ち馬 過去10年
2007年 60.1-33.6 ダイワスカーレット
2008年 59.9-34.5 レジネッタ
2009年 60.7-33.3 ブエナビスタ
2010年 59.2-34.1 アパパネ
2011年 59.6-34.3 マルセリーナ
2012年 60.3-34.3 ジェンティルドンナ
2013年 59.5-35.5 アユサン
2014年 60.4-32.9 ハープスター
2015年 62.5-33.5 レッツゴードンキ
2016年 60.4-33.0 ジュエラー
実際のところ、この一覧を見ただけではピンと来ないと思われるのだが、それぞれの平均を出してみると、少しずつ傾向が出始める。
■阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬 過去10年平均
1000m通過 59秒8 ラスト600m34.6
■チューリップ賞勝ち馬 過去10年平均
1000m通過 61秒0 ラスト600m34.2
■桜花賞勝ち馬 過去10年平均
1000m通過 60秒3 ラスト600m33.9
要するに、阪神ジュベナイルフィリーズはハイペースから上がりの掛かるレースであり、チューリップ賞はスローペースから上がりの早いレース。これは“多頭数G1”と“少頭数トライアル”というレースの性質がそのまま出ているのだと思われる。
そして問題の桜花賞は、とにかく上がりが速いのが特徴。チューリップ賞より遥かに速いペースから、それでいてチューリップ賞よりさらに速い上がりが要求されるレース。「チューリップ賞の時計が速い年は桜花賞と連動する」と言われる理由は、ここではないかと思われる。
そう、桜花賞を勝つためには、それなりの時計的な裏付けが必要なのだ。具体的なラインとしては・・・
1600m以上の距離を33秒台で上がって勝ち負けできた馬。
■過去10年の桜花賞馬
2007年 ダイワスカーレット シンザン記念で33秒7など
2008年 レジネッタ 500万下で33秒7
2009年 ブエナビスタ 新馬戦で33秒5
2010年 アパパネ 500万下で33秒6
2011年 マルセリーナ 新馬戦で33秒9
2012年 ジェンティルドンナ 未勝利戦で34秒1
2013年 アユサン アルテミスS2着で33秒5
2014年 ハープスター 新潟2歳Sで32秒5など
2015年 レッツゴードンキ 阪神JF2着で33秒6
2016年 ジュエラー チューリップ賞で33秒0
2012年ジェンティルドンナだけ0.2秒ほど足りていないのだが、それ以外は桜花賞12番人気だったレジネッタも、桜花賞7番人気だったアユサンも、もちろん5番人気だったレッツゴードンキもオールクリア。ここに桜花賞というレースの特徴が隠れているのではないかと思われる。
余談だが、2012年1番人気のジョワドヴィーヴルより強いと公言していたジェンティルドンナに桜花賞で◎を打たなかったのは、こういった不安点があったから。そういった意味ではジェンティルドンナが桜花賞を取れたのはラッキーだった思うし、桜花賞をクリアできるなら三冠級だと思っていただけに、桜花賞馬として臨んだオークスで3番人気にしか支持されなかったのは大変な驚きだった。
さらに余談になるのだが、このデータで面白いのは、2006年12月、阪神芝外回りコースが全面改装される前の桜花賞では、1頭たりとも1600m以上の距離を33秒台で上がって勝ち負けできた桜花賞馬がいないというここと。ファレノプシスもテイエムオーシャンもスティルインラブもラインクラフトも、1頭たりともこの条件をクリアしていない。拙作・ラップギアで指摘している、旧阪神芝内回り1600m【瞬3平5消2】と現阪神芝外回り1600m【瞬8平2消0】コース適性の違いが、如実に表れているのだと思われる。
もうひとつタイムに着いて言及すると、芝1600mで1分35秒を切る走破タイムを持っていることが望ましい(10頭すべてが該当)。さらに言うと、最速が1分34秒9だったブエナビスタ以外の9頭は、すべてマイルで1分34秒5を切る走破タイムを持っていた。
ちなみに現在のコースになって以降の桜花賞(2007年～)だが、この要項をクリアできていない1番人気は7頭すべてが敗れている。
■桜花賞、過去10年の1番人気馬
2007年1番人気 ウオッカ 2着 条件クリア○
2008年1番人気 トールポピー 8着 条件クリア×
2009年1番人気 ブエナビスタ 1着 条件クリア○
2010年1番人気 アパパネ 1着 条件クリア○
2011年1番人気 ホエールキャプチャ 2着 条件クリア×
2012年1番人気 ジョワドヴィーヴル 6着 条件クリア×
2013年1番人気 クロフネサプライズ 4着 条件クリア×
2014年1番人気 ハープスター 1着 条件クリア○
2015年1番人気 ルージュバック 9着 条件クリア×
2016年1番人気 メジャーエンブレム 4着 条件クリア×
2007年2番人気 アストンマーチャン 7着 条件クリア×
2008年2番人気 リトルアマポーラ 5着 条件クリア×
2009年2番人気 レッドディザイア 2着 条件クリア×
2010年2番人気 アプリコットフィズ 5着 条件クリア×
2011年2番人気 マルセリーナ 1着 条件クリア○
2012年2番人気 ジェンティルドンナ 1着 条件クリア×
2013年2番人気 レッドオーヴァル 2着 条件クリア×
2014年2番人気 レッドリヴェール 2着 条件クリア×
2015年2番人気 ココロノアイ 10着 条件クリア×
2016年2番人気 シンハライト 2着 条件クリア○
2007年3番人気 ダイワスカーレット 1着 条件クリア○
2008年3番人気 オディール 12着 条件クリア×
2009年3番人気 ダノンベルベール 8着 条件クリア×
2010年3番人気 オウケンサクラ 2着 条件クリア×
2011年3番人気 ダンスファンタジア 7着 条件クリア×
2012年3番人気 アイムユアーズ 3着 条件クリア×
2013年3番人気 トーセンソレイユ 7着 条件クリア×
2014年3番人気 フォーエバーモア 8着 条件クリア×
2015年3番人気 クイーンズリング 4着 条件クリア×
2016年3番人気 ジュエラー 1着 条件クリア○
2番人気、3番人気を見ても、これをクリアできていなかった桜花賞馬は2012年ジェンティルドンナだけであり、1～3番人気に限ると延べ30頭のうち8頭が
1600m以上の距離を33秒台で上がって勝ち負けできた馬。
で、8戦【6-2-0-0】。勝利75%、単回収248%という成績。2着に敗れた2頭も2007年ウオッカと2016年シンハライトであり、同年該当馬のダイワスカーレットとジュエラーが勝っている辺り、相当優秀なデータと言えるのではないだろうか。
ちなみに要項を満たしていなかった1～3番人気馬は22戦【1-5-1-15】。勝利5%、単回収22%。そして何より、桜花賞12番人気だったレジネッタも、桜花賞7番人気だったアユサンも、5番人気だったレッツゴードンキもすべてクリアしているデータというのが素晴らしい。
今年人気を集めるであろう、ソウルスターリングは、アドマイヤミヤビは、ミスエルテ、リスグラシューは、この要項をクリアできているのだろうか? そして要項クリアの特注人気薄は? 続きは週末の予想本文で!
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……と、ここまでが週半に
http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7898
のコラムに書いた桜花賞考察であり、ここからの続き。
今年はハイレベルであるためだろうか、上記の要件をクリアできている出走馬が６頭も存在する。
アエロリット クイーンカップ２着 １分３３秒３ ３３秒９
アドマイヤミヤビ クイーンカップ１着 １分３３秒２ ３３秒６
ソウルスターリング チューリップ賞１着 １分３３秒２ ３３秒８
ミスパンテール チューリップ賞２着 １分３３秒５ ３３秒７
リスグラシュー チューリップ賞３着 １分３３秒６ ３３秒９
ヴゼットジョリー 新潟２歳Ｓ １着 １分３４秒３ ３３秒２
次点で
ジューヌエコール デイリー杯２歳１着 １分３４秒６ ３３秒６
ミスエルテはこの条件をクリアできておらず、カラクレナイは１６００ｍの出走経験なし。クイーンカップとチューリップ賞のレベルが高いというのは間違いないようで、ここからが桜花賞予想の始まりとなる。
まずはチューリップ賞。勝った(14)ソウルスターリングと追い込んで２着の(16)ミスパンテールは分かるとして、不甲斐なく見えた３着(６)リスグラシューもこの要件をクリアしている点には注目しておきたい。チューリップ賞では単勝２．７倍だった(６)リスグラシューが、今回は単勝１５倍近くになるのだから、相当数の人が同馬に失望したのだろう。
ただ、だからとってチューリップ賞２着の(16)ミスパンテールや３着(６)リスグラシューが、(14)ソウルスターリングを逆転できるのかと言うと、それをまったくイメージできない辺りが(14)ソウルスターリングの凄さと言うべきか。
たとえば過去１０年、桜花賞で先頭を走っていた馬の“１０００ｍ通過タイム”平均は５９秒２なのだが、(14)ソウルスターリングは阪神ジュベナイルフィリーズで５８秒８、チューリップ賞では５８秒６の流れを持ったままの手応えで先頭に並びかけている。普通の桜花賞なら、馬ナリのまま後続を３馬身ほど引き離して逃げている計算だ。そして、そこから繰り出される要件クリアの３３秒８。
逃げることはないにしても、平均的な桜花賞の５９秒２ならもっと余裕を持って追走できるのだろうし、そうなれば末脚の鋭さはさらに増してくるものと思われる。もし仮に(14)ソウルスターリングが（ラップギアで言う）平坦馬であったり、３３秒台の要件を満たしていなければ「これ以上速い上がりには対応できないかも？」といった話にもなってくるのだろうが、その心配がないのが上記要件クリアの馬だということだ。
続いてクイーンカップ。これはちょっといわく付きのレースで、実際のところ１９８６年（の三冠牝馬）メジロラモーヌ以来２９年、このレースを使われた馬は１頭たりとも桜花賞を勝ててない。クイーンカップの勝ち馬“２９頭”が桜花賞を勝ててないのではなく、２着馬であろうと３着馬であろうと、クイーンカップを使われた馬“４２０頭”すべてが桜花賞を勝てていないのだ。
つまりはクイーンカップを使われた時点で桜花賞はアウト。これはちょっとした事件なのではないだろうか。
とはいえ、
キョウエイタップ エリザベス女王杯
ヒシアマゾン エリザベス女王杯
ウメノファイバー オークス
ダイワエルシエーロ オークス
コイウタ ヴィクトリアマイル
リトルアマポーラ エリザベス女王杯
ホエールキャプチャ ヴィクトリアマイル
ヴィルシーナ ヴィクトリアマイル＊２
ミッキークイーン オークス、秋華賞
メジャーエンブレム ＮＨＫマイルカップ
などなど、オークス以降のＧ１勝ち馬はここから多数輩出（クイーンカップ２着以下の馬も含む）。クイーンカップが３歳有数の出世レースであることは間違いない。
しかしその謎も、この“桜花賞要件”で解けてしまった。２０１６年１番人気のメジャーエンブレムを見て気付いたのだが、今までのクイーンカップは、この“桜花賞要件”を１度もクリアできていなかったのだ。走破時計が速い年は上がりが遅く、上がりが速い年は走破時計が遅く、それが桜花賞と噛み合っていなかったのではないかと考えられる。桜花賞はチューリップ賞組が強いのではなく、チューリップ賞が“桜花賞要件”を満たすレースになりやすいということだったのだ。
そして今年、(15)アドマイヤミヤビと(12)アエロリットの２頭が、はじめてクイーンカップでこの“桜花賞要件”をクリア。今までのクイーンカップとは違う、これは桜花賞に直結するクイーンカップだったのではないか。ただ、(12)アエロリットの地力は高いのだが、(15)アドマイヤミヤビへの交わされ方から、瞬発力では劣ってしまう印象。ラップギア適性値も【瞬２平２消０】であり、桜花賞向きの瞬発馬とは言いづらいか。
そして最後に(13)ヴゼットジョリーの新潟２歳ステークス。いままで新潟２歳ステークスでこの“桜花賞要件”をクリアした馬はシンメイフジ、マイネイサベルとハープスターの３頭。２０１０年シンメイフジは桜花賞６着であり、２０１１年マイネイサベルは桜花賞不出走（クイーンＣ２着、オークス６着でローズＳ２着）。２０１４年１着ハープスターと合わせて２戦１勝。正直、「新潟２歳ステークスでの要件クリアは参考にならんだろ(笑)」なんて考えていたのだが、全然そんなことはなかった。……(13)ヴゼットジョリー、侮りがたし。
ちなみにハープスターは新潟２歳ステークス、阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞、桜花賞と４レース連続で桜花賞要件をクリアした桜花賞の申し子だった。ここまで桜花賞に特化していたのなら、単勝１．３倍で敗れたオークスでの敗戦も必然だったのかも知れない。
前年のデイリー杯２歳Ｓで“桜花賞要件”に近い競馬をしてみせた(４)ジューヌエコール。敵性不一致のフィリーズレビューでも大きな不利を受けての４着、実はこれを密かに狙っていたのだが、さすがにここまで要件クリアの馬が揃ってしまうと難しいか？ (12)アエロリットと同じクロフネの産駒であるだけに、能力は高くても瞬発力勝負には強気にはなれないところ。２着や３着なら可能性はあるか？
総括しよう。単勝１．５倍を想定していた(14)ソウルスターリングが想定以上の人気を集めることになりそうだ。もう少し(15)アドマイヤミヤビと割れると思ったのだが、同馬は１度負けているのに対し、(14)ソウルスターリングは無敗だからなー。
それゆえに要件クリアの(15)アドマイヤミヤビに◎を打てないものかと考えてみたのだが、考えれば考えるほど(14)ソウルスターリングの強さが際立ってしまう状況。(15)アドマイヤミヤビのクイーンカップは歴代のクイーンカップでも最優秀だったのだが、例えるなら持ったままの手応えで(12)アエロリットに並び、そこから追い出しはじめるのが(14)ソウルスターリング。最優秀の(15)アドマイヤミヤビとてその域には達していない。(12)アエロリットだって要件を満たしているのに、無茶苦茶だ。
ということは、(15)アドマイヤミヤビや(13)ヴゼットジョリーの単の可能性を考えるより、先を行く(14)ソウルスターリングを意識しすぎて末脚が鈍る可能性を考えるほうが現実的か。そう、チューリップ賞での(６)リスグラシューのように。ならば(４)ジューヌエコールや(12)アエロリット、(13)ヴゼットジョリーといった人気薄の要件クリア馬も絡めた３連単。
・１着候補
(14)ソウルスターリング
・２着、３着候補
(４)ジューヌエコール
(12)アエロリット
(13)ヴゼットジョリー
(15)アドマイヤミヤビ
１２点でどうだ。(15)アドマイヤミヤビも(14)ソウルスターリングがいなければ、単勝１倍台になるべき馬。(13)ヴゼットジョリーにしても、その２頭がいなければ「レジネッタやアユサンの再来」と、大喜びで◎を打っていてたはずの馬。そう考えると想定より人気の(14)ソウルスターリング、この１着固定を外せないのが悔しくて仕方がないところではあるのだが。
払戻金
| 単勝 | 10 | 4,080円 | 8番人気 |
|---|---|---|---|
| 複勝 | 10 | 480円 | 8番人気 |
| 6 | 240円 | 3番人気 | |
| 14 | 110円 | 1番人気 | |
| 枠連 | 3 - 5 | 7,470円 | 13番人気 |
| 馬連 | 6 - 10 | 17,000円 | 28番人気 |
| ワイド | 6 - 10 | 2,760円 | 25番人気 |
|---|---|---|---|
| 10 - 14 | 880円 | 10番人気 | |
| 6 - 14 | 420円 | 3番人気 | |
| 馬単 | 10 - 6 | 45,330円 | 64番人気 |
| ３連複 | 6 - 10 - 14 | 5,020円 | 14番人気 |
| ３連単 | 10 - 6 - 14 | 94,890円 | 214番人気 |
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