山崎エリカさんの競馬日記

明日の見所(アーリントンC)

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2016年 アーリントンC
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春の阪神開催初日で行われるアーリントンC。過去5年のアーリントンCの決着タイムを見ても、2012年のように1分36秒3(勝ち馬ジャスタウェイ)も要した年もあれば、2014年のように1分34秒0(勝ち馬ミッキーアイル)と、なかなかの速い時計が出た年もあります。この時期の阪神開催は、雨の影響を受けて時計が掛かる年もあれば、ある程度、速い時計が出る年もあります。こういった馬場状態の影響を受けて、開幕週のわりにそれほど前が残れていません。

しかし、ひとつだけ大きな傾向として、内々を立ち回れる馬が有利であること。昨年7番人気のマテンロウボスが8番枠からじわっとハナを切って、内々を立ち回って3着、5年前は11番人気のキョウエイバサラが3番枠から内々の好位を立ち回って2着と大穴を開けたこともあります。確かに開幕週だからという理由もありますが、Uターンの阪神芝1600mというコース形態がそれに拍車をかけていると言えるでしょう。

アーリントンCは、まだ未完成な3歳馬同士ということもあり、2度のコーナーでしっかりと息を入れる傾向があります。内枠の馬や前々で立ち回れる馬は、コーナーでタップリと息を入れられるのに対し、外枠の馬は前々にポジションを取っていくか、直線一気に賭ける覚悟がないと、コーナーである程度出していく必要があります。出していかなければ、置かれて位置取りを下げることになってしまうためです。

しかし、コーナーでそれほど息を入れなかった馬が、直線で加速し続けられるはずもなく、しかも、ラスト1Fが急坂で並みの馬でもバテる阪神ともなると、さらに厳しい結果が待っているでしょう。直線で伸びあぐねる形で人気を裏切るケースが少なくないのです。それが、5年前に1番人気で7着までに沈んだノーブルジュエリーであり、4年前に1番人気で9着まで沈んだダローネガです。例年、主役不在の混戦レースになることが多いアーリントンCですが、「隊列」にも着眼点を置いて予想を組み立てると、的中に近づけるレースです。

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