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JRA福永祐一「怠慢騎乗」疑惑で大ブーイング!? アメリカズカップ「諦め4着」であわや騎乗停止─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2018年2月11日 9時26分 http://biz-journal.jp/gj/2018/02/post_5810.html
10日に京都競馬場で行われた洛陽S(OP)は1番人気のサトノアーサーが勝利。世界のR.ムーア騎手が来日初日で、早くもその手腕を見せつけた。
ただ、そんなイギリスの名手よりも目立ってしまった騎手がいる。4着に敗れたアメリカズカップに騎乗していた福永祐一騎手だ。
この日の福永騎手は、朝の1レースからいきなり勝利を収めるなど好調。11レースの洛陽Sまで3勝2着1回3着1回の「オール馬券圏内」と、さすがの貫禄を見せていた。しかし、肝心のメインレースで馬券圏外の敗戦。6番人気のアメリカズカップで4着は善戦と呼んで差し支えないが「負け方」が悪過ぎた。
小雨の中で迎えた洛陽S。好スタートを切ったカワキタエンカがポンッと飛び出すと、颯爽と主導権を奪う。まずまずのスタートを切ったアメリカズカップも、スムーズに番手へ付けることができた。
しかし、稍重のコンディションということもあって、全馬が早めの競馬を意識していた。内からM.デムーロ騎手のシュウジが掛かり気味に前を窺うと、中団にいたツィンクルソードも外から先頭を狙う勢いで進出を開始。主導権こそカワキタエンカが譲らなかったが、出入りの激しい競馬になった。
全馬が加速したまま、なだれ込むようにして最後の直線に。外から一気にグァンチャーレがカワキタエンカを交わして先頭に立つと、そのまま追い切らんばかりの勢いで伸びる。アメリカズカップも必死に2番手に食らいついたが、その両馬の脚が鈍ったところを強襲したのがムーア騎手とサトノアーサーだった。
結局、最後はサトノアーサーがグァンチャーレをアタマ差捉えたところがゴール。3着には馬場の良い外から伸びた11番人気のタガノブルグが入線し、波乱を呼ぶ結果となった。福永騎手のアメリカズカップは、ゴール寸前で交わされての4着だった。
ただ、この結果を見て憤慨したのがアメリカズカップの馬券を持っていたファンだ。
🐎次のページ レース直後からアメリカズカップ絡みの掲示板やTwitterなどで炎上
というのも、最後はサトノアーサーのムーア騎手と、グァンチャーレの古川吉洋騎手による激しい叩き合いとなったが、その一方でアメリカズカップの福永騎手のアクションが迫力を欠いているように見えたからだ。
無論、あくまで外観でしかない。だが、福永騎手はゴール寸前に追うのをやめてお尻を上げていたようにも見える。確かに勝ち負けという点でレースの大勢は決していたが、川田将雅騎手のタガノブルグが外から強襲し、アメリカズカップはアタマ差の4着に敗れた。
この結果を受け、レース直後からアメリカズカップ絡みの掲示板やTwitterなどで炎上。
特に馬券圏内の境となる3着と、4着との差だっただけに「油断騎乗では......?」「あれはアウトだろ」「最後までしっかり追ってくれよ!」といったアメリカズカップの馬券を買っていたファンからの"悲鳴"が相次いだ。
「確かに、際どいケースでしたね。何とも言えないところですが、一歩間違えれば『油断騎乗』と判断されて騎乗停止もあったのかもしれません......。
ですが、JRAから具体的なお咎めがない以上『問題なし』ということなのでしょう。レースVTRを見ても、福永騎手がゴール寸前に戦う姿勢を崩したのは確かですが、『例え最後までしっかり追っていても、タガノブルグに交わされていた』というのが主催者側の見解かと。ただ、馬券を買ったファンに対する心象は良くないですね。
3連系などの馬券の性質上、ファンからすれば3着、4着争いは、ある意味1着、2着争いよりも重要になることが珍しくありません。しかし、騎手からすれば、比べるまでもなく1着、2着争いの方が重要。福永騎手に限った話ではなく、レースの大勢が決した際に早めに諦めてしまう騎手は少なくありません。
🐎次のページ レース後「最後も脚は上がっていません」と馬を庇った福永騎手
そこには敗戦が決まった中、また次のレースが控えている馬に余計な負担を与えないという関係者の事情があり、そういった事を得意げに語るベテラン騎手もいます。しかし、JRAが掲げる公正競馬は、常に全力で戦うことが大前提。
馬券を買うファンからすれば、最低でも3着、4着争いにはこだわりを持ってほしいと思うのは当然でしょうね」(競馬ライター)
レース後「最後も脚は上がっていません」と馬を庇った福永騎手だが、これではファンから「騎手の方の脚が上がってしまった」と揶揄されても仕方がない。
一方、最後まで諦めずに3着をもぎ取った川田騎手からは、意地が感じられる騎乗だった。
勝ったサトノアーサーは、デビューからずっと川田騎手が主戦を務めてきた馬。ムーア騎手が来日したことで今回、乗り替わりを告げられていたのだ。レース後には福永騎手とは対照的に「よくやってくれた!」「騎手の意地を見た」と称賛の声が相次いでいる。
福永騎手に限らず、ベテランになればなるほど一戦に懸けるモチベーションの維持が難しくなる。年々身体の機能も低下する中、如何にして効率よく結果を残すかということにこだわってしまうのは、ある意味自然の摂理なのかもしれない。
だが、惜しくも敗れはしたものの、ゴール前でムーア騎手との激しいしのぎ合いを演じていたのは、福永騎手と同期の古川騎手。今年は早くも重賞2勝と「今が全盛期」と言わんがばかりの活躍ぶりである。デビュー当初から彼ら「花の12期生」を牽引してきた福永騎手も、まだまだ老け込むには早いはずだ。
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