グリーンセンスセラさんの競馬日記

高田潤騎手「神“落馬”」

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JRA高田潤騎手「神"落馬"」に海外からも絶賛の声! 大事故を未然に防いだ「プロ根性」にマキバオー作者も驚愕─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2017年11月21日 11時0分 http://biz-journal.jp/gj/2017/11/post_5087.html




 19日に「落馬」した高田潤騎手の騎乗に称賛が集まっている。

 この日、福島で行われた障害未勝利戦にニホンピロボーラーとのコンビで出走した高田騎手。前走3着ということもあって2番人気に支持されていたが、最初の障害を飛越する際にバランスを崩し、そのまま落馬して競走中止となってしまった。

 幸い、人馬共に大きなケガはなかったようで、JRAの公式サイトでは人馬共に「異常なし」と記載されている。レースを見守ったファンや関係者もホッと一息といったところだろう。

 平地のレースと比較して、危険も多い障害レース。特に最初の障害での落馬は、まだ馬群がバラけていないことから大きな事故に繋がるケースも珍しくない。だが、馬群が密集していた今回は、もしも落馬したニホンピロボーラーの鞍上が高田騎手でなければ、それこそ"大事故"に繋がりかねない状況だった。

 14頭立てのレースがスタートして間もなく、最初の障害を4番手で迎えたニホンピロボーラーだったが、いきなり躓いて大きくバランスを崩した。後続には多くの馬が続いており、もしこのまま落馬すれば、高い確率で巻き込まれそうな馬が何頭もいる状況だった。

 しかし、高田騎手は振り落とされそうになりながらも、とっさの判断でニホンピロボーラーの体に抱き付き、そのまま騎乗。すでに馬に乗っているというよりは、しがみ付いているだけの状況で復帰は絶望的な状態だったが、集団の中で落馬しまいと必死に食らいついている。

 そのまま約200mほど進んだところで最初のコーナーに差し掛かり、ニホンピロボーラーが1頭でコースを逸脱すると、周囲の安全を確認した高田騎手はそこで落馬。障害レースの名手によるとっさの判断と「執念の騎乗技術」が大きな事故を未然に防いだ結果となった。

●次のページ Z.パートンも「ジョッキー高田の素晴らしい騎乗」と海を超えて称賛の声

「もし飛越直後に落ちていたら、後続の馬を巻き込んだ落馬事故は避けられない状況でした。体がもう地面に着きそうになりながらも、必死に耐え切った高田騎手にプロ根性を感じましたね。神騎乗は、素晴らしい騎乗で勝利した際に使われますが、今回は『これぞ、まさに神騎乗』というものを見せてもらいましたよ。

馬も騎手も無事だったのは、鞍上が高田騎手だったからというところが、あまりにも大きい。レースの結果は失格でしたが、人としてはこの上なく素晴らしい騎乗だったと思います」(競馬ライター)

 この高田騎手のとっさの"神回避"に、ファンだけでなく各方面からも賞賛の声が集まっている。競馬マンガ『みどりのマキバオー』の作者として知られる漫画家つの丸さんは「菅助のハングオンかよ!」と自身の作品の名シーンを引き合いに出して絶賛。

 また香港の名手で、日本でも2015年の高松宮記念(G1)を勝ったエアロヴェロシティの鞍上としてお馴染みのZ.パートンも「ジョッキー高田の素晴らしい騎乗」と海を超えて称賛の声を送った。

 高田騎手は自身のTwitterを通じて「人気馬で落馬してしまって、関係者の皆さんや馬券を買って応援して下さった方には申し訳ないです」と謝罪のコメント。

●次のページ 紳士的な騎乗で称賛を集めた彼もまた、勝負の世界に生きる“勝負師”の一人

「僕が騎乗したニホンピロボーラーはパドックからゲートインまでは凄く落ち着いていたんですが(中略)全く操縦が効かなくなってしまいました。1つ目の飛越ミスから立て直そうとしたんですが出来ず後続の事故も考え、馬群から外れたところで手綱を離しました......」と当時の状況を語っている。

 だが、そこにもファンから温かいコメントが数多く寄せられていた。

「勝つばかりが神騎乗ではない」とはいえ、高田騎手は落馬した45分後にまったく同じコースで行われた次の障害レースを勝利。今回は大事故を未然に防いだ紳士的な騎乗で称賛を集めた彼もまた、勝負の世界に生きる"勝負師"の一人である。


 

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