ぐらんさんの競馬日記

中央競馬この1年―騎手リーディング編

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東京大賞典も終わり、これで芝ダートともにG1レースは全終了。
騎手リーディング編とJRA賞予想編の2つに分けて、
今年の中央競馬を回顧していきたいと思います。

まずは騎手リーディング編、トップ30の表を見ながら振り返っていきましょう。

◆今年の騎手リーディング争いを振り返って

 最終日までもつれる激戦となった今年のリーディング争いは、
 その前日に逆転トップに立った戸崎Jがそのまま1勝差で逃げ切って3連覇を達成。
 制裁点0でのリーディングは史上初で、年間の騎乗数でも2位の和田Jを1鞍抑えての首位。
 1年間フル回転で奮闘したことが、最後の最後に報われた形になりました。
 一方G1はヴィクトリアMの1勝のみ。人気を下回ることが多く、物足りない成績でした。
 関西圏での成績を含め、トップジョッキー同士のレースの中で結果を残せるかが来年の課題ですね。

 1勝差及ばずの2位ルメールJでしたが、勝率は23.7%と戸崎J(19.3%)を圧倒。
 勝率で2割、複勝率で5割を超えたのは、通年騎乗のジョッキーではルメールJただ1人でした。
 また最終日にはホープフルSと有馬記念を連勝し、重賞&G1での勝利数でともにトップタイに浮上。
 重賞でも複勝率5割超と、大舞台での安定感で右に出る者はいませんでした。

 以下、お馴染みの顔ぶれが並ぶ中で、和田Jが4年ぶり2度目のトップ10入り。
 騎乗数は過去最多の968鞍。来年40歳になる和田J、見た目もそうですが老け込む気配は皆無ですね。笑
 同期の柴田大知Jも14位にジャンプアップ。美浦所属Jに限れば5位と、躍進の1年になりました。

 新人騎手では木幡巧也Jが45勝で最多勝利新人騎手を受賞予定。
 トップジョッキーにも見劣りしないパワフルな追いっぷりが印象的でした。
 注目を浴びた藤田菜七子Jは6勝。下半期は騎乗馬の質量ともに低下。
 勝負の世界の厳しさを味わいましたが、好走時の歓声の大きさが示すように、
 未来の競馬人気を担う1人。関係者、ファンともに長い目で見ていきたいですね。

◆どうなる2017年のリーディング争い

 今年の2位ルメールJと3位川田Jとの差は50勝という圧倒的大差。
 この数字を見ると、来年も戸崎JとルメールJの争いになると考えるのが妥当でしょうか。

 ただし戸崎Jのリーディングには北村宏司J、三浦Jの離脱の影響も小さくなかったはず。
 三浦Jの復帰はまだ先になりそうですが、秋に復帰した北村宏Jが1年通して騎乗すれば、
 関東で五指に入るだけの成績を残す可能性は大。戸崎Jにとっては脅威になりそうです。
 独り勝ち状態に待ったをかけるべく、他のジョッキーの奮起にも期待したいですね。

 関西は言わずもがなの多士済々。
 今年は4人が三桁勝利。これにリーディング経験者の浜中J、岩田Jそして武豊Jもいますからね。
 そんな関西での星の潰し合いを避けてか、今年は積極的に関東へ遠征して勝ち星を量産したルメールJ。
 まずは来年もこの作戦を採るのかどうかが、リーディング争いの行方を左右しそうです。

JRA賞予想編はまた後ほど。

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