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武豊「絶賛」ジャンダルムの「超」成長力で2000m不安なし!?"池江マジック"で血統の常識を覆す「限界突破」を実現 ─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル 分 / 2018年3月1日 9時24分 http://biz-journal.jp/gj/2018/03/post_5934.html


 4日に中山競馬場で行われる皐月賞の王道トライアル・弥生賞(G2)に、快速馬を母に持つジャンダルム(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)が登場する。世代のトップを窺うライバルが集った2000m戦で、どこまでやれるのか注目が集まっている。

 母は2003年に高松宮記念(G1)を制し、最優秀4歳上牝馬に選出された短距離女王ビリーヴ。その産駒にもマイル以下で5勝を上げ重賞戦線でも活躍したファリダット(父キングマンボ)、1200m以下で7勝を上げたフィドゥーシア(父メダーリアドーロ)など、スピード自慢が並ぶ。

 しかし、キトゥンズジョイ産駒のジャンダルムには距離の融通が利きそうで1600mのデビュー戦を快勝した際、主戦の武豊騎手は「2000mまでならこなせそう」と話していた。そこに「ダービー(2400m)まで行ってほしいね」と"無茶振り"を入れたのが、オーナーの前田幸治氏だった。

 この日から池江厩舎による、距離適性の"限界突破計画"がスタートする。

 無論、これで簡単にジャンダルムの距離適性が伸びるのであれば、この世に短距離馬など存在しないだろう。馬の適性に合わせて細やかなカテゴライズが成されている昨今の競馬界で、そう簡単に「限界の壁」を乗り越えることなどできない。

 しかし、それをやってのけるのが、池江泰寿調教師が「稀代のトップトレーナー」と称される所以の1つだ。

🐴次のページ 「マイルばかり使っていては、新境地は開けない」

 その成功例の1つが2016年の菊花賞馬サトノダイヤモンドだろう。当時、池江調教師は本馬の距離適性に関して「2400mでも少し長い」と話していた。しかし、そこから「菊花賞仕様」に馬を仕上げ、見事に戴冠。翌年には3着に敗れたものの、キタサンブラックがレコードを樹立した天皇賞・春(G1)でも堂々の走りを見せた。

 その辺りは池江調教師も当然自負があるようで『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)の取材に「うちの厩舎はステイヤーじゃなくてもバンバン春の天皇賞とかに使うでしょ。そうすることで馬も厩舎スタッフも進歩するんですよ」と語っている。

 本馬ジャンダルムに関しても「本質的にはマイラー」と理解しているものの「だからといって、マイルばかり使っていては、新境地は開けない」と距離適性の限界突破に意欲を燃やしているようだ。

 その成果の片鱗を見せたのが、昨年末のホープフルS(G1)だった。

 今回の弥生賞と同じ中山の2000mで行われたこのレース。ジャンダルムはデイリー杯2歳S(G2)勝ちを含む2戦2勝だったにもかかわらず(鞍上が武豊騎手だったにもかかわらず)、4番人気に甘んじた。これは明らかに距離を不安視されての評価といえるだろう。

 しかもレースは1000mの通過が59.6秒という、2歳戦としては締まった流れ。仮にスタミナに不安のある馬なら最後の直線まで後方でじっとしておくのが吉だが、武豊騎手が選んだのは勝負所で早めに先頭を窺う「まくり」だった。

 結果的には最後に脚が止まってしまい、タイムフライヤーの強襲を許す格好となったが、武豊騎手は「距離は問題なかった。来年が楽しみ」と2着の相棒を絶賛。課題の2000mでスタミナに不安を感じなかったからこそ選択できた「強気」の競馬だった。

 前田オーナーより「ダービーを目指してほしい」と注文が入った、9月のデビュー戦から約3カ月。確かな前進を見せたジャンダルムだったが、指揮官は冷静に振り返っている。

🐴次のページ 陣営も「ひと回り大きくなった」と成長ぶりに目を細めて

『東京スポーツ』の取材に「(最後に脚が止まって)末脚のキレが鈍ったのも事実だからね」と話し、今回再び2000mに挑戦するにあたって「前走からさらに2カ月で、どれくらい成長を見せたのか。それを確認するレースになる」と分析している。

 果たして、ジャンダルムは今回の弥生賞でどういった競馬を見せるのだろうか。1週前追い切りではサトノダイヤモンドや、サトノノブレスといった一流古馬に先着。陣営も「ひと回り大きくなった」と成長ぶりに目を細めており、状態面の不安はなさそうだ。

 池江調教師も「ダービーまで賞金はあるので、これからは強い相手とぶつかって力をつけていってほしい。ダノンプレミアムは相当強いけど、どこまでやれるか。ウチには成長力があるので、いい勝負をして本番に向かいたいね」と気合十分。

 仮にダノンプレミアムやワグネリアンといった一線級を相手に距離不安をまったく感じさせない内容であれば、池江調教師の「プラン」は順調に進んでいると見て良いだろう。その先にはいよいよ、人の英知が血統の常識を覆す日本ダービー制覇も見えてくるはずだ。

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