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JRAも武豊「G1完全制覇」を応援!? 朝日杯FS(G1)アサクサゲンキが「第2のキタサンブラック疑惑」を生むかもしれない理由 ─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2017年12月11日 6時30分 http://biz-journal.jp/gj/2017/12/post_5291.html

17日、阪神競馬場で行われる朝日杯フューチュリティS(G1)に、JRA平地G1全制覇を目指す武豊騎手がアサクサゲンキ(牡2歳、栗東・音無秀孝厩舎)で出走する。

 2012年のマイルCS(G1)を勝利し"コンプリート"にリーチを掛けてから5年。今年から大阪杯とホープフルSがG1に昇格したため「あと3つ」に逆戻りした武豊騎手だが、キタサンブラックで春の大阪杯を制したことによって、再び今年中の達成が可能性を帯びてきた。

 初挑戦となった1994年のスキーキャプテンで、いきなり2着。さらには翌年のエイシンガイモンでも2着と、勝てそうで勝てないまま朝日杯フューチュリティS(前身含む)で17連敗中の武豊騎手。

 特に単勝1.5倍と圧倒的な人気を背負った一昨年のエアスピネルでは、ゴール前で一度は先頭に立ちながらも、最後の最後にリオンディーズの強襲を許して通算4度目の2着。

 レース後、あと一歩のところで大記録を逃した武豊騎手はショックのあまり「空気の読めないイタリア人がいたもんで......」と、勝ったM.デムーロ騎手に辛辣なジョークを飛ばす他なかった。

 あれから2年、今年は小倉2歳S(G3)の覇者アサクサゲンキで朝日杯FSに挑む武豊騎手だが、その前評判は決して高くない。現在のところ伏兵の一頭という扱いを受けている。

 ここまで5戦2勝のアサクサゲンキだが、勝利はいずれも1200m。距離の経験も1400mまでしかない。前走の京王杯2歳S(G2)では、朝日杯FSでも有力視されているタワーオブロンドンに完敗......人気がない最大の理由は「距離不安」ということになるのだろう。

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しかし、レース後に武豊騎手が「1400mでもいいレースをしてくれた」と語ったように結果は3着と、大きく崩れなかった点は評価できる。それも外枠からのスタートで前に壁が作れず、終始掛かり気味の厳しいレース。武豊騎手が「ベストは1200mかなという感じ」と語る通り、気性面でまだまだ若さがあり、それが距離延長への最大の課題となっているようだ。

 ただし、血統的にはマイルをこなしてもおかしくはない。

 父のストーミーアトランティックは、産駒のストーミーリベラルが今年の米ブリーダーズCターフスプリント(G1)を優勝。先日の香港スプリントにも出走を果たしているように、一流のスプリンターを輩出しているスピード型の種牡馬だ。

 しかし、日本では本馬以外に目立った活躍馬がいないものの、シベリアンバードがNHKマイルC(G1)で4着するなどマイルまでは守備範囲。また米国産のアップウィズザバーズが1800mのジャマイカH(G1)を制覇。日本のジャパンC(G1)にも出走するなど、決してすべての産駒が短距離に偏っているわけではない。

 その点、本馬の母Ameliaの父ディキシーランドバンドは母父として菊花賞馬のデルタブルースや、菊花賞2着のサウンズオブアースなどを輩出している。父がタピットに替わる姉のラビットランがローズS(G2)を勝利していることを始め、兄弟は中距離が主戦場になっていることからも一定のスタミナを感じさせる母系だ。

 したがって、アサクサゲンキの距離延長による不安点は、身体面というよりも気性面に課題があるといえる。逆に述べれば、折り合いさえつけばマイルをこなす可能性は決して低くないということだ。

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「アサクサゲンキの朝日杯FSの鍵を握るのは、やはり折り合いでしょうね。武豊騎手の手腕に期待するところはもちろんですが、それ以上に枠が重要。前走の京王杯2歳Sでは外枠で、前に壁を作れずに掛かりました。なので、今回は内枠が必須。外枠なら諦めて、"消し"でもいいくらい重要だと思います」(競馬ライター)

 武豊騎手と「G1における内枠」というと、やはり現役王者のキタサンブラックが真っ先に思い浮かぶ。

 昨年、大阪杯から武豊騎手とコンビを組むようになってから6戦で4度の1枠1番と、とにかく内枠に恵まれたキタサンブラック。「騎手・武豊×馬主・北島三郎」の本馬が活躍すれば馬券売上の向上は確実で、あまりの偏りにネット上では「JRAの陰謀説」も囁かれたほどだ。

 その真偽はさておき、仮にG1の枠順決定にJRAの意思が介入しているのであれば(あくまで都市伝説の域を出ないが......)、今回のアサクサゲンキに好枠を引かせる「動機」はある。

「もしもアサクサゲンキが朝日杯FSを勝つようなことがあれば、武豊騎手は年末のホープフルSで『G1コンプリート』の大記録が懸かります。そうなれば盛り上がること間違いなし。

■次のページ JRAも武豊騎手とアサクサゲンキを応援している?

それは有馬記念に替わる"大トリ"レースとして、何かと批判を受けているホープフルSを盛り上げたいJRAにとっても渡りに船。有馬記念と比べても何かとパンチの足りないホープフルSですが、競馬界を代表する武豊騎手が前人未到の大記録に挑むとすれば、それだけで大きな注目を集めます。これ以上ないアピールになるでしょうね」(同)

 そういった意味では、JRAも武豊騎手とアサクサゲンキを応援しているということだろうか......。

 ちなみにホープフルSでは、デイリー杯2歳S(G2)の覇者ジャンダルムとのコンビで出走が予定されている武豊騎手。なるほど。確かな有力馬であり、仮にホープフルSで"リーチ"が掛かっていれば年末のちょっとしたお祭り騒ぎが期待できそうではある。

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