グリーンセンスセラさんの競馬日記

> 【有馬記念(G1)展望】 有終の美を飾りたいキタサンブラックですよね。

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【有馬記念(G1)展望】キタサンブラック「最終決戦」に最強ライバルが集結!競馬界の次代を担う「4強」対決を制するのは......─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2017年12月17日 10時15分 http://biz-journal.jp/gj/2017/12/post_5352.html

24日には、年末の大一番・第62回有馬記念(G1)が中山競馬場で開催される。

 その売上は「世界一」といわれ、1996年の875億円は1レースの世界最高売上記録としてギネスの認定も受けている有馬記念。そんな競馬の"代名詞"に、今年も豪華メンバーが集結した。一年の競馬を締めくくる総決算師走の火蓋が、いよいよ切って落とされようとしている。

 今年はここが引退レースとなるキタサンブラックを中心に、サトノクラウン、シュヴァルグラン、そして3歳馬代表のスワーヴリチャードという「4強」が集結。このメンバーが激突するのは最初で最後。競馬史に残る年末の大一番を、その目に焼き付けたい。


キタサンブラック(牡5歳、栗東・清水久詞厩舎)

ファン投票数:124,641票 第1位
今年度の主な勝ち鞍:大阪杯(G1)、天皇賞・春(G1)、天皇賞・秋(G1)

 一昨年の菊花賞(G1)勝利から、長く現役競走馬の顔として競馬界を牽引してきた王者キタサンブラックが、いよいよラストランを迎える。

 今や世界的な超良血馬が次々とデビューする日本競馬界において、父がディープインパクトではなく、その兄のブラックタイド。母の父にサクラバクシンオーという常識外れの血統は競馬ファンのみならず、かつてない格差に苦しむ生産界に大きな希望を与えた。

 そんな"異色の存在"が武豊という「王道の中の王道」と出会い、競馬界のスターダムにのし上がっていく。現実は小説より奇なりとはよくいったもので、ディープインパクトが近代競馬の結晶ならば、キタサンブラックはまさに競馬が多くの人間を魅了し続ける、古き良きロマンの結晶だ。

◆次のページ ついに雌雄を決す時が来た。サトノクラウンとキタサンブラックの紛れもない最終決戦

 今年のキタサンブラックも本当に波乱万丈のドラマ性に満ちた一年だった。

 昨年の年度代表馬として、新設された大阪杯(G1)の初代王者に輝くと、続く天皇賞・春(G1)ではディープインパクトが記録した"不滅"のレコードを更新。そして、誰もが王者の絶頂期を信じて疑わなかった中での宝塚記念(G1)の惨敗......。

 人気を裏切り、評価が地に落ちた中、歴史的な不良馬場で迎えた天皇賞・秋(G1)の出遅れからの復活劇。そして、前走ジャパンC(G1)での"疑惑"の落鉄敗戦......。これほど走るたびに世間を騒がせ、数多くの競馬ファンを虜にした馬はいない。

 だが、そんな競馬界唯一無二のスターホースも、今回で見納めだ。レース当日は数多くの人々がキタサンブラックと同じ時代を生きたことに感謝しつつ、最後の最後まで途切れぬ声援が師走の中山競馬場を包むに違いない。


サトノクラウン(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)

ファン投票数:79,675票 第3位
今年度の主な勝ち鞍:宝塚記念(G1)、京都記念(G2)

 デビュー3連勝を飾り、1番人気で迎えた皐月賞(G1)で生涯初の敗戦。サトノクラウンの"目"には、ただただ強いドゥラメンテの姿がばかりが映っており、まさか自分よりも0.1秒だけ前を走っていた「3着馬」が生涯のライバルになるとは思いもよらなかっただろう。

 あれから2年。ついに雌雄を決す時が来た。キタサンブラックとの紛れもない最終決戦。春のグランプリホースとして、負けるわけにはいかない。当初は状態面で参戦が危ぶまれていたが、慎重でならす堀宣行調教師が"ゴーサイン"を出した以上、体調面に不安はないはずだ。

 昨年、日本競馬史に残る大金星を上げたハイランドリールは、今年も香港ヴァーズ(G1)に出走しライバルを圧倒。世界最強クラスの力を見せつけ、有終の美を飾った。そんな世界王者を破ったからこそ、ここでキタサンブラックに引導を渡し、日本最強馬として一年を締めくくる。

◆次のページ シュヴァルグランが王者キタサンブラックを上回っているものが晩成の成長力だった

シュヴァルグラン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)

ファン投票数:66,102票 第5位
今年度の主な勝ち鞍:ジャパンC(G1)

 シュヴァルグランにとってのキタサンブラックは、まさに追いかけるべき背中であった。昨年の阪神大賞典(G2)で重賞初制覇を飾り「最大の上がり馬」として挑んだ初G1、天皇賞・春でキタサンブラックと初対戦。だが、一度も並び掛けることもできずに敗戦した。

 さらに今年の天皇賞・春では、前走で完敗したサトノダイヤモンドに先着する渾身の走りを見せるも、キタサンブラックの"背中"は遥か前方。世界レコードで3200mを走破され、絶対の自信持つ長丁場で完膚なきまでに叩きのめされた。

 そんな中、シュヴァルグランが王者キタサンブラックを上回っているものが晩成の成長力だった。

 それはキタサンブラックが3歳春のクラシックから一線級で走り続け、秋には菊花賞馬に輝いた一方、シュヴァルグランはクラシック出走の壁にぶつかり、下積みのまま3歳シーズンを終えたことからも明らか。同世代ではあったが、2頭の間には確かな成長曲線のズレがあった。

 そして、これまで交わることのなかった2頭の曲線が交わったのが、前走のジャパンCだ。5番手に付ける積極策に出たシュヴァルグランは、最後の直線でキタサンブラックの背中をついに捉えた。待っていたのは悲願のG1初制覇であり、現役馬の頂だった。

 有馬記念は父ハーツクライが、やはり王者のディープインパクトを下し、現役馬の頂点に立った舞台。一度掴んだ王者の椅子を、簡単に手放すわけにはいかない。再びキタサンブラックを破り、最強の証明をしてみせる。


スワーヴリチャード(牡3歳、栗東・庄野靖志厩舎)

ファン投票数:28,242票 第16位
今年度の主な勝ち鞍:アルゼンチン共和国杯(G2)、共同通信杯(G3)

 頂きの姿は、すでにはっきりと見えている。この秋、旋風を巻き起こしている「強い3歳馬」を代表して、スワーヴリチャードがクリスマス・イブの決戦に「世代交代」の鐘を鳴らしに行く。

 今春の日本ダービー(G1)で3/4馬身だけ前を走っていたレイデオロが、ジャパンCで勝ったシュヴァルグランに食い下がり、キタサンブラックを破る2着。それだけを見ても本馬の力が、この頂上決戦でも通用することは明らか。

◆次のページ 女王ミッキークイーンや、雨の申し子レインボーライン、昨年4着のヤマカツエース、未完の大器シャケトラ

現役王者キタサンブラックと戦うのは、これが最初で最後になる。見方を変えれば、これでもし敗れれば、スワーヴリチャードは生涯キタサンブラックに勝てなかったということになる。それは即ち、来年以降に競馬界の主役を張る3歳世代の威信にも関わるということだ。

 かつて世紀末覇王といわれたテイエムオペラオーが、年間無敗の8連勝でグランドスラムを達成した。だが、3歳で迎えた前年の有馬記念でグラスワンダーとスペシャルウィークの前に3着に敗れたばかりに、この馬を最強と呼ぶ人はあまり多くない。

 着差は「ハナ+クビ」だったが、そのほんのわずかな差が、今なお歴代最高獲得賞金を誇る歴史的名馬の戦績に大きな影となって残り続けている。だからこそスワーヴリチャードもまた、今回だけは負けるわけにはいかない。


 他にも女王ミッキークイーンや、雨の申し子レインボーライン、昨年4着のヤマカツエース、未完の大器シャケトラなどお馴染みのメンバーが集結。3歳馬からもサトノクロニクル、ブレスジャーニーと活きのいい素質馬が古馬一線級に挑戦する。

 いずれにせよ、今年はここが引退レースとなるキタサンブラックを筆頭に「4強」の対決が濃厚だ。果たして、最後に笑って年を越すのは誰なのか。意地とプライドを懸けた年末の大一番・有馬記念は12月24日(日)の15時25分の発走予定だ。

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