グリーンセンスセラさんの競馬日記

ばんえい競馬 競馬だけの問題じゃない?ばんえい競馬復活へのカギ、まずは生産者から

 公開

451

競馬だけの問題じゃない?ばんえい競馬復活へのカギ、まずは生産者から─競馬HEADLINE / 2017年4月21日 11時5分 http://keiba-headline.com/obihiro-and-rakuten-mall-enrich-the-area-12884/

北海道帯広市と、楽天競馬を運営する競馬モール株式会社が、帯広市の主催する「ばんえい競馬(ばんえい十勝)」を通じた帯広市の地域振興に共同で取り組むことに合意した。競馬モールは2017年度に楽天競馬で販売するばんえい競馬の勝馬投票券の売上の一部を帯広市の地域振興の施策に活用する。この帯広市と楽天競馬の連携は今年度で5年目となる。

ばんえい競馬に出走する馬は一般の競馬に登場するサラブレッドとは違い農耕馬として利用されてきた馬体重約1トンほどにも及ぶ「ばん馬」を用いる。競走方法もジョッキーがまたがるのではなく、荷物とともにジョッキーの乗ったソリを引き、坂のある障害コースで速さを競う競技となる。現在公営競技として開催されているのは世界で帯広が唯一であり「北海道遺産」としても認定されている。

本年度からの新たな取り組みとして「楽天競馬 馬産応援賞」を新設する。ばんえい競馬の重賞競走のうち古馬オープン競走の全11レースや、古馬準重賞ならびに特別競走の全レースなど計37レースにおいて上位を獲得した、ばん馬生産者を表彰するもの。

地域の文化でもあるため、今でも農耕馬の生産は続いているが、平成17年には2,655頭あった生産数も10年後の平成27年には1,101頭にまで激減している。そのうちばんえい競馬への新規登録数は484頭から263頭と下がってはいるものの生産数に対する競走馬の割合は大きく増えている。農業のための馬は必ずしも必要がないということだろう。ばんえい競走がなくなれば、生産頭数の減少は加速することは間違いない。

また、ばんえい競馬にとっても競走馬の減少は深刻であり、番組編成へと直結する。開催レースが少なくなればファンの脚も遠のく負のスパイラルからは逃れられない。地元の馬産文化とばんえい競馬の底上げのためにも、まずは生産頭数の維持をすべく、生産者のモチベーション向上を図る。

プロモーションも続々投入、進化の止まらないばんえい競馬!

この4月からばんえい競馬のHPも大幅にリニューアルされ、馬産応援賞の他にもばんえい競馬を盛り上げるためのプロモーションが続々投入予定となっている。まずはばんえい競馬の実況アナウンサー陣によるレースの展望や、結果の振り返りを動画や写真を交えながら紹介するブログ「ばんブロ」が5月ごろに楽天競馬HP内に開設予定。その他にも「JRAジョッキーDay」などイベントへの協賛など、好評だった施策も引き続き実施予定となっている。

JRAだけを切り取って見ても芝とダートでの盛り上がりには隔たりがあり、平地競走と障害競走では更に雲泥の差がある。ましてや中央競馬と地方競馬の格差はもはや語るべくもないが、その中でも圧倒的に異質なばんえい競馬だからこそ、逆に普通の競馬とは違うアプローチが出来るのではないだろうか。北海道帯広市というお世辞にもアクセスの良い場所ではないが、近年では中央競馬もPATのみで楽しむファンも少なくない。楽天競馬との連携によりファン層の拡大、そして地域振興へと繋がってくれることを祈る。

関連キーワード

この日記へのコメント

コメントはありません。

新着競馬日記

人気競馬日記