モズ@さんの競馬日記

天皇賞秋前哨戦振り返り(毎日王冠・宝塚記念)

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【毎日王冠】


12.8 - 11.0 - 11.8 - 12.2 - 12.2 - 12.1 - 11.2 - 11.0 - 11.3


道中は先団6頭が固まったが、
緩めの入りから2F目でペースを上げた馬が多く、

その後の中弛みを考えると
前の馬は序盤で無駄脚を使うような形。

結果、2F目で速い脚を使わず
中団好位に付けた3頭がそのまま上位に。



1着リアルスティール

飛び出しは悪くなく、
余計な脚を使わず単独7番手に付けられる絶好の展開。

道中はペースの強弱を付けずに済み、
直線も一切邪魔されることなく
自分のタイミングで仕掛けられる完璧な運び。



2着サトノアラジン

行き脚があまり良くなく
中弛みする手前で位置を上げてしまったので、
リアルスティールと比較すると無駄のある運び。

少頭数の外目で
この馬もかなり走りやすい展開だったが、

中弛み地点で的確に押し上げることができていれば
リアルスティールを逆転できた可能性はありそう。

ただ、もちろんそこで緩む確証もないし、
仕方のない運びだったのかなとは思う。



3着グレーターロンドン

飛び出しは上位3頭の中で一番遅め。

序盤はサトノアラジンと同じ位置で
前との差を詰めにいくタイミングも一緒だったが、

向こうが外目を上がったのに対し、
こちらは内目を上がったため
中団内にいたワンアンドオンリーに途中で進路を譲る形になり後退。

結果的にここで下げてしまったことが響き、
最速タイの上がりで追い込むが前2頭には届かず。



6着マカヒキ

行き脚があまり付かず、
押して出て行き2~3F目で脚を使って
先団馬群に突っ込み中弛みに巻き込まれる形。

直線に向いても満足に進路が取れず、
中途半端に追って何とかスピードを維持しながら
残り150過ぎでようやく前が空くと追い込むが6着が限界。

終いの伸び方が若干物足りないので
仮にスムーズだったとしても厳しかった感もあるが、

道中の運びは良くないし、一応見直しは利く内容。



7着ワンアンドオンリー

道中はリアルスティールと似た運びで
理想のペースを保てていたが、

勝負所でずっと内にいたため動けず、
上位3頭と比べると結構仕掛け遅れる形。

終いはしっかり脚を使っているので
早めに動けていれば結果は変わったかもしれないが、

早めに脚を使った所で伸び切れるタイプかは微妙で、
結果的にこの運びで良かった可能性もある。



8着ソウルスターリング

ダイワキャグニーに煽られるような恰好で
2F目でグンと加速してしまい、
そこからすぐに抑える運びになったのが痛かった。

終いは単純にキレ負けした印象だが、
序盤の運びが一番まずい馬ではあるので、

見直すポイントがあるとすればそこかなと思う。






【宝塚記念】


12.5 - 11.1 - 11.9 - 12.6 - 12.4 -
11.7 - 11.6 - 11.8 - 11.8 - 11.8 - 12.1


先団は序盤で脚を使って
1~2角でペースを落とすが、

向正面に入った所で
サトノクラウンが先団を煽ったことで
前は早くもまたペースアップ。

息が入らない流れを押し上げて行く馬が多い中、
直線まで動かずじっとしていた3頭が上位を独占する形に。



1着サトノクラウン

序盤は中団外目を取り
1~2角の中弛み地点で徐々に先団との差を詰めると、

向正面入口でデムーロ騎手が
キタサンブラックを意図的に煽りに行き、
これによって先団が勝手にペースアップ。

当の本人はその先団を追いかけず
一定のペースを維持することだけに努め、
3~4角でも動きは見せず無駄な消耗を抑える走り。

周りを動かしておいて自分はそれに乗らない、
デムーロ騎手の策略が見事にハマる形での完勝。



4着シャケトラ

序盤から2番手をキープし続けたため、
中弛みもすぐさまのペースアップも全部付き合う形での4着。

正直かなり強引に乗ったと思うが
それでも大崩れしない辺り、持久力の高さは十分示した。



5着レインボーライン

テンをかなり緩く出し
最初は集団から離れた最後方を走っていたが、

中弛みの1~2角に到達する前に
なぜか馬群に追いついてしまい
しっかり中弛みにも付き合う勿体ない運び。

3角ではじっとする上位馬たちとは対照的に
大外をかなり無理やりな押し上げ。

周りにバテた馬が多かったため5着には残れたが、
正直めちゃくちゃ下手に乗ったと思う。



6着ミッキーロケット

先団4~5番手から
この馬もしっかりレースの流れに付き合う形。

4角で手応えが悪く置かれ気味になり
直線入口でもミッキークイーンと軽く接触したりと
結構バテバテな走りにはなったが、
それでも大きくは離されず何とか6着。

持久力勝負で崩れないことは示したが、
シャケトラと比べると全体的に見劣った。



9着キタサンブラック

飛び出しから鞍上が行かない意思を示すが、
馬がそれに反抗するような走り。

結果、加速しそうな所を抑え込む運びになり、
この馬としては珍しく折り合いを欠くことに。

その様子を後ろから見ていて狙ったのか、
向正面でデムーロ騎手が外から競りかけに行くと
一気に馬が反応してしまいペースアップ。

そこからは鞍上も無理に抑えることはせず、
若干の我慢を利かせながら先団外目を回り続けるが、
さすがに道中の消耗が激しく最後は力尽きて惨敗。

鞍上は2001年の
エリザベス女王杯のような運びをしたかったのかもしれないが、
結果的に全く呼吸が合わない競馬になってしまった。






毎日王冠はリアルスティールが完璧な運びを見せ、
サトノアラジンも若干勿体ない所はあったがハマりはしたかなと思う。

見直したいのはグレーターロンドンとマカヒキだが、

グレーターロンドンは飛び出しが悪く運びが難しそうだし、
マカヒキは鞍上の考えが読めない部分があるので、
また消化不良の競馬に陥ってしまう可能性は否めない。


宝塚記念はサトノクラウンがこれ以上ないレースぶりで、
敗れた馬たちはいずれも巻き返しが期待できる内容。

ただ、宝塚記念自体
東京2000にはほとんど繋がらない流れだったので、

敗因がハッキリしているとはいえ
じゃあ今回積極的に買おうとはならないのが正直な所。

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