グリーンセンスセラさんの競馬日記

日本で最も勝てるホースマン

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「今、日本で最も勝てるホースマン」は英オックスフォード大卒の超エリート!世界の超一流を知る中内田充正調教師は「成功」を約束された男?─Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2017年3月1日 9時26分
http://biz-journal.jp/gj/2017/03/post_2717.html


 この男の成功は約束されたものだったのだろうか。
「今、日本で最も勝てるホースマン」と言われれば、多くの競馬ファンがM.デムーロ騎手を想像するだろう。
 東京新聞杯(G3)で今年初重賞を勝ったかと思えば、そこから京都記念(G2)、フェブラリーS(G1)、そして先週のアーリントンC(G3)と中山記念(G2)と現在4週連続重賞勝利中の「絶好調男」だ。
 一時は勝ち星が伸びず「不調」と囁かれていたが、今となっては2位の田辺裕信騎手に3勝差を付ける堂々のリーディング騎手である。勝率でもトップに立っており、まさに「勝てる男」と呼ぶに相応しい。
 しかし、そんなデムーロ騎手以上に「絶好調」な男がいる。調教師の中内田充正氏だ。
 現在12勝を上げ、調教師リーディングのトップを走る中内田厩舎。何よりも驚異的なのは「勝率」で0.353は、騎手1位デムーロ騎手の0.210を大きく上回るだけでなく、0.200で2位の堀宣行厩舎以下をまったく寄せ付けない独走状態。
[12.3.4.2.2.11]という実績からも"神懸った勝負強さ"を発揮していることがわかる中内田厩舎は、今年の出走回数が34。これは2位で11勝を上げている音無秀孝厩舎の65のおよそ半分となる。
 とにかく「勝てる」という意味では、今最も勢いのある存在といえるだろう。
 無論、このような状況がずっと続くとは思えないが、その一方で中内田調教師は決して"まぐれ"や"運"だけでのし上がってきたわけではない。それは師の経歴を見れば明らかで、実は中内田充正はおそらく競馬界一のキャリアを誇る「超エリート」だ。
次のページ 父は牧場オーナー、大学はオックスフォードの中内田調教師

 父は信楽牧場のオーナー。幼少期から馬がいる環境で育ったこともあり、日本ではあまり馴染みのない「馬学科」を求めて高校時代からアイルランドに留学。欧州の競馬関係者から馬に関する基礎を学んだ後、英オックスフォード大学を卒業。
 その後はアメリカに渡ってロバート・フランケル調教師の元で師事。ちなみにソウルスターリングの父として日本でも大きく知られる最強馬フランケルは、この調教師が亡くなった際につけられたものだ。
 中内田氏が所属していた頃のフランケル厩舎は年間25勝のG1勝利を上げるなど、まさに世界一の存在。中内田氏もエンパイアメーカー、メダグリアドーロ、アルデバランといった日本でも種牡馬実績のあるG1馬の調教に携わっている。つまり、この時点で超一流馬の"背中"を何度も体感しているということである。
 さらにダーレーやクールモアといった世界的な馬主グループで育成のノウハウを学び、約10年の研修を経て日本へ。サイレンススズカやアドマイヤグルーヴなどを手掛けた橋田満厩舎の助手として日本競馬の基礎を学び、2012年に33歳の若さで調教師免許を取得。
 厩舎開業までの2年間は、藤原英昭厩舎でエイシンフラッシュやトーセンラーといったG1馬の調教に従事。角居勝彦厩舎で厩舎経営を学び、2014年の3月に厩舎を開業している。
 まさしく絵に描いたようなエリート。厩舎開業後も7勝→23勝→32勝とメキメキと頭角を現し、昨年はヴゼットジョリーの新潟2歳S(G3)で初重賞制覇を飾ると、パールコードで秋華賞(G1)を2着している。
「リスグラシューやリアルスティールを手掛ける矢作調教師が名門の開成出身で、オーストラリアで研修を積んだことは有名ですが、中内田調教師はその"斜め上"を行っています。一昔前と比べれば、競馬界の門戸も随分一般的になりましたし、今後もこういった『エリート調教師』が出てくるかもしれませんね」(競馬記者)
 トレーナーとしての仕事だけではなく、所属馬の適切なレースの選択し、方針を馬主や騎手と綿密な打ち合わせなどを行う一方、暇を見つけては日本だけでなく世界中の牧場を巡って優秀な幼駒を探すなど、膨大なマネージメント力が問われる調教師。
 やはり、"頭脳明晰"な人ほど成功できる稼業なのだろうか。

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