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1着◎アパパネ
スタート直後は頭を上げる場面もあったが、直ぐに落ち着き中段の外目を追走。4コーナーでは多少早めにポジションを押し上げ、直線入り口では大外に出し、持ち前の瞬発力で一瞬にして差し切る。今までは、能力の高さは認めつつも、レース巧者ぶりの方が目立つ印象だったが、今回は横綱相撲で他馬をねじ伏せての危なげのない勝利。ラップ的にも、6~7F目でペースが緩んでいるが、これは大逃げになったアグネスワルツのペースダウンによるもので、後続の馬群は12秒前後のよどみのないラップを刻んでいる。この流れで、常に外を回しながら、持ち前の瞬発力をも繰り出してしまうのだから、このメンバー相手では一枚も二枚も能力が違うと言わざるを得ない。
2着△アニメイトバイオ
アパパネを前に見る位置から、直線では馬群を割って差して来ての2着。馬群を割ってきた時の勢いは素晴らしかったが、最後はアパパネと脚色が同じになってしまう。ここが、この馬の持ち味でもあり限界でもある。瞬発力タイプの馬にとっては、持続力の裏付けが能力の証となるが、アニメイトバイオはアパパネと同等かそれ以上の瞬発力を持っていながら持続力で劣るため、一瞬は良い脚を使っても直ぐに脚色が鈍ってしまい、勝ちきれないという結果になってしまう。今後も、牝馬路線では中心的な存在になるだろうが、アパパネとの勝負付けは今回で終わりだろう。
3着▲アプリコットフィズ
よどみのない流れを先行集団で追走し、直線では内から抜け出してくるが、瞬発力が無いため馬群を割るのに手間取る場面もあり、瞬発力タイプの2頭に次ぐ3着での入線。クイーンステークスでは、瞬発力タイプの強豪がいなかったこともあり、積極的な競馬から楽に押し切ってしまったが、G1レベルでは瞬発力不足が致命的なようだ。
4着○ワイルドラズベリー
瞬発力がない馬にとって、あの位置取りは致命的。もう少し積極的な競馬を期待していたのだが。ただ、それでも差のないところまで差してきているのだから、アパパネ以外の馬を逆転する可能性は十分にある。
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