グリーンセンスセラさんの競馬日記

武豊か「フランケル旋風」か

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武豊騎手「JRA全G1制覇」か「フランケル旋風」が続くのか......今年の朝日杯フューチュリティS(G1)は例年以上の激熱だ!━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016年12月11日 23時50分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2016/12/post_2048.html

 18日には阪神競馬場で、2歳牡馬No.1を決める朝日杯フューチュリティステークス(G1)が開催される。

 阪神の外回りコースで行われるようになって今年で3年目となるが、昨年はJRA全G1制覇が懸かった武豊騎手のエアスピネルが、ゴール寸前でリオンディーズの豪脚に屈するという衝撃的な幕切れ。2頭はその後も世代をリードする存在として翌年のクラシックを盛り上げただけに、今年はどんな素質馬が2歳王者に名乗りを挙げるのか注目だ。

 ただ、冒頭で「2歳牡馬No.1を決める」と述べさせていただいたが、今年に限っては事情が異なる。何故なら、強豪牡馬を押し退けて中心視されているのが紅一点のミスエルテ(牝2歳、栗東・池江泰寿厩舎)だからだ。

 まったく同じコースで行われる2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズをパスしての牡馬挑戦。本来ならば無謀な挑戦といえるところだが、本馬の圧倒的なパフォーマンスがそれを否定している。

 父は早くも「21世紀最強馬」といわれているフランケル。14戦無敗でまったく底を見せないまま引退し、種牡馬になっても初年度から世界各国に活躍馬を送り込んでいる。その"モンスター"の遺伝子が、ミスエルテという形になって日本競馬にも大きな影響を及ぼそうとしているということなのだろうか。

 前走のファンタジーS(G3)は牝馬限定戦ながらも、圧巻の内容だった。スタートで後手を踏んだが、最後の直線で外から豪快に突き抜けての完勝。まだ勝負所でもたつくシーンもあり未完成ながら、如何にも直線の長い阪神外回りコースが合いそうな存在だ。

 阪神JFが2歳牝馬限定戦となって以降、未だ朝日杯FSを牝馬が制したことはない。怪物の娘が新たな歴史を作るのか、大きな注目が集まっている。

 そして、もう一つの大きな注目が、やはり武豊騎手のJRA全G1制覇だ。


 来春には大阪杯がG1として新設されることが決定しており、そういった意味では"暫定"とはいえ、今年がラストチャンスとなる。そんな競馬界のカリスマが今年パートナーを組むのがタガノアシュラ(牡2歳、栗東・五十嵐忠男厩舎)だ。

 単勝1.5倍に推された昨年のエアスピネルほどの抜けた存在ではないが、このタガノアシュラは日本で大きな成功を収めているゴールデンサッシュの一族。デビュー戦で後続を4馬身突き放し、出遅れて敗れはしたものの札幌2歳S(G3)では1番人気に支持された素質馬だ。

 前走の黄菊賞(500万下)は2000mながら本来の逃げに戻って強い内容。5頭立てと小頭数ながらも、素質馬揃いの一戦で改めて高い能力を示した。今年の武豊騎手はとにかく逃げで好結果を残しているだけに「武豊が逃げる」というだけで要注意の存在になりそうだ。

 京王杯2歳S(G2)を制したモンドキャンノ(牡2歳、栗東・安田隆行厩舎)も当然ながら優勝候補の一頭だ。

 単勝1.8倍に支持された函館2歳S(G3)こそ2着に敗れたものの、前走の京王杯2歳Sでは、小倉2歳S(G3)の覇者レーヌミノルを抑えて重賞初制覇。着差こそ半馬身だったが、3着以下には3馬身以上の差をつけており、抜けた能力馬同士の一騎打ちを制した格好だ。

 ここまで圧倒的なスピードが持ち味だが、キンシャサノキセキ×サクラバクシンオーなだけに課題となってくるのはマイル戦への対応だろう。フランスの名手M.バルザローナ騎手の腕の見せ所だ。

 ただ、そのモンドキャンノを重賞初制覇に導いたC.ルメール騎手が1勝馬のダンビュライト(牡2歳、栗東・音無秀孝厩舎)に騎乗しているのが、なんとも不気味だ。

 1勝馬とはいえ、前走のサウジアラビアロイヤルC(G3)では中団からしっかりと脚を使って2着を確保。敗れたブレスジャーニーは後に東京スポーツ杯2歳S(G3)も連勝しており、現時点で2歳トップクラスに君臨している存在。そんな強豪と0.2秒差の競馬ならば、ここでは胸を張れる実績だ。

 先述したようにルメール騎手を確保できたことも大きい。新種牡馬ルーラーシップに初G1を届けられるだろうか。

他にも2戦2勝と底を見せていないレッドアンシェルとアメリカズカップ、前走大敗ながらも函館2歳Sではモンドキャンノを破っているレヴァンテライオン、デイリー杯2歳S(G2)2着のボンセルヴィーソ、大器と名高いサトノアレスなど2歳王者になる素質充分なメンバーが集った。

 果たして、紅一点のミスエルテが大偉業を達成するのか、それとも大偉業はやはり武豊騎手のJRA全G1制覇か、はたまた他のライバルが来年に向けて世代の主導権を握るのか――。

 注目の朝日杯FSは、18日の15時40分に発走予定だ。

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