グリーンセンスセラさんの競馬日記

ヴィブロスの代打「相性最悪」

 公開

153

秋華賞馬ヴィブロスの代打「相性最悪」内田博幸騎手にファンから悲鳴も問題なし? 昨年大敗劇の裏側にあった「手術」とは─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル /2017年02月23日 08時00分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2017/02/post_2663.html

 意外な選択だった。

 いや、「意外」と言っては失礼なのだが、昨年の秋華賞馬ヴィブロスの鞍上がまさか内田博幸騎手に決まるとは思ってもみなかったのだ。

 ここまで7戦3勝2着2回という戦績のヴィブロス。連対を外したのは昨年のチューリップ賞(G3)とフラワーC(G3)で共に12着に大敗した2戦だけであり、その時の鞍上が内田騎手だったからだ。

 当然のことながら、内田騎手の腕を疑問視する理由は何もない。昨年の関東リーディング2位で、今年も18勝を上げてトップの田辺裕信騎手を猛追している。実績も経験もある押しも押されもせぬトップジョッキーの1人である。

 したがって、先述した"過去"を度外視すれば、主戦の福永祐一騎手が落馬事故で急遽騎乗できなくなった状況の中で「限りなくベストに近い選択」といえるだろう。

 だが、馬と騎手との間には、やはり「相性」のようなものがある。

 そういった点で、キャリアで大敗を喫した2戦の手綱を執った内田騎手の選択はどうなのか。ヴィブロスのオーナーである「大魔神」こと佐々木主浩氏直々の指名らしいが、それがリベンジの機会を与えた「男気」なのか、それとも腕を見込んでの「計算」なのかは定かではない。

 実際に内田騎手の代打が決まった際、ネット上のヴィブロス・ファンからは多くの"悲鳴"が上がった。中には、相当辛辣な内容があったことも事実だ。

 確かに7戦5連対の馬が、残りの2戦で12着に大敗している"傷"は目立つ。その2戦だけを内田騎手が騎乗しているのだから、相性を疑問視するのも当然だろう。

 ただ、この2戦は未勝利を勝ち上がったばかりの状況であり、クラシック3冠をすべて2着した姉のヴィルシーナとは違い、この馬はまだまだ成長途上といったところだった。

 その上でチューリップ賞は、その年の桜花賞馬ジュエラーとオークス馬シンハライトが顔揃えるなど、紛れもない一線級のメンバー。8番人気で12着となれば、情状酌量の余地は多分にありそうなものだ。

 ヴィブロスが初勝利を上げた際、0.2秒差で2着だったリボンフラワーは、デビュー戦でシンハライトと0.5秒差、千両賞(500万下)でレインボーラインと0.3秒差、アネモネS(OP)でチェッキーノと0.3秒差と、まずまずの実力馬。

 それを物差しに考えるとチューリップ賞で勝ち負けはともかく、12着はやや負け過ぎの感もある。仮に強豪が集ったチューリップ賞は仕方ないにしても、メンバーレベルが大きく下がったフラワーCでの12着は頂けないという見方もある。

 ただ、これには「明確な敗因」があったようだ。

 実はヴィブロスは初勝利を上げた後、放牧先で喉頭蓋エントラップメントという呼吸器系の疾病が見つかっている。代表的なノド鳴りとは異なるようだが、幸い症状は軽く、簡単な手術で済んだためメディアでもあまり大きくは取り上げられなかった。

 だが、結果的に"手術明け"で挑んだチューリップ賞とフラワーCでは、その影響があった可能性が多分にあるということだ。

 実際にチューリップ賞では、好スタートから果敢にハナを奪うも早々に失速。大きな逃げではなかったし、2番手を追走したクィーンズベストが4着に粘っていることからも、オーバーペースでもない。

 したがって、やはり馬の体調の方に問題があり、内田騎手の騎乗に大きな欠点はなかったのではないだろうか。むしろ、2番手から競馬したデビュー2戦を踏まえれば、忠実にこれまでの競馬を貫いたともいえる。

 ナイス!(1

この日記へのコメント

コメントはありません。

関連競馬日記

新着競馬日記

人気競馬日記