グリーンセンスセラさんの競馬日記

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JRAも驚きの「テトリス失敗」の悲劇? フランス凱旋門賞(G1)のロンシャン競馬場「新スタンド」が芸術性を追い求めた結果......─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル 2018年2月3日 16時38分 http://biz-journal.jp/gj/2018/02/post_5740.html

日本競馬にとって、今や「至上命題」となっているフランスの凱旋門賞(G1)がロンシャンに帰ってくる。

 ここ2年はロンシャン競馬場が改修工事を行うため、シャンティイ競馬場で代替え開催。工事が終わった今年は、いよいよリニューアルされたロンシャン競馬場で開催されることになりそうだ。

 どうせ勝つなら"本場"で勝ってほしいというだけでなく、シャンティイ競馬場では2016年にマカヒキが、2017年にはサトノダイヤモンドとサトノノブレスが、それぞれ見せ場もなく大敗しているだけに、日本の競馬ファンにとっても「朗報」といえるロンシャン競馬場のリニューアルオープン。ただ、そのすべてが手放しで歓迎されているわけではないようだ。

「一体、何がどうなってこうなったんだ......?」

 一部の競馬ファンからそんな声が聞かれるのは、この度ロンシャン競馬場の改修と共に誕生した「新スタンド」の姿だ。フランス競馬を取り仕切るフランスギャロが総工費1億4000万ユーロ(約185億円)を掛けて建設した、ロンシャン競馬場の新たなシンボルだが「本当にこれで完成なの?」という声が上がっている。

 というのも、この新スタンドはまるで細長いブロックを4段重ね、5段目をあえて横に大きくスライドさせたような設計。日本の競馬場ではまず考えられない、効率やスペースの問題を大きく無視した斬新なデザインだからだ。

 どうやら世界的な実績を持つフランス人の建築家ドミニク・ペロー氏がデザインを担当したようだが、JRAの競馬場などにある機能性を重視した単純な四角いスタンドを見慣れた日本の競馬ファンからすれば「最上階が滑走路になっている空母みたい」「これ、テトリス失敗したやつや......」「リーゼントにしか見えん」など散々な様子。特徴的なつっぱりならぬ"でっぱり"を見せる最上階のデザインに戸惑いの声が集まっている。

■次のページ 『ゴール板の方に向かって傾くような、ダイナミックな動きを持った建物』らしい

「新スタンドを手掛けたペロー氏は、日本でも新潟県の能舞台『バタフライ・パビリオン』などの設計を手掛け、2015年には顕著な業績をあげた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しています。

その常識を覆すような斬新なデザインは世界的にも高く評価されていますが、あまりに先進的で一般の人たちからすると、なかなか理解できないのかもしれませね......。

ペロー氏曰く『ゴール板の方に向かって傾くような、ダイナミックな動きを持った建物』らしいですが、普通に考えて最上階だけをあれだけ出っ張らせると、その部分への風当たりは相当なものになりそうです。見た感じでは外に出て観戦できるスペースもあるようですが、必要以上に強風に晒されることは容易に想像できると思いますよ。見た目はすごくインパクトもあって特徴的なんですが、実用性としては疑問符が付くデザインかと......」(競馬ライター)

 フランスギャロのベルトラン・ベランギエ会長も「新しい競馬場には、先端技術を100%活用した現代的側面を持たせたいと考えており、それは単純な改築では達成できない」と語っているが、まさかここまで"攻めて"くるとは......さすが芸術の都である。

 とはいえ新スタンドのデザインはともかく、同じくリニューアルされたコースの水捌けの改善が図られたことは、これまで欧州独特の重い馬場に苦しんできた日本競馬にとって大きな吉報に違いない。

 果たして、今年はどの馬が世界の頂に挑戦するのか――。いずれにせよ、日本から声援を送る競馬ファンは、まずロンシャン競馬場が誇る新スタンドの斬新なデザインに目を奪われることになりそうだ。

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