春の歌さんの競馬日記

富士S 展望

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<展望>
まずは東京1600mのコース特性の紹介。

スタートから250m地点まで下りが続き、3コーナーまでの約550mある直線でペースが速くなる傾向あり。3コーナー手前の上り坂で一旦、ペースは落ち着くが、、再度下りでコーナーに突入するため、なかなか息を抜くことができたい。枠は大外の成績が少し落ちるが、気にするほどではない。ただし、オープン以上になると包まれやすい1枠とフルゲートでコースロスの可能性が高まる大外はやや不利になる。新馬、未勝利、500万、1000万&1600万、オープン以上の5分類で見ると、1番人気は60.4%⇒54.4%⇒58.7%⇒62.9%⇒59%、クラスによってのばらつきは少なく、平均を若干、下回る程度となっている。一方、上がり最速馬は、63.9%⇒62.7%⇒61%⇒66.3%⇒44%、オープン以上になると極端に数字が落ちる。逃げ馬は41.5%⇒20%⇒27%⇒25.7%⇒30.8%、好調な新馬と不調の未勝利と、はっきり傾向が分かれる。なお、オープン以上で率が上がるのはメジャーコースの中では珍しい。基本的には逃げ馬にはやや厳しいコースといえる。騎手は戸崎(33.1%)、北村宏(32.4%)、横山典(31.4%)で、未勝利、500万の北村宏は狙い目。他には蛯名、田辺、三浦も良い。逆に、武豊(16.1%)と吉田豊(13.7%)はやや不振。種牡馬はディープインパクト(33.2%)、ステイゴールド(28.8%)、ダイワメジャー(28.6%)、ディープはクラスダウンで好走率アップ。一方、ジャングルポケット(18.3%)は不振で、キングカメハメハ、クロフネも21%台と苦戦している。前走は距離延長より距離短縮の傾向があり、1200mに至っては全く持って買えない数字である(5.9%)。相性が良いのは京都1600m外(30.4%)、同コース(26.7%)、中山1800m(25.3%)で、逆に、新潟1600m(17.5%)、中山1600m(20.5%)は苦戦中。生産牧場は、社台系なら、社台F(30%)、追分F(28.7%)、ノーザンF(28.8%)、社台C(24.3%)の順で、ビッグレッドFは割引。クラスによって差し馬と、社台系生産馬の扱いを変えるべきコースで、オープン以上では末脚に賭けるタイプより、上手に立ち回れるタイプまたはインを捌ける好位差しタイプを、社台系を狙うならオープンよりも、未勝利や条件戦の方が信頼度は高い。

サウジアラビアRCの予想時にもアップしましたが、東京マイルは1番人気の信頼度がそこまで高くないコースで、上がり最速馬はクラスアップと共に下降、逆に逃げ馬はオープン以上でもそれなりに馬券に絡むという特徴を持っています。枠による優劣は包まれやすい最内と、ロスの多い大外は若干、割引。騎手は戸崎、北村宏、横山典、種牡馬はディープ、ステイゴールド、ダイワメジャーとなっています。前走は距離延長組には厳しく、特に1200mは大不振。基本的には同距離が良いですが、新潟と中山マイルからの参戦はあまり相性が良くありません。あとは社台系ですが、こちらはオープンよりも未勝利や条件戦の方が良く、王道コースの割にはそこまで推せる要素にはなっていません。とまあ、一言でいうと、「難儀なコース」と言えるでしょう。

現在1番人気に支持されているのはロードクエスト。前走京成杯AHでは圧倒的なパフォーマンスで古馬を一蹴。マイル戦線の新たなスターホース候補に名乗りをあげました。今回は大外を引きましたが、この馬はコースロスうんぬんではないタイプ。展開の利があれば、突き抜ける強さを持った馬と言えます。一方で、はまるか、はまらないかというギャンブル的な要素も持ち合わせており、私は「突き抜ける強さと、もろさを兼ね備えたタイプ」と見ています。非社台系、マツリダゴッホ産駒、池添騎手、前走中山マイル、これらの要素を踏まえると、微妙ですが、私のレース分析では上位評価なので、予想ではどちらを取るかですね。対抗に留めて、別馬を狙うべきか、秋競馬重賞で、相当な確率で馬券内に来ている1番人気の流れ継続と見るか、今のところは半々です。

続いて前走、強い勝ち方を見せたヤングマンパワー。こちらは、ノーザンF、スニッツェル産駒、戸崎騎手、前走新潟マイルの組み合わせ。安定して走っているだけに軽視は禁物ですが、引っかかるのはメンバーアップと前走新潟マイル組、斤量アップの三つ。前走関屋記念よりもワンランクアップするメンバー構成と、相性の良くない新潟マイル組、そして、初の57㎏と克服しなくてはいけない課題は多いです。まだ確認できていないので、明日までにレース分析をしてどうするか決めたいと思います。現時点では「ちょっと減点材料が多いかな」という印象です。

イスラボニータは社台C、フジキセキ産駒、ルメール騎手、同コース組。先に挙げた2頭と比べると、買いやすい要素が多いです。休み明けと能力落ちの懸念はありますが、この馬は実に器用なタイプ。蛯名騎手だと出遅れの懸念がありますが、今回はルメールにスイッチしていますので、この点はプラスでしょう。状態次第ですが、この馬は評価したいです。

ダノンプラチナは非社台系、ディープ産駒、蛯名騎手、中山マイル組。とにかく、思ったようなローテで臨めないことが多い馬で、蹄の関係もあって、1戦1戦が勝負と言った感じです。前走は-18㎏の馬体重だったので、そこからどうなっているか、まずはここですね。ただ、前々走は逆に+11㎏だったので、変に減りすぎていたり、増えすぎていなければといった感じでしょうか。切れ味で勝負するタイプではないので、タフな馬場だったり、上がり勝負にならない展開の方が良さそうです。力はあるので、どう扱うかは悩ましいところです。

最後はフルーキー。この馬は一言で言えば「堅実」。なんだかんだでしっかり末脚は使ってきますし、下手な競馬はしてこないタイプ。一方で、メンバーアップだと決め手の差で負けることも多く、今回のメンバーで言えば、ロードクエストとは能力差がある感じです。差し馬の割には器用に回れるタイプなので、勝ち切れなくても、2、3着はあるかもしれません。

他にも、中京記念を勝ったガリバルディ、3歳馬ブラックスピネル、前残り不気味なマイネルアウラート、わざわざ川田が乗りに来るブラックムーンなど、伏兵陣も多彩です。荒れるのか、それとも、上位陣安泰なのか。ここの見極めも含めて、様々なアプローチが出来るレースだと思います。

 ナイス!(3

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