ふれいずさんの競馬日記

【レース展望】 ~日本ダービー(1)~

 公開

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(1)エイシンフラッシュ
京成杯からぶっつけ本番となった皐月賞では11番人気の低評価だったが、勝ち馬から0.2秒差の3着に差し込む大健闘。
それまでは前々で器用に立ち回るタイプとの印象が強かったが、後方から馬群を割ってくる差し脚を見せたのは大収穫。
新馬戦で6着に敗れた以外は5戦3勝・3着2回と抜群の安定感を誇っており、どんな競馬でもできる自在性もセールスポイントだ。
地味なタイプに映りがちではあるが、上記5戦全てでメンバー中トップ3の脚で上がっており、脚力的にも十分に上位レベル。
パンパンの良馬場で時計勝負になると未知数な部分はあるが、この馬にとっては恵みの雨になりそうな空模様。
経済コースを通って器用に抜けてくるようだと、皐月賞以上の結果も十分。

(2)レーヴドリアン
9着に終わった皐月賞以外、5戦全てでメンバー中NO.1の上がりを計時。
33秒台の脚が使えるかはまた別問題だが、末脚の破壊力という意味においてはここに入っても全くヒケはとらないだろう。
こういったタイプの馬は、レースの格が上がると「届きそうで届かない」レースを繰り返すことが多く、パンパン馬場ではその傾向が更に強まるもの。
そういった意味では多少の雨で上がりがかかる馬場になったほうがこの馬にとっては好材料と言えそうだ。
内枠の捌き方が問題ではあるが、腹を括っての最後方から直線勝負に賭ける分には問題なし。
このメンバーをまとめて差し切るのは至難の業だと思うが、複勝圏なら可能性は十分か。

(3)ルーラーシップ
少々の足踏みがあった感は否めないところだが、トライアルを勝ってきっちり本番の切符を手にしたあたりは血の為せる業か。
物凄く大跳びでダイナミックなフォームが特徴的でもあり、走法からは明らかに広いコース向き。
その走り方ゆえにどんくさそうにも見えるところではあるが、5戦全てでメンバー中トップ3の脚で上がっており、うち3戦は33秒台。
阪神で2番枠から窮屈なレースを強いられた毎日杯は度外視しても良い内容であり、前走の爆発力こそが真の姿と言っても良い。
圧勝した前走こそ手薄なメンバーではあったが、若駒Sではヒルノダムール、毎日杯ではダノンシャンティやリルダヴァルといった強敵相手に苦しいレースを経験してきた経緯は評価できるもの。
走法的には道悪がどうかの不安もあるが、キンカメ産駒は道悪成績が圧倒的。この馬とて鬼である可能性も否定はできないところ。
ダービー馬×オークス馬の血が、ここ一番で覚醒するか。

(4)サンディエゴシチー
3歳になってからの2戦が10着・15着の惨敗。
スプリングSは後方から伸びず。皐月賞は先行して早々に脱落。
新馬~札幌2歳Sまで3連勝した馬ではあるが、近走の内容からは強調できる材料がなく……。

(5)コスモファントム
7戦全てが3着以内、しかも芝では全て連対している抜群の安定味が大きな魅力。
芝での敗戦がそれぞれリルダヴァル、ヴィクトワールピサ、ゲシュタルトといった豪華なメンバー。
この結果から見れば一線級相手だとちょっと足りない印象もあるが、裏を返せばトップクラスと常に差のない競馬をしてきた馬。
ちょい負けが多いことからも分かるとおり、決め手勝負には分が悪く、先行してのしぶとい粘りが持ち味。
まだまだ底を見せていない面も大きく、休み明けの前走を叩いて一変ともなれば、今までの借りをまとめて返す場面も。
アメリカ色の強い血統背景からも、パワーの要る馬場になればなるほど怖い存在になりそうだ。

(6)アリゼオ
皐月賞では大外18番枠ということもあってか、結果的に見れば消極的な競馬になってしまった感のある5着。
無理に行かずに控えたことで、常に外めを先行する形になってしまい、非常に厳しい競馬を強いられることに。
直線半ばで一旦は先頭に立ちって見せ場十分に作ったし、もっと内枠であれば……と思わせる内容だった。
今度は絶好の枠を引き、隣にいるコスモファントムを見ながら楽に先行できそうなのも好材料。
新馬戦では重馬場の東京でしっかり勝ち切っており(しかも追い込み)、時計がかかる馬場の方がしぶとさが活かせそうでもある。
後ろの有力馬たちが牽制し合っている間に、先行2頭でスイスイと行ってしまうようだと捕まらない場面も……。


一休み後に続く。

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この日記へのコメント

(退会ユーザー)|2010年5月30日 1:17 ナイス! (0)

>>(6)アリゼオ
スイスイと行ってしまうようだと捕まらない場面も

本当にそのとおりですよね。
雨が降れば先週のアグネスワルツになってしまうかも…

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