山崎エリカさんの競馬日記

本日の見所(ステイヤーズSなど)

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2015年 ステイヤーズS、金鯱賞
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●ステイヤーズS

最長距離戦のステイヤーズS。天皇賞(春)などのG1では、やや能力が足りないステイヤーにとって、最終目標となるのがG2のこの舞台です。当然、重要なのは、芝3000m級の距離実績。過去4年の勝ち馬は2011年マイネルキッツ、2012年トウカイトリック、2013年デスペラード、2014年デスペラードと、ともに芝3000m以上の重賞で連対実績のある馬でした。

しかし、今年はこの条件を満たす馬は、過去2年のこのレースの2着馬で、今年のダイヤモンドSの2着馬フェタモルガーナしかいません。確かにフェタモルガーナは、PP指数の能力値ナンバー1、最高値ナンバー1タイの馬ではありますが、休養明けの馬というのはスタミナが足りないもの。当然、距離が長いレースほど、マイナス要素を抱えます。果たしてフェタモルガーナは、3度目の正直か? 3度目の裏切りか?

また、よくある穴パターンは、2010年の勝ち馬コスモヘレノスや2011年の2着馬イグアスなどのように、デビューから距離を伸ばしてPP指数を上昇させた隠れステイヤータイプ。3歳馬は斤量が軽いこともありますが、「芝3000m以上の距離が未経験で多くの方には気がついてもらえなかったけれど、実はステイヤーでした」という流れで高配当を演出しています。ただし、今年は類似馬はいますが、3歳馬が不出走です。

よって、今回は3番目の策を使います。3番目の策とは、アルゼンチン共和国杯組を狙うというもの。ステイヤーズSは、なんだかんだかんた言ってもこのレースと同格でレース間隔もそれほど開かないアルゼンチン共和国杯組が優勢。過去10年の勝ち馬10頭中8頭がアルゼンチン共和国杯組で、残る2頭は2009年のフォゲッタブルと2011年のマイネルキッツです。

フォゲッタブルは菊花賞2着馬、マイネルキッツは天皇賞(春)で1着、2着の実績がある馬です。2008年の菊花賞2着馬フローテーションもこのレースで2着と善戦しています。要は、レース間隔が開くマイナス面を能力でカバーしてくれることに賭けるか、アルゼンチン共和国杯組を狙うしか、ほぼ手がないレースとも言えます。ただ、アルゼンチン共和国杯組を狙うにしても、距離が伸びることが吉と出る可能性が高い馬を狙わなければダメでしょう。そんなに難しいレースでもないので、ぜひ、当てたいところです。


●金鯱賞

中京競馬場の新装オープンと同時に、宝塚記念の前哨戦から有馬記念の前哨戦に生まれ変わって早3年の金鯱賞。年々、馬場が高速化し、昨年のこのレースの決着タイムは1分58秒8と、さらにレコードタイムが更新されました。しかし、それでもG2の芝2000mで1分58秒8というのは、昭和の時計レベル。レースの上がり3Fが35秒4も掛かっていることから前が厳しいレースをしていることは明らかです。

また、決着タイム1分59秒6、上がり3Fが36秒1も要した一昨年は、1番人気に支持され逃げ馬メイショウナルトが14頭立ての14着に失速したように、36秒台まで掛かってしまうと、前が相当に厳しいです。一昨年は、結果的に先行馬が残りましたが、その時の勝ち馬は翌年の宝塚記念で2着、今年の天皇賞(春)で3着のカレンミロティック、2着馬は今年G1で2勝と絶好調のラブリーデイです。つまり、後のG1になれるほどの実力馬でなければ、前記のタイムで先行馬が勝ち負けするのは厳しいのです。

今年はどこまで時計が掛かるのか、前半の芝のレースを見てみないとわかりませんが、今週木曜日の雨の影響を受けて、昨日の段階まではダートコースが稍重でした。おそらく今年も決着タイム1分59秒前半から半ば、上がり3Fも35秒台半ばから後半くらいは掛かりそうです。まず、前が厳しいでしょうね。差し、追い込み勢から馬券を組み立てたいところです。

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