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なんだかずいぶん昔の話のような気がしますが、ちょっとだけ。
結局、予想、レースから回顧まで全てウオッカが中心のダービーでした。
予想にも書いたようにこの馬の本質は瞬発力、その点に関して鞍上に対する不安を指摘していましたが、今回のレースに関しては恐らく若干の距離的な不安もあって中段でじっくり構えての競馬。直線に向いてからも前走のように慌てて追い出すこともなく、坂にさしかかったあたりでスパート。強烈な瞬発力で一気に先頭に立つと後は突き放す一方。ラップを見るとウオッカ自身もラスト1Fは瞬発力を繰り出し終わった後で失速しているのですが、それでも差を詰めてくる馬が特に見あたらないとなるとこれはもう能力の差としか言いようがないでしょう。今後は凱旋門賞を目標にするということですが、それよりもウオッカに全く歯が立たなかった牡馬達の今後が思いやられます。
アサクサキングスは、やはりスタミナを活かして早めの競馬をした方が能力を発揮できるようですね。しかも、持続タイプにしてはかなり反応が良い馬で、百日草特別、きさらぎ賞、ダービーといずれも、早め先頭から一気にトップスピードに上げて後続を突き放し粘り込むというレースで結果を残しています。今後も、こういうレースが出来たときは常に好走する可能性を秘めていると思いますが、ウオッカに千切られての2着ということを考えると、未だにダービー2着を強調されているインティライミの二の舞にならないことを祈るばかりです。
アドマイヤオーラに関しては、弥生賞で見せたこの馬の限界から考えるとこんなものではないでしょうか。結局ウオッカを除いた牡馬だけで見れば、逃げた1頭あるいは2頭を瞬発力不足でとらえ切れなかっただけで能力は安定して出し切っていると思います。
フサイチホウオーがなぜここまで人気になったのかが未だによく分かりません。引っ掛かってしまったことが結果に影響したかどうかを別とすれば、いつもより前目の競馬とはいってもペース的に速かったわけではありません。そもそもウオッカとのタイム差はほぼ上がり3Fの差な訳ですから、同じような位置で競馬をしていてウオッカの瞬発力に全くついて行けず、ウオッカが足を使い切った後も差を詰めるだけの能力がなかったというだけのことです。その一つの証拠としてこの馬の2戦目以降の上がり3Fを並べると、
34.0、34.3、34.2、33.9、34.1
見事に安定しちゃっています。つまり、この馬はこれ以上速く走れないわけで、常に自分の能力分は走っているという見方が出来ると思います。
ヴィクトリーは出遅れてしまった時点でほぼ終わっているわけですが、もしうまく先行できたとしてもこの上がりに対応することが出来たかどうかは疑問ですね。サンツェッペリンとの比較から言っても3着争いぐらいが良いところかと。
ローレルゲレイロに関しては、今回のレースだけでは何とも言えませんね。もう一度藤田騎乗で長めの距離でのレースを見てみたいです。
全然ちょっとじゃありませんでしたが、それでは、また。
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