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【東西現場記者走る】ハードトレで激変ホウオウ


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【東西現場記者走る】ハードトレで激変ホウオウ

 GI連載『東西現場記者走る』で東京サンスポの板津雄志記者(37)は美浦トレセンで密着取材中だ。5日目はホウオウパフュームの陣営に直撃。サンスポ賞フローラSでは1番人気を裏切る8着に敗れたが、この中間はハードトレを課して、体つきがガラッと変わった。波乱の主役になる可能性は十分にありそうだ。

 金曜朝は辺り一面に霧が立ちこめ、調教を見るのもひと苦労。この日のお目当てであるホウオウパフュームも角馬場、ゲート確認のメニューは全く視認できなかったが、Wコースの直線部分だけはなんとか姿をとらえることができた。力強い脚さばきに気配の良さを感じる。霧が完全に晴れたころ、奥村武調教師に状態面の手応えを聞いた。

 「元気がいいし、ダイナミックな走り。むだ肉がそぎ落とされているけど、筋肉が太くなって体に実が入ってきた」

 休み明けの前走、サンスポ賞フローラSは1番人気で8着に敗れたが、この中間でグンと上昇している印象だ。

 未勝利、寒竹賞を連勝後、トレーナーは桜花賞に見向きもしなかった。その理由について「春2冠を戦い抜くことは3歳牝馬にとって相当きついこと。だから、ズルをして適性を感じるオークス1本に絞って休養させたんです」と明かす。

 正直、トライアルで8着に敗れたことは誤算だったが、結果的に2勝馬(収得賞金900万円)でも抽選なしで出走できるのはラッキーだった。

 「オーナーがこの馬を買った日からオークスを目標にしてきた。前走は休み明けの難しさが出たけど、『フルスイングでやってください』とオーナーに言ってもらえたので、中間は失敗を気にせず、かなり厳しく攻めてきた。馬もそれに応えてくれているし、ズルをしたかいがあったと思う」

 ハードワークに耐え抜き、GIでも楽しみに思える状態に仕上がったようだ。

 初コンビを組む松岡騎手も2週連続でパートナーの追い切りにまたがり、「オークスにかける意気込みが伝わってくる。距離は延びれば延びるほどいいし、力を出し切れれば通用する」と手応えを深めている。

 今週イチの勝負気配をビンビン感じたが、結論はあす。慌てずギリギリまでじっくり考えよう。

オークスの枠順はこちら 調教タイムも掲載

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