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【東西現場記者走る】コパノリッキー復活の坂路追い
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1週間の密着取材で勝ち馬を探し出すGI企画。フェブラリーSを担当する東京サンスポの千葉智春記者(32)は連載3日目、コパノリッキーの追い切りに熱視線を送った。近走はスランプ中だが、過去に連覇を果たしているように地力は確か。馬具を着用するなど試行錯誤する陣営、再コンビを組む武豊騎手に直撃し、復活への手応えを探った。
追い切り日のターゲットは2014、15年覇者のコパノリッキーだ。基本的に最終追いはCWコースだが、この日は坂路で。振り返ると15年11月のJBCクラシック以来となる坂路追い。その意図が気になった。
追い切り予定時間まで朝イチの組を取材しようとスタンドを降りると、1階で武豊騎手を発見。これはツイている。今回は5戦ぶりに手が戻るが、1週前追いで感触をつかんでいる。
「気になることは何もない。コンディションは良さそう」と楽しみな様子。「左回りの1600メートルは一番いい条件。逃げても逃げなくてもいい。気分良く走れば、この馬は走る。当日の走りひとつ、乗り方ひとつだね」と人馬の呼吸に重点を置く。近3走は不振だが、これまで4連敗はない。コンビでGI4勝の名手が、復活へのカンフル剤になるかもしれない。
お目当てはハロー(整地)前の午前9時10分過ぎに現れた。馬場が荒れた時間帯でも脚取りは軽快。仕掛けられると内ザイディックメア(1000万下)を一瞬で突き放し、3馬身先着した。4ハロン52秒8(ラスト12秒3)は自己ベスト。デキは問題なしと思えた。
坂路追いの理由を村山調教師に聞くと「コースで併せると時計が速くなる。オーバーワークになるし、テンションも考えてやりすぎないようにした」。1週前(CW6ハロン81秒4)で態勢は整っていたというわけだ。「それでも時計は出た。状態はいい」と自信の笑みだ。「競馬でズルさを見せる」愛馬に1週前追いでブリンカーを試すなど、陣営は試行錯誤。「ポテンシャルは高い。あとはジョッキーに委ねます。気分良く走ってくれれば」と期待を寄せた。
決め手のあるカフジテイク、サウンドトゥルーなど、今回は後方組に有力馬がいる。警戒が薄まれば展開利が望めそうだが、アテにしづらいのは確か。週末まで頭を悩ませたい。この日は栗東取材最終日。リッキーにならって調教時間後に坂路の脇を駆けてみたが、数メートルで、しんどい。オーバーワークになる前に美浦へ向かった。 (千葉智春)
★フェブラリーSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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