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第55回京都金杯(5日、京都11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝・外1600メートル、1着本賞金4100万円=出走18頭)1番人気のエアスピネルが好位から抜け出し、2015年11月のデイリー杯2歳S以来1年2カ月ぶりの白星で重賞2勝目を挙げた。酉(とり)年の年男、武豊騎手(47)=栗・フリー=は、自身の記録を更新する31年連続JRA重賞勝利を飾った。タイム1分32秒8(良)。2着はブラックスピネル、3着はフィエロだった。
勝利に飢えていた明け4歳のエアスピネルが、1年2カ月ぶりの美酒に酔った。武豊騎手は、笑顔で相棒をねぎらった。
「この馬で勝てたのはうれしいね。ずっと勝てていなかったから、今年は仕切り直す気持ちだった。この馬にかけているものは大きいから、いいスタートを切れてよかった」
序盤は力む場面があったが、3コーナー手前でリズムをつかむ。外めの4番手につけて直線に向くと、残り200メートルで早くも先頭へ。最後はブラックスピネルの猛追をハナ差でしのいだ。
デビューから連勝で、デイリー杯2歳Sを制したものの、サトノダイヤモンドを筆頭にハイレベルな同世代では、善戦マン止まり。だが、今年は実績のあるマイル戦に矛先を向け、改めて能力の高さを示した。
鞍上が「適正距離がつかみにくいけど、マイルはレースがしやすい。東京のマイルならいいというイメージがある」とジャッジすれば、笹田調教師は「能力は持っているから相手関係だけ」と語った。進むべき路線は未定ながら、選択肢が広がったことは確かだ。
武豊騎手はデビューの1987年から、31年連続JRA重賞勝利。自身が持つ最長記録を更新した。また69年の酉年生まれで、年男イヤーの京都金杯は、2005年ハットトリックに続く連勝。その05年はディープインパクトで無敗の3冠を達成しており「今年もそういうビッグイヤーになればいいね。いい年にしたい」と意気込んだ。
年始から存在感を見せつけた武豊騎手が、今年はエアスピネルとのタッグでも大暴れしそうだ。 (川端亮平)
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