グリーンセンスセラさんの競馬日記

蛯名正義騎手が「限界」か

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武豊騎手の同期・蛯名正義騎手が「限界」か......通算歴代4位の大騎手も、今年わずか「5勝」明日"バースデイV"へ向け騎乗数「1」という現実─Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2017年3月18日 15時30分 http://biz-journal.jp/gj/2017/03/post_2887.html

15日のダイオライト記念(G2)でクリソライトとともに3連覇を果たし、見事「バースデイV」を飾った武豊騎手。先週の中山牝馬S(G3)で今年のJRA重賞3勝目を上げ、勝ち星でも関西の日本人トップとしてM.デムーロ騎手とC.ルメール騎手を追走。先日48歳になったばかりだが、その手綱さばきは未だ冴えわたるばかりだ。
 その一方で、武豊騎手と同期・関東の蛯名正義騎手の元気がない。
 武豊騎手と同じく1987年に騎手デビューして以来、常に不世出の天才騎手の陰に隠れる立場だったが、蛯名騎手も紛れもなく歴史に名を遺す大ジョッキー。JRA通算2458勝は、歴代4位の記録となり、「西の武豊」「東の蛯名正義」として一時代を築いた存在だ。
 しかし、今年は未だ5勝。重賞こそ1月末のAJCC(G2)をタンタアレグリアで制したが、2月11日以来勝利から遠ざかっており、もう1カ月以上勝てていない。同期の武豊騎手があまりの"超人"であるため、蛯名騎手も「まだまだやれて当然」という印象もあったが、冷静に振り返ると今年で48歳は大ベテランである。いつ"限界"が来てもおかしくはない年齢に差し掛かっていると実感せざるを得ない。
「蛯名騎手は昨年あたりから、すでに勝ち星が伸びにくい状況になっていました。昨年の年間62勝はアメリカに長期遠征していた2000年を除けば1997年以来、約20年ぶりの60台。2012年の約半分まで落ち込みました。
あの武豊騎手でさえ長期的なスランプに陥ったように、勝てる騎手には勝てる馬が集まる一方、勝てなくなった騎手には勝てない馬が集まりやすくなります。今年の蛯名騎手は、まさにそんな感じです。騎乗数自体は一流騎手とそん色ない数をこなしていますが、今一歩の競馬が続いています。


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最年長の木幡初広騎手や柴田善臣騎手が騎乗数を抑えているように、そろそろ体の負担を減らして質を向上させるべきなのかもしれません」(競馬記者)
 そんな今年の蛯名騎手を見ていて最も気になるのが、ここ数年ずっと続けている独特の騎乗フォームだ。
 中央では、おそらく岩田康誠騎手が最初にやり始めた「お尻トントン」といわれている騎乗法。「馬の背中にトントンと尻をつけるような」独特の騎乗フォームは一見、馬にさらなる推進力をもたらしているようにも見えるが、それをいち早く導入したのが蛯名騎手だった。
 以来、蛯名騎手は一貫してこのフォームで騎乗している。だが「馬に余計な負担が掛かるのでは」と何かと議論を呼んでおり、横山典騎手や藤田伸二元騎手らは、はっきりとこのフォームを否定している。
 その賛否は未だ定かではないが、少なくとも素人目には騎乗者自身が通常の騎乗法と比較して、かなりの運動量を強いられているように見える。それが余計に蛯名騎手の負担になっていなければ良いが......。
 実はこの「お尻トントン」を行っていた岩田騎手を始め、蛯名騎手と同じく自らの騎乗法に導入していた川田将雅騎手や幸英明騎手は、近頃"激しいアクション"が一時に比べ、明らかに控えめになっている。つまり通常の騎乗法への確かな歩み寄りがみられるのだ。

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その一方で、蛯名騎手は相変わらず独特の派手なアクションを繰り返しているように見える。初志貫徹も男らしいが、現在5勝。何かを変えるべき時期に差し掛かっているのかもしれない。
 さらに蛯名騎手は先日、エージェント契約を解除。JRAが推し進めるエージェント制度の改革に先乗りした形だが、その反動で18日の騎乗数は「0」となってしまい、明日19日の騎乗数も「1」しかない。
 ちなみに19日は蛯名騎手の48回目の誕生日。せっかく誕生日が競馬開催日に重なったというのに、武豊騎手のような鮮やかな「バースデイV」を望むにはあまりに厳しい状況だ。
 蛯名騎手といえば、来週25日の日経賞(G2)では再起を図る昨年の皐月賞馬ディーマジェスティの騎乗が控えている。得意の中山コースで、人馬ともに復活の狼煙を上げてほしい。

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