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京都記念(G2)アルアイン「正念場」か......待望の松山弘平騎手とのコンビ復活に見える「終わりの時」─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2018年2月7日 9時26分

 昨年の皐月賞馬が正念場を迎えている。

 11日に京都競馬場で行われる京都記念(G2)から始動する、昨年の皐月賞馬アルアイン(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)。昨年のダービー馬レイデオロを筆頭に、秋華賞馬ディアドラや、エリザベス女王杯を勝ったモズカッチャンなど豪華メンバーが集ったこのレースは「4歳No.1決定戦」と位置付けられているが、皐月賞馬の評価は決して高くないようだ。

 昨年、好タイムで毎日杯を勝つと、皐月賞では9番人気の低評価を覆しての勝利。若手有望株の松山弘平騎手と共に、人馬G1初制覇となった。

 競馬界に突如現れたフレッシュなコンビは大きな注目と期待を集めたが、皐月賞後、日本ダービーでのコンビ継続がなかなか発表されないなど、関係者の間では決してすべてが歓迎ムードというわけではなかったようだ。

 案の定、ダービー敗戦後はC.ルメール騎手にスイッチ。一部のファンからの批判を浴びながらもさらなる「結果」を追い求めた決断だったが、期待された秋は始動戦のセントライト記念で上がり馬のミッキースワローに足をすくわれると、本番の菊花賞では記録的な不良馬場に祟られて7着に惨敗。

 春のクラシックを分け合ったレイデオロとは、大きく水をあけられる結果となった。

 そして、迎えた2018年の始動戦となる京都記念。1週前追い切りでは栗東のCウッドコースで6ハロン79.9秒、ラスト11.4秒と素晴らしい時計を叩き出しているが、多くのファンがレイデオロを逆転する姿をイメージできないでいるようだ。

🐎次のページ すでに『ディーマジェスティの劣化版』という声も

「一昨年の皐月賞馬で、同じディープインパクト産駒でもあるディーマジェスティが皐月賞以降、ダービー3着、セントライト記念1着、菊花賞4着と期待に応えられず、古馬になっても奮わないまま引退してしまいました。

同じくダービー5着、セントライト記念2着、菊花賞7着のアルアインは、すでに『ディーマジェスティの劣化版』という声もありますし、古馬になって成長が見られないディープインパクト産駒の1頭という見方も出始めています。ここで同世代のG1馬に歯が立たないようでは、先行きは暗いでしょうね。状態は良さそうですし、正念場だと思います」(競馬ライター)

「近年稀に見るハイレベル」といわれた一昨年の牡馬クラシックを彩った皐月賞馬ディーマジェスティ、ダービー馬マカヒキ、菊花賞馬サトノダイヤモンドはいずれもディープインパクト産駒として「ディープ三銃士」ともてはやされた。

 しかし、いずれも古馬になってから結果を残せず......キタサンブラックら上の世代や、レイデオロら下の世代との争いに敗れ続けている。

 そんな「ディープ早熟説」という疑惑がある中、今回の京都記念に集ったG1馬はレイデオロがキングカメハメハ産駒で、ディアドラとモズカッチャンはハービンジャーの産駒。唯一のディープインパクト産駒であるアルアインは「成長が感じられない」と瀬戸際に立たされている。一部の関係者の話では「同じ"ディープ産駒"なら、菊花賞2着でディープスカイ産駒のクリンチャーの方がまだ期待できる」と厳しい皮肉も聞かれるほどだ。

🏇次のページ 菊花賞を「参考外」としており、改めてアルアインの巻き返しに期待

「7着に敗戦した菊花賞よりも、むしろミッキースワローにほぼ無抵抗のまま敗れたセントライト記念の敗戦が、この馬の評価を大きく下げる要因になっているのかも......。

個人的には調教の動きはいいですし、まだまだ見限るには早いと思っていますが、週末の雨予報がさらに"向かい風"になっているようです。重馬場の千両賞(500万下)を勝っているように、多少の雨は問題なさそうに思えますが......」(同)

 今回は2000mの皐月賞と、2400mの日本ダービーとのちょうど中間となる2200mでの争い。皐月賞の中山ほど直線が短くもなく、ダービーの東京ほど長いわけでもない京都2200mは、同世代の皐月賞馬とダービー馬の雌雄を決するには最適の舞台ではないだろうか。

 管理する池江泰寿調教師は、不良馬場で7着に敗れた菊花賞を「参考外」としており、改めてアルアインの巻き返しに期待している。今回の京都記念は、皐月賞馬がその"威光"を取り戻すための最後の機会になるかもしれない。

「主戦であるはずのルメール騎手が騎乗停止ながら、"予定通り"川田将雅騎手との新コンビという昨年のクラシックホースとしては、あまりに寂しい状況......ネット上では『ルメール騎手が乗らないなら、松山騎手に戻してほしい』という声も数多くみられますが、陣営にそのつもりはないようですね。

🏇次のページ いよいよ「時代」がやってきた今年の4歳世代

逆に松山騎手に落ち着いた時が、皮肉にもアルアインに対する期待がなくなった時なのかも......」(同)

 昨秋から古馬を相手に結果を残し続け、いよいよ「時代」がやってきた今年の4歳世代。

 このレースに出走しているレイデオロやモズカッチャンだけでなく、AJCCを勝ったダンビュライトや東京新聞杯を勝ったリスグラシューなどが次々と飛躍する中、世代を牽引する皐月賞馬アルアインが正念場を迎えている。

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