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ウマニティ・プロ予想家:伊吹雅也さんインタビュー〜前半
執筆者:ウマニティ×ダビマス 2016年12月22日(木) 17:00
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『ダビスタ』世代の競馬評論家、伊吹雅也さんに『ダービースタリオン マスターズ』について聞いてみた


◆PROFILE
【話し手】伊吹雅也プロ
1979年生まれの『ダビスタ』世代。JRAホームページほか様々なメディアで活躍中の競馬評論家。ウマニティ公認プロとしても2007年のオープン当時から活動中。近著に『コース別 本当に儲かる騎手大全 2016秋〜2017』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる血統大全』(ガイドワークス)など。


――今回は競馬評論家でありウマニティの公認プロでもある伊吹雅也さんにご登場いただきました。よろしくお願いします。

(伊)競馬評論家として活動させてもらっている伊吹雅也です。どうぞよろしくお願いします。

――まずは競馬を観始めたきっかけから伺おうかと思っていたのですが、もともと伊吹さんと競馬の出会いは『ダビスタ』だったそうですね。

(伊)はい。初めてプレイしたのは1992年に発売された『ダービースタリオン 全国版』です。当時の私は中学生。競馬を嗜んでいる大人は周りにいませんでしたから、このゲームで知識を蓄えました。特に、配合の重要さや面白さを学ぶことができたのは『ダビスタ』のおかげですね。もし『ダビスタ』以外のルートから競馬にハマっていたら、血統の勉強は後回しにしていたと思いますよ。覚えなければならないことが多過ぎますし、知らなくても予想はできてしまいますから。

――そういう方は多いと思います。

(伊)現在プレイしている『ダビマス』も血統の勉強になりますね。もちろん、今はそれなりの知識がありますけど、『ダビマス』にはまだ産駒がデビューしていない種牡馬も登場するので、配合のイメージを予習できるんです。

――そもそもどんなきっかけで『ダービースタリオン 全国版』をプレイし始めたのですか?

(伊)はっきりとは憶えていないのですが、『ダビスタ』の開発者である薗部博之さんが制作した『ベストプレープロ野球』(1988年リリース)は好きなタイトルのひとつでしたし、同じようなスポーツ系のシミュレーションゲームを探している中で出会ったのだと思います。友人がプレイしているのを見たとか、ゲームショップでたまたま目に付いたとか、そんなところじゃないでしょうか。

――そこから現実の競馬にも興味を持つようになったわけですね。

(伊)いや、それはもう少し先の話です。父に頼み込み、初めて競馬場へ連れて行ってもらったのが1996年6月1日。向かったのは東京競馬場でした。私は「プライムステージが負けたエプソムカップ」の日と覚えているんですけど、一般的な表現で言うところの「マーベラスサンデーが勝ったエプソムカップ」の日ですね。『ダビスタ』で得た知識を活かすべく、自分なりに一生懸命予想して、プライムステージが勝つだろうと思いながら観ていたことをよく覚えています。

――プライムステージは単勝5番人気で4着という結果でした。

(伊)競馬予想の難しさを痛感しましたね。馬券が買えない年齢で本当に良かった(笑)。競馬評論家としての原点は『ダービースタリオン 全国版』ですけど、予想家としてはこのレースが原点です。マーベラスサンデーではなくプライムステージを選んだように、「世間の評価を疑う」「期待値の高そうな馬に注目する」という発想は当時からあったわけですが、それだけで良い思いができるほど競馬は単純じゃない。もっと論理的な予想、根拠のはっきりした予想をできるようになりたいという思いが、現在のデータ分析を中心としたスタイルへと繋がっています。


▲『ダビスタ』をプレイするのはPS版以来。

――現実の競馬に興味を持っていく過程の中でも『ダビスタ』シリーズはプレイされていたのでしょうか?

(伊)もちろんです。1994年にリリースされた『ダービースタリオン供戞1995年にリリースされた『ダービースタリオン掘戞1996年にリリースされた『ダービースタリオン96』、そして(初代)プレイステーション版の『ダービースタリオン』(1997年リリース)まではプレイしていましたよ。残念ながら、1998年の大学入学を境にゲームそのものから離れてしまったのですが。

――相当にやり込んだ方じゃないですか?

(伊)BCの大会に出たり、何千頭も生産したりといったレベルではありませんけどね。「リセットボタンは何があっても押さない」というこだわりもありましたし。ただ、同じようなプレイスタイルの友人が何人かいたこともあって、そこに勝つための努力はしました。手応えがある配合の馬を時間の許す限り生産し続けたり、電源を入れていないときも雑誌や攻略本を見ながら新しい配合を考えたり……。特に新作の発売直後なんかは、『ダビスタ』を中心に生活が回っていましたよ。

――思い出深い生産馬はいますか?

(伊)凱旋門賞を勝つくらいまで出世した生産馬の名前は今もはっきりと覚えています。各馬の血統や戦績はすべてノートに記録していましたからね。ただ、残念ながらもっとも強かった馬はこの場で名前を出すことができません。下品な言葉というわけじゃないんですが、公序良俗には反しまくっていて……。

――なるほど。聞かなかったことにしておきます(笑)。

(伊)あの頃つけていた馬名はとにかくイタかった(笑)。いわゆる“中二病”だったんでしょうね。実際に中学生でしたし。さすがに高校へ入学したころからは改心して、無難に好きなミュージシャンの曲名を使ったりしていましたよ。性別や牝系ごとにミュージシャンのカテゴリーを使い分けるなど、機能的に活用することもできますから。ちなみに、現在『ダビマス』で使っている馬名も同様です。


▲「伊吹雅也牧場」の現役馬たち。

――ちょうど『ダビマス』の話が出ましたので、現在のプレイ状況を伺っていきたいと思います。牧場は何年目ですか?

(伊)まだ9年目です。『ダビマス』のリリースと単行本の制作時期が重なってしまいまして、かなり出遅れました。でも、9年目という数字から受ける印象以上にはプレイしていると思います。調教はすべて手動で行っていますし、レースもほとんど全編を観ていますからね。

――じっくりとプレイを進めるタイプなんですね。

(伊)ゲームの序盤は特にそうなんですよ。攻略の情報も最小限にとどめて、手探りの状態を楽しんでいます。あとは「現実の競馬に重ねながらプレイしている」という部分も大きいですね。『ダビスタ』のゲーム内年数は何百年にもなるのが普通ですけど、せっかくならばまず現実にもあり得る年数でビッグタイトルを獲りたい。そのため、自然とプレイは慎重になります。現在はまだ牧場の資金を貯める段階でもあり、初期牝馬の産駒を目いっぱい抱えて稼いでいるところです。


▲生産馬第一号はディープブリランテ×スターライトホールの配合。

――最初に生産したのはどんな馬ですか?

(伊)まずは初期牝馬のスターライトホールに、最初の種付け権抽選で入手したディープブリランテを配合しました。この組み合わせは「面白い配合」で、サンデーサイレンスのクロスも発生します。最初としては悪くない組み合わせですよね。

――生まれた馬は目論見通りに稼いでくれましたか?

(伊)はい。ナムアミダブツと名付けたこの馬は、馬体解析レポートで晩成と出ていたんですけど、とりあえず入厩が可能になる1歳時の9月から目いっぱい調教して、2歳の夏からデビューさせました。脚質は逃げ一本で、たとえ大敗が続いてしまってもとにかく数多くのレースを使っていくという、言わば「ミルファーム・スタイル」です。

――ミルファームというのは、2015年ヴィクトリアマイル3着のミナレットなどでおなじみのオーナーブリーダーさんですね。

(伊)最近は専門誌などでもよく取り上げられていますよね。生産段階でのコストを抑える点なども含め、「自分がオーナーブリーダーになったらこのスタイルを真似するだろうな」と思っていました。ナムアミダブツは7歳の9月までに61戦も走ってくれて、5歳時には福島テレビオープンを勝つなど、最終的に1億4540万円の賞金を獲得。ついさきほど引退させたところです。『ダビマス』でも「ミルファーム・スタイル」はそれなりに有効だと感じたので、2頭目以降も同じように進めています。


▲最初の生産馬「ナムアミダブツ」は通算61戦を消化。

――なるほど。現実の競馬に重ねながらプレイしているというのは、こういうことだったんですね。

>> 後半「日本競馬界のためにも盛り上がってほしい! 『ダビスタ』世代の競馬評論家、伊吹雅也さんが『ダビマス』の魅力を語る」へ続く。


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